葬儀の流れが一目でわかる図解付き|危篤から葬儀後まで徹底解説

「危篤の連絡を受けたけれど、これから何をすればいいのか分からない」
「葬儀までにどんな流れで進むのか知っておきたい」
このように考えではありませんか?
ご逝去から葬儀後まで、喪主や遺族は限られた時間の中でいくつもの判断を迫られるため、あらかじめ全体の流れを把握しておくことが、当日を落ち着いて過ごすための助けになります。
そこで本記事では、危篤から葬儀後までの流れを、死亡当日・お通夜当日・葬儀告別式当日・葬儀後という時系列に沿ってわかりやすく解説します。
北海道札幌市などを例にした具体的な流れや、宗旨・宗派、家族葬による違い、費用相場に関するよくある質問もあわせてご紹介します。
いざというときに慌てないよう、ぜひ最後までご覧ください。分からないことがあれば、コープの葬儀相談でいつでもご相談いただけます。
目次
葬儀の流れ|図解でわかる「危篤から葬儀後まで」の全体像

葬儀は、1日目(死亡当日)、2日目(お通夜当日)、3日目(葬儀・告別式当日)、葬儀後という4つの場面に分けて進みます。
全体の流れをあらかじめ把握しておくと、突然のご逝去に直面した際も慌てず、必要な判断を落ち着いておこないやすくなります。
たとえば札幌市内では、逝去当日に葬儀社へ遺体搬送を依頼したあと、2日目にお通夜、3日目に葬儀・告別式と火葬をおこなうのが一般的です。
ただし地域によって細かい手順や慣習は異なるため、お住まいの地域の実情に合わせて準備を進めましょう。
以下では、この4つの場面に沿って、それぞれでおこなうことを詳しく解説します。
なお、親族の都合や火葬場の空き状況等によっては通夜が2日目に行えず、全体のスケジュールが後ろ倒しになる場合がありますが、基本的な流れは変わりありません。
| 【関連記事】 【葬儀までの流れ】死亡したらどうすればいい?全ステップを解説 |
葬儀の流れ1日目|死亡当日に行うこと

死亡当日は、危篤の連絡からご遺体の安置、葬儀の打ち合わせまで、短い時間の中でいくつもの対応が必要になります。
主な流れは以下のとおりです。
- 危篤連絡を近親者におこなう
- 死亡(逝去)を確認し、末期の水をおこなう
- 葬儀社に連絡する
- ご遺体を搬送する
- ご遺体を安置する
- 葬儀日程・内容の打ち合わせをおこなう
- 葬儀の連絡をおこなう
ひとつずつ解説します。
危篤連絡
危篤とは、病気やけがによって回復の見込みがなく、いつ容体が急変してもおかしくない状態を指します。
医師から危篤を告げられた際は、できるだけ早く近親者に連絡し、立ち会ってもらえるようにしましょう。
故人が最期に会いたいと考えられる方には、続柄や血縁にこだわらず連絡しておくと安心です。連絡は電話が基本で、つながらない場合のみメールを使うとよいでしょう。
なお、危篤の状態が長引く場合は、勤務先への連絡も忘れずにおこなってください。
死亡(逝去)
医師が死亡を確認したら、まずは家族や親族などごく近しい方への連絡を優先し、末期の水で故人の口もとを潤します。
葬儀の日程や場所はこの時点でまだ決まっていないため、広い範囲への訃報連絡は後日あらためておこなうほうが、相手に二度手間をかけずに済みます。
家族・親族への連絡は電話でもメールでもかまわず、連絡しやすい手段を選べば問題ありません。
末期の水は、茶碗に入れた水に脱脂綿を巻いた割り箸の先を浸し、故人の配偶者や子ども、親という関係の近い順に唇を湿らせる作法で、病院で亡くなった場合は医療スタッフが手順を案内してくれます。
あわせて、死亡診断書とセットになった死亡届を死亡日から7日以内に役所へ提出する必要がありますが、この手続きは葬儀社が代行してくれるケースが多く、遺族の負担は少なく済みます。
なお、死亡届は火葬許可証の発行にも関わるため、葬儀社と提出状況を早めに確認しておくと安心です。
葬儀社に連絡
