2026.06.30

【リスト付き】親が亡くなる前に聞いておくこと15項目|切り出し方も解説

親が元気なうちに聞いておくこと

「親が亡くなる前に聞いておくことはある?」
「亡くなる前に準備したほうがいいことがあるのは知ってるけど、何から始めればいいか分からない」
「いざ切り出そうとしても「縁起でもない」と言われそうでなかなか言い出せない」

生前に大切なことを聞いておかなければ、気がついたときには聞けない状況になっていることがあります。

例えば、認知症が進んでからでは意思確認ができなくなり、体調が急変してからでは話す余裕もなくなります。

状況が変わったときに後悔しないためにも、元気なうちに聞いておくべきことを把握し、少しずつでも確認しておくのが大切です。

本記事では、銀行・相続・葬儀・医療・気持ちの5つに分けた「聞くことのチェックリスト」と、親を傷つけずに終活の話を切り出す具体的な方法をまとめています。

準備に早すぎることはありません。本記事を活用して、元気なうちに少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。

<この記事でわかること>

  • 親が亡くなる前に聞いておくこと一覧
  • 終活の話を自然に切り出すポイント
  • 親が亡くなったあとにやってはいけないこと

 

親が亡くなる前に聞いておくこと・準備しておくことの大切さ

親が元気なうちに聞いておくことを知っておき、早めに準備しておけば、逝去後の手続きにかかる心理的・体力的な負担を大きく軽減できます。

逝去の直後は、悲しみで気持ちの整理がつかないまま、実務的な判断を次々と迫られることになるためです。

あらかじめ確認しておきたい内容は、「感情面」と「実務面」の二つに分かれます。

親が亡くなる前に聞いておくこと・準備しておくこと
感情面 やっておきたいこと、伝えておきたい思いがないか
実務面 ・実家をどうするか(売却・取り壊しなどの希望)
・荷物の整理方法(形見分けしてほしいものがあるか)
・誰に管理を任せたいか

準備をしないまま葬儀を行った方のなかには「遺影に使える写真が1枚も見つからなかった」「旅行に誘いそびれた」などの声も聞かれます。

いずれも、元気な時であれば、いつでも聞けたはずの内容です。

また「親の銀行が把握できておらず、あとから困った」という方も少なくありません。

事前準備の有無によって、その後の手続きにかかる負担には大きな差が出ます。

本記事では「親が亡くなる前に聞いておく・準備しておくことチェックリスト」を用意しています。

気になる項目から確認したい場合は、チェックリストから該当箇所へ移動してみてください。

 

親へ終活の話を自然に切り出す3つのポイント

親へ終活の話を自然に切り出す3つのポイント

終活の話題は「縁起でもない」「まだ早い」と思われそうで、言い出しにくいと感じる場面が多いかと思われます。

しかし、話を先延ばしにしている間に親の体調が変わってしまうと、聞きたくても聞けなくなります。

本章では、元気なうちに大切なことを聞くためのポイントを3つ紹介します。

  • ポイント①:先に子どものほうが情報収集しておく
  • ポイント②:帰省時やテレビの話題に合わせて切り出す
  • ポイント③:「まだ早い」「縁起でもない」と言われた時の切り返し

ひとつずつ見ていきましょう。

 

ポイント①:先に子どものほうが情報収集しておく

情報収集は、終活の話を切り出す前に子どもが済ませておきたい準備です。

親に何も知らせないまま「終活をしよう」と持ちかけても、何をすればいいか分からず話が進みにくいためです。

先に子どもが「何を聞くべきか」「何を準備すべきか」を把握しておくと、会話がスムーズに進みやすくなります。

「何を聞くべきか」「何を準備すべきか」は、本記事の「親が亡くなる前に聞いておく・準備しておくことチェックリスト」を参考にしてみてください。

また、終活の話は、「死の準備」ではなく「残りの人生を一緒に考える機会」として伝えることが前提になります。

そのため、伝える際は以下のポイントを意識しておくとスムーズに進みやすくなります。

伝え方 言葉の例
避けたい言い方 「亡くなったときの話をしたい」
おすすめの言い方 「これからのことを一緒に考えたい」

 

ポイント②:帰省時やテレビの話題に合わせて切り出す

自然なタイミングを選ぶと、終活の話は切り出しやすくなります。

家族が自然に集まる帰省時は、改まった空気になりにくいタイミングです。

テレビやニュースの話題を皮切りにすると「うちはどうしようか」と自分事として話を広げやすくなります。

エンディングノートをきっかけにする場合は、「書いてほしい」ではなく「一緒に書いてみよう」という誘い方が受け入れられやすくなります。

切り出しやすいタイミングと声かけ例は以下のとおりです。

タイミング 声かけ例
帰省時(お盆・年末年始) 最近終活って話よく聞くけど、お母さんはどう思う?私も一緒に考えたくて
テレビ・ニュースの話題 さっきのニュース見てたら、うちのこともそろそろ考えておいた方がいいかなって思って
エンディングノート 最近エンディングノートって本が売れてるみたいで、一緒にやってみない?

共通して意識したいのは、「あなたのことが心配だから」ではなく「私が安心したいから教えてほしい」という伝え方です。

この伝え方であれば、親が責められている感覚を抱きにくくなります。

 

ポイント③:「まだ早い」「縁起でもない」と言われた時の切り返し

親から「まだ早い」と断られても、本心からの拒否ではなく、戸惑いによる反応であるケースがあります。

断られた際は、無理に話を続けると逆効果になるため、話をいったん切り上げることをおすすめします。

「そうだよね、急かしてごめん。でもいつか話せたら嬉しいな」のように伝えて、一度引きましょう。

なお、その際に「私が心配性なだけかもしれないけど、また聞かせてね」と言葉を残しておくと、次回の話のきっかけになります。

次の帰省や電話のタイミングで、別の話題から自然に再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

回数を重ねて少しずつ聞くことで、親にも子にも負担がかかりにくくなります。

 

【一覧】親が亡くなる前に聞いておく・準備しておくこと15個チェックリスト

親が亡くなる前に聞いておく・準備しておくことチェックリスト

親が亡くなる前に確認しておきたい項目は、5つの分野に分けられます。

親が亡くなる前に聞いておく・準備しておくことチェックリスト
カテゴリ 確認項目
金銭関係 ・銀行口座の場所
・生命保険の受取人
・サブスク情報
相続関係 ・財産目録
・遺言書の有無
・相続税の試算
葬儀関係 ・葬儀の希望(家族葬か一般葬かなど)
・遺影写真の希望
・訃報リストや菩提寺
医療・介護関係 ・延命治療の希望
・かかりつけ医や内服薬の内容
・「家族信託」の検討
気持ち・人生 ・聞いておくことをリストアップ(いきたい場所・食べたいもの・昔の話など)
・本人が元気なうちに早く取り組む
・自分ができることを知っておく

以降の章では、「金銭関係」「相続関係」「葬儀関係」「医療・介護関係」「気持ち・人生」の順に、それぞれのポイントを詳しく紹介します。

 

【金銭関係】銀行口座・保険・デジタル資産

金融関係の準備は、死後の手続きを軽くするために先に済ませておきたい分野です。

未整理のままだと、「口座凍結」「保険金トラブル」「デジタル資産の消滅」という事態につながりやすくなります。

本章では、以下の内容を解説します。

  • 銀行口座は生前に集約しておく
  • 生命保険の受取人を確認しておく
  • サブスク・デジタル資産・光熱費情報を整理しておく

ひとつずつ見ていきましょう。

 

銀行口座は生前に集約しておく

銀行口座は、親が元気なうちに集約しておくのが理想です。具体的な行動は以下のとおりです。

  • 使っていない口座を解約し、残高をメインの口座にまとめてもらう
  • どこの銀行に・どんな口座が・いくらあるかを財産目録に書いておいてもらう

口座は、金融機関が死亡の事実を把握した時点で停止されるためです。

凍結後の解約には、戸籍謄本・印鑑証明書・遺産分割協議書などの書類が必要になります(必要書類は金融機関により異なります)。

また、印鑑証明書には、金融機関によって3〜6ヶ月の有効期限が設定されている場合があり、複数の金融機関を回るうちに期限が切れてしまうリスクもあります。

特に手続きが大変になりやすいケースは以下のとおりです。

  • 旧姓(旧氏)名義の口座が残っている場合
  • 学生時代に地元で作った口座が残っている場合(口座のある支店でしか解約できないことがある)
  • 屋号付きの口座がある場合