故人が亡くなったら、できるだけ早く葬儀社に連絡しなければなりません。病院の霊安室は数時間程度しか利用できず、遺体を安置場所へ移す手配を早めにおこなう必要があるためです。
病院から葬儀社を紹介してもらうことも可能ですが、費用や宗旨・宗派との相性を比較検討するために、複数の葬儀社を確認しておくのがおすすめです。
搬送だけを紹介先の葬儀社に依頼し、葬儀本体は別の葬儀社に任せることもできます。ただし、ご逝去後に慌ただしく葬儀社を探すのは負担が大きく、じっくり比較する時間も取りにくいのが実情です。
時間に余裕のあるうちに事前相談をしておくと、いざというときに落ち着いて故人をお見送りできます。不安な点は、コープの葬儀相談でお気軽にご相談ください。
ご遺体の搬送
故人の遺体は、葬儀社の寝台車によって、自宅や斎場などの安置場所へ搬送されます。遺体の搬送は国土交通省の許可を受けた事業者にしか認められておらず、専門の業者に依頼する必要があります。
搬送先は自宅・斎場・火葬場・葬儀社の安置施設などが一般的で、家族の意向や住環境に合わせて葬儀社と相談しながら決めます。身内の自家用車で搬送すること自体は法律違反ではありませんが、安全面から専門業者への依頼が基本です。
ご遺体の安置
遺体は法律上、死後24時間は火葬できないため、通夜・葬儀までの間、決められた場所に安置します。以前は自宅で安置するケースが一般的でしたが、近年は住宅事情もあり、斎場や火葬場の安置施設を利用する遺族が増えています。
斎場や火葬場には保冷庫や霊安室が備わっており、遺族が付き添ったり仮眠したりできる設備が用意されている施設もありますが、面会時間に制限があったり、利用料がかかったりする場合があるため、事前の確認が必要です。
葬儀日程・内容の打ち合わせ
遺体の安置が終わったら、家族・葬儀社・宗教者のそれぞれと打ち合わせを重ねながら、葬儀の詳細を固めていきます。喪主や予算、宗派といった家族の意向を先に固めておくことで、葬儀社への要望を的確に伝えられ、当日までの準備がスムーズに進みます。
まず家族だけで下記を話し合いましょう。
- 宗派の確認
- 喪主の決定
- 遺影写真の選定
- 予算のすり合わせ
そのうえで葬儀社と下記を話し合います。
- 喪主
- 葬儀の宗教・宗派
- 規模・形態
- プラン・費用
- 日時・場所
- 棺や祭壇などの葬祭用品
- 通夜振る舞いや香典返しの内容
上記を参列人数や僧侶の都合に合わせて決めていきます。
仏式の場合は、菩提寺があればそちらへ、ない場合は葬儀社を通じて宗教者(お坊さん)の手配も進めます。動揺や悲しみの中での判断になりますが、家族・葬儀社・宗教者の順に打ち合わせを進めることで、落ち着いて準備を整えられます。
| 【関連記事】 葬儀の事前相談は大切!メリットや後悔しないための確認ポイントを解説 |
葬儀の連絡
通夜・葬儀の日程や場所が決まったら、あらためて家族や友人、勤務先などへ訃報連絡をおこないます。連絡する範囲や順番を整理しておくことで、伝え漏れを防ぎ、参列を希望する方に確実に情報を届けられます。
連絡の優先順位は、親族(3親等程度を目安)、友人・知人、職場・学校関係者の順が一般的です。手段は電話が中心ですが、状況に応じてメールでもかまいません。
家族だけで葬儀をおこなう場合は、参列を控えてもらう旨を丁重に伝えましょう。葬儀後にはがきや手紙で訃報を知らせる方法もあります。
葬儀の流れ2日目|お通夜当日に行うこと

死亡当日の対応が終わると、湯灌や納棺を経て、お通夜、通夜振る舞い、寝ずの番へと進みます。
主な流れは以下のとおりです。
- 湯灌(ゆかん)で故人の体を清める
- 死化粧で身なりを整える
- 納棺をおこなう
- 通夜式を執り行う
- 通夜振る舞いでもてなす
- 寝ずの番で故人に付き添う
ひとつずつ解説します。
湯灌
湯灌(ゆかん)とは、納棺前に故人の体を清める儀式です。この世の穢(けが)れを流し、故人の身なりを生前の姿に近づけることで、遺族の気持ちを整える意味合いがあります。