取引銀行が分からず、相続人が故人の通帳や郵便物を確認しながら口座を探すケースもあります。

また、山林などの不動産を所有していても、所在地が分からず登記簿の確認に時間がかかることがあります。

なお、生前に親の口座から引き出しをする場合は、他の相続人から財産を独占しようとしていると疑われるリスクがあります。

そのため、トラブル防止のためにも、引き出した金額・日付・使い道を記録しておきましょう。

 

生命保険の受取人を確認しておく

生命保険は、死亡後の受取人変更が難しいため、元気なうちに確認や変更を済ませておくことが大切です。

生命保険金は遺産分割の対象に含まれず、指定された受取人の固有財産となります。また、受取人の変更は原則として契約者ご本人にしかできないためです。

そのため、以下のような状況のままになっていると、のちに保険金を巡ってトラブルに発展してしまうケースもあります。

  • 離婚後も前妻のままになっている
  • 受取人が高齢の親になっている
  • 受取人がすでに死亡している
  • 子や孫が生まれて家族構成が変化している

なお、逝去後に通常の変更手続きを行うことはできませんが、遺言による変更が認められる契約も一部に存在します。

この場合は、相続人(または遺言執行人)が保険会社へ通知する手続きを行う必要があります。

 

サブスク・デジタル資産・光熱費情報を整理しておく

サブスクリプションサービスや光熱費は、解約しないと逝去後も引き落としが続くリスクがあります。

特にチェックしておきたい項目は、以下のとおりです。

項目 注意点
サブスク(Netflix・Amazonなど)・光熱費・定期購入 解約しないと死後も引き落としが続きます
FX・仮想通貨・電子マネー・ネット専用銀行 IDとパスワードが分からないとアクセスできず、把握漏れにつながります
SNSアカウント・写真・動画データ 処分方法を事前に確認しておきましょう

エンディングノートや財産目録にデジタル情報を記載しておけば、家族が手続きで困りにくくなります。

『コープの家族葬』では、無料で資料請求していただいた方に、オリジナルのエンディングノートをプレゼントしています。財産目録の作成から、大切な方に残しておきたい言葉までを記入できる仕様になっておりますので、少しずつ準備を始めたい方はぜひご活用ください。

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【相続関係】財産目録・遺言書・相続税

相続におけるトラブルは「相続財産が多くない」「家族の仲が良い」などの理由で防げるとは限りません。

実際に、家庭裁判所が扱う遺産分割事件のうち、約78%は遺産総額5,000万円以下のケースとなっています。

トラブルの多くを防ぐためにも、財産目録の作成・遺言書の用意・相続税の試算という3つを準備しておくのが大切です。

本章では、以下の内容を解説します。

  • 財産目録は「どこに・何が・どれだけあるか」まで書く
  • 故人の状況に応じて遺言書を残しておく
  • 相続税がかかるかどうかを計算しておく

ひとつずつ見ていきましょう。

参考:最高裁判所事務総局「司法統計年報

 

財産目録は「どこに・何が・どれだけあるか」まで書く

財産目録には、プラスの財産とマイナスの財産の両方を記載します。それぞれの内容は以下のとおりです。

区分 内容
プラスの財産 土地・家屋・預貯金・株式・投資信託・ゴルフ会員権・貴金属・美術品等
マイナスの財産 借入金・ローン

記載する際は、以下の表の「おすすめの記載」のように、特定できる形式まで書き込むのが大切です。

記載
避けたい記載 「A証券▲▲株式」
おすすめの記載 「①A証券②××支店③口座番号④▲▲株式⑤100株」

「どこに・何が・どれだけあるか」を特定できる形式で書いておくと、相続の手続きがスムーズになります。

一方で財産目録の内容が不明確な場合、相続税の申告漏れが発生するリスクもあります。

不安な場合は、税理士などの専門家にチェックしてもらうのがおすすめです。

 

故人の状況に応じて遺言書を残しておく

「うちは大丈夫」と思われがちな家庭でも、遺言書がないことで困るケースが見られます。

遺言書がない場合、相続人全員で「誰が何をどれだけ受け取るか」を話し合う遺産分割協議が必要になり、全員の合意が取れなければ家庭裁判所に話が持ち込まれるためです。

特に以下の状況が想定される場合は、遺言書を用意しておくことをおすすめします。

  • 相続人間の揉め事が予想される
  • 特定の人に多く財産を残したい
  • 認知症や未成年の相続人がいる
  • 相続人以外(孫・甥姪など)に財産を残したい
  • 身寄りがいない
  • 寄付をしたい
  • 不動産や非上場株式など、均等に分けにくい財産がある

遺言書には主に2つの種類があるため、状況に合わせて合う方を選択しましょう。

種類 特徴
自筆証書遺言 全文・日付・氏名を手書きし、押印が必要です(財産目録は自書不要)
公正証書遺言 公証人と証人2人の立ち会いのもとで作成し、形式ミスによる無効リスクが低くなります

法律上は、上記以外に「秘密証書遺言」という形式も存在します。こちらは「秘密にできる」という以外のメリットがなく、手続きなどの面で手間が大きいため、あまり選ばれない傾向です。

なお、遺言書には、法的効力を持たない「付言事項(ふげんじこう)」として、家族へのメッセージを書き添えられます。

付言事項は、自筆証書遺言・公正証書遺言のどちらにも記載可能です。

例えば、付言事項に「長年介護をしてくれた次女に多く残したい」「先祖代々の土地は、この地域に住み続ける長男に守ってほしい」「家族のおかげで幸せな人生を送れた。これからも仲良く過ごしてほしい」といった言葉を残すと、遺族の納得感につながりやすいです。

 

相続税がかかるかどうかを計算しておく

相続税がかかるかどうかを少しでも早めに試算しておくのも大切な備えです。

事前に試算しておけば、生前贈与や生命保険の非課税枠を活かした対策を検討する時間を確保できるためです。

相続税は、逝去の後10か月以内に現金一括での納付が原則とされています。

万が一、不動産しかなく納税資金が不足する場合は延納などの検討が必要となり、期限内に納付できないと延滞税の対象になってしまうリスクもあります。

「自分の家は相続税がかかるほど資産がない」と思っている方も少なくありませんが、そうとも限りません。

政府の統計によると、死亡者約160万人のうち、相続税の課税対象となったのは約16.8万人(全体の10.4%)にのぼります。

これは、亡くなった方の約10人に1人が相続税の対象になっている計算です。

なお、相続税には基礎控除があり、以下の計算式で確認できます。

項目 内容
基礎控除額の計算式 3,000万円+600万円×法定相続人の数
計算例(母と子2人、相続人3人の場合) 3,000万円+600万円×3人=4,800万円

期限のある手続きをスムーズに進めるためにも、まずは現在の財産状況から基礎控除額を超えそうかどうかをあらかじめ計算しておくことが大切です。

参考:国税庁「令和6年分相続税の申告実績の概要

 

【葬儀関係】葬儀社・家族葬・遺影・訃報リスト

万が一のことがあった直後は、葬儀についてゆっくりと考える時間を確保するのが困難です。

そのため、葬儀に関する内容は、元気なうちに大まかでも決めておくことをおすすめします。

聞いておいたり、備えておいたりしたほうがよいポイントは以下のとおりです。

  • 葬儀社は複数社から見積もりを取って金額を比較する
  • 納骨先の希望を聞いておく
  • 遺影写真・訃報リスト・宗派を洗い出しておく

ひとつずつ見ていきましょう。

 