多くの場合、葬儀社や専門のスタッフが対応するため、遺族が手を加える必要はありません。実施するかどうかもご遺族の意向で判断できます。
オプションで依頼する場合は別途費用がかかることが一般的なため、事前に見積もりで確認しておきましょう。
死化粧
死化粧とは、故人の髪や顔を整え、化粧を施す処置です。湯灌と似ていますが、入浴を伴わず、身なりを整えることを主な目的としている点が異なります。
故人が安らかな表情でお別れの場に臨めるよう、頬や唇に自然な血色を施すなどの処置がおこなわれます。依頼先によって内容や料金が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
納棺
納棺とは、湯灌や死化粧で身なりを整えた故人を、棺に納める儀式です。地域によっては、納棺の手順や作法に細かな違いが見られます。
棺には、故人の愛用品など思い出の品を副葬品として一緒に納めますが、金属やガラス、水分の多い果物など、燃え残る可能性のある物は入れられません。副葬品に迷う場合は、葬儀社に確認してから納めるようにしましょう。
通夜式
通夜は、葬儀の前日に、故人と最期の夜を過ごすための儀式です。かつては夜通しおこなわれていましたが、現代では18時前後から1〜3時間ほどでおこなう「半通夜」が一般的になっています。
仏式の場合、僧侶の入場、読経、焼香という流れで進み、最後に喪主が挨拶をして閉式します。通夜の開式前には、遺族は2時間ほど前、親族は1時間ほど前に会場へ到着しておくと安心です。
| 【関連記事】 お通夜と告別式の違いは?参列する基準・基本的なマナー・当日の流れを解説 |
通夜振る舞い
通夜振る舞いとは、通夜の閉式後に、参列者へ食事や酒をふるまう席です。弔問への感謝を伝えるとともに、故人の思い出を語り合いながら偲ぶ場としての意味合いがあります。
誰を招くかは遺族の意向や地域の慣習によって異なるため、判断に迷う場合は年配の親族や葬儀社の担当者に相談するとよいでしょう。通夜振る舞いのあと、遺族はそのまま会場に宿泊し、翌日の葬儀・告別式に備えるケースが多く見られます。
| 【関連記事】 通夜振る舞いとは?準備方法・流れ・マナー・省略する場合の対応まで完全解説 |
寝ずの番
寝ずの番とは、お通夜のあとに遺族が夜通し故人に付き添い、線香やろうそくの火を絶やさないようにする風習です。火を灯し続けることには、悪霊が故人に取りつかないようにし、故人が安心して極楽浄土へ向かえるようにするという意味合いがあります。
故人と関係の近かった遺族や親族が担うのが一般的ですが、どうしても付き添えない場合は、ほかの遺族や親族が務めても問題ありません。
近年はお通夜自体を数時間で終える「半通夜」が主流になっていることもあり、夜通し付き添うのではなく、半通夜の終了後数時間だけ故人と過ごす形も増えています。
線香やろうそくは1本のまま燃やしきるのが作法とされ、火を消す際は息を吹きかけず、線香を振って消すようにしましょう。長時間燃焼タイプの線香やライト型のろうそくを使えば、無理に夜通し起きている必要はありません。
葬儀の流れ3日目|葬儀・告別式当日に行うこと

2日目が終わると、葬儀・告別式、出棺、火葬へと進みます。
主な流れは以下のとおりです。
- 葬儀・告別式で最期のお別れをする
- 出棺で見送る
- 火葬をおこなう
ひとつずつ解説します。
葬儀・告別式
葬儀・告別式は、故人と最期のお別れをする儀式で、火葬の時間に合わせて開式します。
開式から出棺までの一連の流れに、読経・弔辞弔電・焼香など複数の儀式が含まれるため、全体で数時間程度かかるのが一般的です。
僧侶の入場・読経に続き、弔辞・弔電が読み上げられ、そのあとに喪主から順に焼香をおこないます。焼香の作法や回数は宗派によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