葬儀社は複数社から見積もりを取って金額を比較する

葬儀社を選ぶ際は、単に知名度や費用の総額だけで決めるのではなく、以下のポイントをチェックするのが大切です。

  • 親が希望する葬儀の形が実施可能
  • 見積もりの金額は妥当か
  • 24時間対応できるかどうか

特に近年選ばれる方の多い「家族葬」ですが、単に「家族葬でいい」と漠然と決めるだけでは、いざという時に周囲への連絡などで迷ってしまうことがあります。

以下の表のように「誰までお呼びするか」「事後報告にするか」まで方向性をあらかじめ決めておきましょう。

決め方 内容
避けたい決め方 「家族葬でいい」と漠然と決めるだけ
おすすめの決め方 「誰まで呼ぶか」「事後報告にするか」まで方向性を決めておく

また、費用に関しては、提示された「総額」だけでなく、以下の「3つの軸」を意識して、何がプランに含まれていて、何が追加費用になるかを必ず確認してください。

区分 内容
プランに含まれるもの 基本的な葬儀の進行に必要な項目
火葬料・式場使用料 別途必要になる固定費用
人数や内容で変わるもの 香典返しやお食事の数など、参列人数や演出内容によって変動する費用

※プランに式場使用料が含まれている葬儀社もあります。

ほかにも、亡くなるタイミングは深夜や早朝を問わないため、24時間対応できる葬儀社を選んでおくと安心です。

【関連記事】
家族葬は必ず安くなるとは限らない!?費用相場・料金の内訳・安く抑えるコツを解説

 

納骨先の希望を聞いておく

ご遺骨の納骨先や供養の方法についても、ご本人のご希望を事前に聞いておきましょう。

なぜなら、近年はライフスタイルや価値観の変化に伴い、供養の選択肢が多様化しているためです。

あらかじめご本人の意思を確認しておかないと、見送られた後にご家族が「どこに納骨すれば喜んでくれるだろうか」と迷い、悩んでしまう原因になりかねません。

現在の供養方法には以下のような選択肢があります。

  • 先祖代々のお墓(家墓)への納骨
  • 新しく一般墓や納骨堂を購入する
  • 自然に還る「散骨(海洋散骨など)」
  • 身近な場所で供養する「手元供養」

これまでは「先祖代々のお墓に入る」が一般的でしたが、現代ではお墓の管理負担を考慮して、納骨堂や散骨、手元供養を望まれる方も増えています。

ご本人がどんな形を希望するのか、また残されたご家族にどのように供養してほしいのかを、元気なうちによく話し合い、準備を進めておくことが大切です。

 

遺影写真・訃報リスト・菩提寺(宗派)を洗い出しておく

遺影・訃報リスト・宗派の3つは、亡くなる前に洗い出しておきたい項目です。

なぜなら、逝去直後、数時間以内に手配や確認を迫られる情報であるためです。

特に遺影写真は、前もって聞いておかないと「別の写真にしておけばよかった」と悔いを残す原因になりかねません。

【遺影の準備ポイント】
元気なうちに「使ってほしい写真があるか」を確認しておきましょう。もしお気に入りの1枚がなければ、お出かけの際などに新しく一緒に撮影しておくのもおすすめです。事前に用意がないと、闘病中の写真しか残っておらず、やむおえず遺影に使うケースもあるためです。本人が納得しているお写真を選ぶことが大切です。
【訃報リストの準備ポイント】
万が一の際、お通夜や葬儀の連絡を「誰に・どのタイミングで・どのように(電話やLINEなど)知らせるか」を事前にリスト化しておきます。
【菩提寺(宗派)の確認ポイント】
先祖代々お世話になっているお寺(菩提寺)があるかどうか確認しておきましょう。自分では把握していなくても、本家で付き合いがある場合などもあります。菩提寺がある場合は宗派や寺院名、連絡先も把握しておくと安心です。菩提寺への確認をせずに葬儀や納骨を進めると、後から納骨を断られたり、読経や戒名についてトラブルになったりする可能性があります。宗派によって葬儀の作法やお経の種類、戒名(法名・法号)の考え方も異なるため、事前に確認しておくことが大切です。宗派が不明だと、葬儀の作法やお経の種類、戒名の付け方が変わってしまいます。菩提寺がなくても仏式葬儀を希望する場合は、宗派を確認しておくことをおすすめします。

 

【医療・介護関係】延命治療・かかりつけ医・認知症対策

親が意思決定をしっかりと行えるうちに、医療や介護に関するご希望を確認しておくのも大切です。

万が一ご本人が認知症を発症したり、意識不明の状態になったりした後では、確認したくてもできなくなってしまうためです。

事前に希望が分からないままだと、医療の現場で苦しい決断を迫られ、後々まで悩み続けてしまう原因になりかねません。

本章では、いざという時に迷わないために聞いておくべき、以下の内容について解説します。

  • 延命治療の希望は「具体的な医療行為」まで確認しておく
  • かかりつけ医・服薬内容・救急搬送先をまとめておく
  • 認知症になる前に「家族信託」を検討する

ひとつずつ内容を確認していきましょう。

 

延命治療の希望は「具体的な医療行為」まで確認しておく

延命治療に関するご希望は、単に「してほしくない」という大まかな内容だけでなく、一歩踏込んで「具体的な医療行為」まで確認しておくのが大切です。

大雑把な内容では、ご家族が「本当にこの選択でよかったのだろうか」と悩み、後になって後悔する原因になってしまう可能性があるためです。

事前に確認しておきたい具体的な医療行為には、主に以下の4つが挙げられます。

  • ①:人工呼吸器の使用
  • ②:心肺蘇生(心臓マッサージやAEDなど)
  • ③:輸血
  • ④:点滴・胃ろうなどの栄養補給

ご本人の明確な意思を残す方法としては、以下の2パターンがあります。

  • エンディングノートに書き留めてもらう
  • 「事前指示書」を作成して医療機関へ提出しておく

「事前指示書」とは、自分の受けたい・受けたくない医療処置を意思表示するものです。

 

かかりつけ医・服薬内容・救急搬送先をまとめておく

緊急時に備えて、医療や健康に関する以下の4つの項目は、ひとまとめにしてすぐに参照できるようにしておくのがおすすめです。

  • ①:かかりつけ医の名前と連絡先
  • ②:現在通っている病院名と診察時間
  • ③:服薬している薬の種類と用量(お薬手帳など)
  • ④:救急搬送先の希望病院

上記の情報が手元にあると、突然の体調急変や倒れてしまった際に、救急隊員や医師による緊急時の対応速度が大きく変わるためです。

事前に整理がないと「どこの病院にかかっているか分からず、救急隊員に何も答えられなかった」といった事態になりえます。

まとめる際は、ノートやスマホのメモなど、どのようなものでも構いません。

また、介護サービスを利用されている場合は、担当のケアマネジャーの連絡先も併せて記載しておきましょう。

 

認知症になる前に「家族信託」を検討する

親が認知症などを発症する前に、資産の管理を信頼できるご家族に任せる「家族信託」の仕組みを検討しておくのもおすすめします。

なぜなら、将来的に認知症などによってご本人の意思確認ができなくなると、実子であっても口座からお金を引き出せなくなってしまうためです。

「親の介護費用や入院費を払いたいのに、親の口座から自由に引き出せない」という深刻なトラブルを防ぐには、事前の契約が必要となります。

なお、厚生労働省(令和6年発表)の推計によれば、高齢者のうち認知症の方や予備軍にあたる方は約3.6人に1人にのぼり、今後も増加する見込みです。

ご健在のうちにこの契約を結んでおけば、認知症になった後でも家族が本人の代わりにお金を動かすことができ、長期的な管理が可能です。

なお、一部の銀行では専用の「家族信託口座(信託口口座)」が利用できますが、開設できる金融機関は限られているため、最新の取り扱い状況は事前に各窓口へご確認ください。

参考:厚生労働省「認知症施策推進基本計画

 

【気持ち・人生】亡くなる前に聞いておく・してあげられること

実務的な手続きと同じくらい大切なのが、「感情・関係性の準備」です。

本章では、以下の内容を解説します。

  • 聞いておくことをリストアップしておく
  • 「いつか」ではなく「できる限り早く」取り組む
  • 亡くなる直前にしてあげられることも知っておく

ひとつずつ見ていきましょう。

 