読経が終わると僧侶が退場し、司会者の閉会の辞をもって葬儀・告別式は終了します。
出棺
出棺は、葬儀・告別式のあとにおこなわれる、故人との最期のお別れの儀式です。
棺のふたを閉める前に、遺族や参列者が花を手向ける時間を設けることで、心の整理をつけやすくします。喪主や遺族、参列者で棺に花を入れたあと、ふたを釘でとめる「釘打ちの儀式」をおこない、棺を霊柩車に運び入れます。
ちなみに北海道では、火葬場まで遺族・親族が同じマイクロバスで移動するのが一般的です。火葬場に向かわない参列者は、出棺のタイミングで解散する流れになります。
火葬
火葬場に到着したら、まず火葬炉の前で「納めの儀」をおこなってから火葬に入ります。僧侶による読経のあと、喪主から順に焼香・合掌をおこなうことで、故人を送り出す最後の区切りとする意味があります。
火葬には1〜2時間ほどかかるため、その間は火葬場の待合室で待機するのが一般的です。
なお、火葬場の利用料金は地域によって異なります。たとえば、北海道内の火葬場は公営施設が中心のため、利用料金が比較的安いです。ただし、住民票がある自治体の火葬場を利用する場合に限定されるため注意が必要です。
収骨
火葬が終わったら収骨(お骨上げ)をおこない、葬儀会場に戻って還骨法要・精進落としを済ませたのちにご帰宅いただきます。
主な流れは以下のとおりです。
- 還骨・繰り上げ法要を営む
- 精進落としで会食する
- 帰宅する
ひとつずつ解説します。
還骨・繰り上げ法要
収骨(お骨上げ)で遺骨を骨壺に納めたら、葬儀会場に戻り、還骨法要(繰り上げ初七日)を営みます。収骨の手順は地域によって違いがあるため、その場の案内に従うのが安心です。
また、初七日法要は本来逝去から7日目におこなうものですが、近年は葬儀と同日に「繰り上げ初七日」として営むケースが増えています。
収骨は、故人と縁の深かった順に2人1組で遺骨を拾い上げていくのが一般的です。還骨法要では、火葬から戻った遺族に対して僧侶が読経をおこない、焼香をしたうえで喪主の挨拶で締めくくります。
所要時間は15〜30分程度です。骨上げの手順に迷った場合は火葬場のスタッフの指示に従えば問題なく、葬儀・告別式の中に組み込む「式中初七日」という形式もあります。
精進落とし
精進落としとは、火葬または初七日法要のあとに設ける会食の席です。参列者や僧侶へ感謝を伝えるための場として、近年広く定着しています。
喪主の挨拶で始まり、遺族が酌をして回りながら1〜2時間ほどかけておこなうのが一般的です。僧侶が会食に同席しない場合は、御膳料として5,000円から10,000円程度を包んでお渡しします。メニューは慶事に使われる食材を避け、和食を中心に予算に合わせて選べば問題ありません。
帰宅
精進落としの終了をもって葬儀は散会となり、参列者は帰宅の途につきます。喪主からの挨拶で締めくくることで、参列者や僧侶への感謝を改めて伝える区切りになります。
帰宅後は、関係者へのお礼や相続に関する手続きなど、葬儀後にやるべきことへと移っていきます。手続きには期限が設けられているものもあるため、抜け漏れがないよう早めに確認しておくと安心です。
葬儀後の対応

葬儀が終わったあとも、関係者へのお礼や諸手続き、四十九日までの忌日法要、納骨、香典返しなど、対応すべきことが続きます。
主な流れは以下のとおりです。
- 関係者へお礼を伝える
- 諸手続きを進める
- 四十九日までの忌日法要を執り行う
- 納骨式をおこなう
- 香典返しを準備する
ひとつずつ解説します。
お世話になった方へのお礼
葬儀が落ち着いたら、お世話になった関係者へあらためてお礼の挨拶に伺います。葬儀当日は慌ただしく、十分に感謝を伝えきれない場面も多いためです。
親族だけでなく、ご近所や勤務先など、お世話になった方々へ順番に挨拶に伺い、事前にアポイントを取り、手土産を用意しておくと丁寧な印象になります。訪問が難しい場合は、お礼状で気持ちを伝える方法もあります。
諸手続き
葬儀後は、葬儀費用の支払いに加えて、役所や金融機関への諸手続きが必要になります。
必要な手続きや期間については下記の表を参考にしてください。
| 手続き | 期限・目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 葬儀費用の支払い | 葬儀後数日〜2週間以内 | 葬儀社から請求書を受け取り、指定期日までに支払う |
| 役所・保険の手続き | 7日〜14日以内 | 死亡届の提出、年金の受給停止、健康保険の資格喪失手続き |
| 預貯金・生命保険の手続き | 葬儀後早めに | 口座凍結・名義変更の手続き、生命保険金の請求 |
| 遺品整理・形見分け | 四十九日を目安に | 故人の遺品を整理し、四十九日法要後に家族や友人に分配する |
| 遺産相続(放棄・申告) | 3か月〜10か月以内 | 相続放棄(3か月)、準確定申告(4か月)、相続税申告(10か月)などを進める |
| 喪中の通知 | 11月中旬〜12月上旬 | 年賀状の受付が始まる前に喪中ハガキを送付する |
喪主だけで抱え込まず、家族や専門家に協力してもらいながら進めると負担を軽減できます。
四十九日までの忌日法要
四十九日までの間には、初七日をはじめとした複数の法要(忌日法要)があり、四十九日法要は「忌明け」の節目となる法要です。49日までを「忌中」、それ以降を「忌明け」と呼ぶことから、四十九日法要は「忌明け法要」とも呼ばれています。
初七日については還骨法要(繰り上げ初七日)で触れたとおりですが、そのほかの二七日・三七日などの法要は省略し、四十九日法要のみを営むご遺族も多く見られます。
四十九日法要では、僧侶の読経・焼香のあと、お斎と呼ばれる会食をおこなうのが一般的で、法要にあわせて納骨式をおこなう場合は、本位牌やお墓の準備もあわせて進めておく必要があります。
なお、北海道や東北地方などの積雪地域では、気候によって移動や日程調整に時間がかかる場合があるため、早めに菩提寺や葬儀社に相談しておくと安心です。
遺骨を納める納骨式
納骨式とは、故人の遺骨をお墓や納骨堂に納める儀式です。時期に明確な決まりはありませんが、四十九日法要にあわせておこなうご遺族が多く見られます。
近年はお墓だけでなく、樹木葬や海洋葬(散骨)、手元供養など、供養の方法も多様化しています。遅くとも三回忌までには納骨を済ませるご遺族が多い傾向です。
いただいた香典へのお返し
香典返しとは、通夜・葬儀や法要でいただいた香典に対して、お礼の品をお返しすることです。四十九日法要が無事に終わったことを関係者へ報告する意味合いも含まれています。
四十九日法要の翌日から遅くとも1ヶ月以内に贈るのが一般的で、金額の目安はいただいた香典の半分程度(半返し)です。
ただし北海道では、通夜当日にその場で返礼品を渡す「即日返し」が広く定着しており、高額な香典をいただいた場合のみ、四十九日後に追加で香典返しを用意する形が一般的です。
地域や関係性によって相場が変わることもあるため、迷った場合は葬儀社に相談すると安心です。
| 【関連記事】 葬儀に参列した方へのお礼はどうする?方法・マナー・注意点を解説 |
葬儀までに決めておいたほうがよいこと
死亡から葬儀までは、限られた時間でさまざまな物事を決めなければなりません。
事前にいくつかの重要事項を決めておけば、いざというときに余裕を持って葬儀を進められます。
特に決めておくのをおすすめするのは、以下の3つです。
- 葬儀社選び
- 遺影写真
- 葬儀内容と予算
ひとつずつ見ていきましょう。
葬儀社選び
事前の葬儀社選びは、葬儀の満足度に影響します。信頼できる葬儀社を選ぶために確認するべき点は、以下の5点です。
- 遺族の要望を細かく聞いてくれるか
- 質問への回答が丁寧か
- 見積書を作ってくれるか
- 見積書の内容を詳細に説明してくれるか
- 契約や入会を急かしてこないか
死亡してから急いで葬儀社を探した場合、サービス内容やスタッフの対応を十分に吟味できないため、あとあと後悔するケースがあります。その点、生前に複数社を比較しておけば信頼できる葬儀社に依頼でき、納得のいく葬儀の実現が可能です。
遺影写真
死亡から葬儀までは短時間で進行するため、遺影写真を選ぶ時間を十分に確保できない場合があります。そのため、生前に遺影写真を準備しておくのがおすすめです。
事前に選んでおけば、本人や遺族が納得のできる写真を用意できるだけでなく、逝去後の遺族の負担も軽減できます。近年では、終活の一環として写真撮影を行う人も増加傾向です。
生前に葬儀の準備をするのは不謹慎とする声もありますが、長く残る遺影のため、前もって準備しておくのがおすすめです。
| 【関連記事】家族葬にふさわしい遺影写真とは?選び方のポイントや葬儀後の取り扱いについて解説 |
葬儀内容と予算
葬儀内容や予算をあらかじめ決めておくのも大切です。前もって決めておけば、葬儀後の「このオプションは不要だった」「予算を大幅に超えてしまった」といった後悔を防ぐことができます。
また、予算内で満足のいく葬儀を執り行うためにも、家族で話し合っておくのがおすすめです。
| 【関連記事】葬儀の事前相談は大切!メリットや後悔しないための確認ポイントを解説 |
【Q&A】葬儀に関するよくある質問
葬儀に関するよくある質問をまとめました。内容は以下のとおりです。
- Q.他の宗派の葬儀も仏教と同じ流れで進みますか?
- Q.葬儀にはいくらの金額がかかりますか?
- Q.身内が亡くなってからしてはいけないことはある?
- Q.葬儀の流れは宗旨・宗派によって変わるもの?
- Q.家族葬でも流れは一般葬と同じ?
- Q.葬儀費用はいつ、どのように支払うのが一般的?
- Q.地域独自の葬儀の風習にはどんなものがある?
- Q.遺言に葬儀の希望が書かれていた場合の扱いは?
- Q.訃報を新聞広告で知らせる方法もある?
ひとつずつ回答します。
Q.他の宗派の葬儀も仏教と同じ流れで進みますか?
A.宗教・宗派が違えば葬儀の流れも異なります。
仏教であれば大枠の流れは同じですが、神道やキリスト教では葬儀の流れが全く異なります。
| 【関連記事】神式の葬儀におけるマナー・作法・流れ・仏式との違いを解説 |
Q.葬儀にはいくらの金額がかかりますか?
A.葬儀形式によって異なります。
一般的な相場は、以下のとおりです。
| 葬儀形式 | 相場 |
|---|---|
| 一般葬 | 100〜150万円 |
| 家族葬 | 50〜150万円 |
| 1日葬 | 50〜100万円 |
| 火葬式 | 10〜30万円 |
| 【関連記事】葬儀費用の平均は?葬儀費用の内訳や料金を抑える方法を解説 |
Q.身内が亡くなってからしてはいけないことはある?
A.四十九日が明けるまでは、お祝い事への参加やおめでたい行事を控えるべきとされています。
お祝い事とは、例えば以下のような行事を言います。
- 結婚式
- 出産祝い
- 年始の挨拶
- 神社への参拝
- 旅行
- その他、派手な行動
しかし、近年では家族にとって重要な行事であれば参加してもよいとする柔軟な考え方も広まっています。ご高齢の方のなかには気にする方も多いため、上記の行事を行う場合は、遺族や親族間で相談して決めるのがおすすめです。
Q.葬儀の流れは宗旨・宗派によって変わるもの?
A.宗旨・宗派によって、葬儀の作法や流れの一部が変わります。焼香の回数や数珠の持ち方など、宗派ごとに定められた作法に違いがあるためです。
故人や遺族の考え方によっては、従来の形式にとらわれない自由葬を選ぶケースもあり、その場合は一般的な流れと大きく異なることがあります。迷った場合は、菩提寺や葬儀社に事前に確認しておくと安心です。
Q.家族葬でも流れは一般葬と同じ?
A.家族葬の場合も、基本的な流れは一般葬と大きく変わりません。家族葬は参列者の範囲を近親者に絞った形式であり、通夜・葬儀・告別式という儀式自体の構成は一般葬と共通しているためです。
ただし、通夜を省略する一日葬や、宗教儀礼をおこなわない直葬(火葬式)を選ぶ場合は、一部の儀式が省略されます。どこまで簡略化するかによって流れが変わるため、葬儀社との打ち合わせで希望をすり合わせておきましょう。
Q.葬儀費用はいつ、どのように支払うのが一般的?
A.葬儀費用の支払いは、葬儀終了後1週間〜10日以内を目安とする葬儀社が多く見られます。葬儀社によって設定はさまざまで、長い場合は1ヶ月以内、短い場合は当日中に支払いを求められることもあります。
▼葬儀形態別の費用相場(コープの家族葬ウィズハウス2025年度実績)
| 葬儀形態 | 総額平均 |
|---|---|
| 葬儀全体 | 86.5万円 |
| 家族葬(二日葬) | 114.3万円 |
| 家族葬(一日葬) | 69.5万円 |
| 自宅葬 | 61.6万円 |
| 火葬式 | 37.7万円 |
| 直葬 | 11.8万円 |
※コープの家族葬ウィズハウス2025年度葬儀実績より算出(税別)
※お布施・火葬料は含まない
支払い方法は銀行振込が一般的ですが、葬儀社によってはクレジットカードやローン、コンビニ払いに対応している場合もあります。支払い期限や方法は、見積もり段階で確認しておくと安心です。
Q.地域独自の葬儀の風習にはどんなものがある?
A.葬儀の風習は、地域によってさまざまです。葬儀には、地域特有の風習や一族のしきたりが残っていることが多いため、事前の確認が重要になります。都市部と地方とでは、葬儀の方針を決める際に相談する範囲や、会場の選び方に違いが見られるためです。
都市部では家族が方針を決め、斎場で通夜・葬儀をおこなうのが一般的ですが、地方では親戚や近隣の方も交えて話し合い、自宅や寺院で執り行うケースも見られます。北海道内でも、道南・道東の一部地域では火葬を先におこなう「骨葬」という風習が残っています。
Q.遺言に葬儀の希望が書かれていた場合の扱いは?
A.葬儀のやり方に関する遺言は、法的な強制力を持ちません。遺言のうち法的な効力があるのは「遺言事項」に限られ、葬儀のやり方は「付記事項」に分類されるため、実行するかどうかの判断は相続人に委ねられているためです。
故人の遺志をすべて反映する必要はなく、費用や参列者の事情なども踏まえ、無理のない範囲で希望を反映すればよいとされています。遺言に葬儀の希望が書かれていた場合は、家族間で共有したうえで、実現可能な範囲を話し合っておくと安心です。
Q.訃報を新聞広告で知らせる方法もある?
A.新聞の訃報広告は、連絡の手間を省いてスピーディーに訃報を伝えたい場合に活用できる手段です。故人の社会的な立場や、地域の慣習によっては、一般の方でも新聞広告を利用するケースがあります。
申し込みは新聞社に直接おこなうほか、葬儀社を通じて代行してもらうこともできます。掲載エリアや広告サイズによって料金が変わるため、事前の確認が必要です。必須の手続きではないため、家族の意向や地域の慣習に応じて判断すれば問題ありません。
| 【関連記事】 北海道の葬儀はココが違う|地域特有の慣習を解説【2024年最新版】 |
全体の流れを把握して故人を気持ち良く送り出しましょう
葬儀は、死亡当日、お通夜当日、葬儀・告別式当日、そして葬儀後の対応という流れで進みます。全体の流れを事前に把握しておくことで、突然のご逝去に直面した際も、慌てず落ち着いて必要な判断をおこないやすくなります。
ただし、宗旨・宗派や地域の慣習によって細かい部分は異なるため、迷ったときは都度、葬儀社に確認しながら進めることが大切です。
葬儀の流れや費用について不安な点がある場合は、コープの葬儀相談で専門のスタッフにご相談いただくことも可能です。事前に相談しておくことで、先々の不安だけでなく、無駄な費用もカットできます。ぜひお気軽にコープの相談窓口をご利用ください。
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