聞いておくことをリストアップしておく

親が元気なうちに、これまでの人生の歩みや家族への想い、「これからやりたいこと」を聞いておく時間を持ちましょう。

事前に話す機会を重ねることで、ご本人の人生の満足感を高められるだけでなく、残されたご家族にとっての大切な思い出にもなるためです。

聞き方のコツは、「万が一の前に」と身構えるのではなく、「一緒にやりたいことがあれば」という前向きなニュアンスで伝えることです。

具体的には、以下のような内容を聞いてみてください。

聞いておくこと 言葉がけの例
やり残していること まだ行ったことがない場所や、食べてみたいものってある?
昔の話題 ・子どもの頃の私はどんな子だった?
・私が生まれたとき、どんな気持ちだった?
家族に伝えておきたいこと 何か少しでも気になることがあったら、いつでも教えてね

形式的な質問にするのではなく、日々の何気ない会話の延長として聞いてみてください。

 

「いつか」ではなく「できる限り早く」取り組む

親との会話は「いつかそのうちに」と先送りにせず、できる限り早く、機会を見つけて取り組みましょう。

つい先日まで元気だった方が、急に体調を崩したり、いつの間にか認知症になっていたりするケースが往々にしてあるためです。

意思の疎通が難しくなってからでは、本人の想いを確認したくてもできなくなってしまいます。

「まだ元気だから大丈夫」と安心するのではなく、「お互いにしっかり話せる今こそが一番いいタイミング」だと捉えてみてください。

「もう少し落ち着いたらきちんと話そう」と大ごとにせず、「今日帰ったら、お父さんに好きな食べ物を1つだけ聞いてみよう」というくらいの、小さく軽やかな一歩で十分です。

 

亡くなる直前にしてあげられることも知っておく

いよいよ最期の時が近づいてきた際、残された時間で「してあげられること」をあらかじめ知っておくことは、後悔のないお見送りのために欠かせません。

家族としてできることは、以下のとおりです。

できること 内容
枕やベッドを清潔に保つ シーツ・枕カバーをこまめに交換し、換気・室温・湿度も管理します
思い出の曲をかける 好きだった音楽が心を落ち着かせ、会話がなくても心が通う瞬間が生まれます
話しかける 反応が少なくても、近況報告や思い出話を穏やかに続けます
会いたい人を呼ぶ 長年会えていなかった友人や恩人との再会が、満足感や喜びをもたらします
「ありがとう」を伝える 言葉にしにくければ、手紙やメッセージカードでも気持ちは伝わります

身体的な衰えが進むなかでも、五感は最期まで保たれやすいとされています。

そのため、ご家族のケアや声がけは届いている可能性があります。

 

【注意】親が亡くなった後にやってはいけないこと3選

親が亡くなった直後は、悲しみのなかで気持ちが落ち着いていないにもかかわらず、多くの判断や手続きを迫られます。

そうした混乱のなかで、知らずにやってしまいがちなNG行動が存在します。

事前の知識として、特に注意すべき以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

NG行動 理由・注意点
親の預貯金の勝手な引き出し 死亡後の預貯金は相続人全員の共有財産になり、無断引き出しは相続トラブルの原因になります(葬儀費用の出金も、相続人の了承と領収書の保管が必要です)
遺言書の無断開封 無断開封は法律上問題となり、5万円以下の過料が科される可能性があります。家庭裁判所での「検認」を経てから開封します(自筆証書遺言〈法務局保管以外〉と秘密証書遺言は検認が必要、公正証書遺言は不要です)
喪中期間中の飲み会・慶事への参加 四十九日までは祝い事や社交的な行事への参加を控えるのが無難とされています

四十九日は、故人の魂が次の世界へ向かうとされる仏教上の節目です。

喪に服す期間とされる慣習があるため、周囲への配慮としても控える人が多い傾向にあります。

【検認とは】遺言書の存在と内容を、裁判所が確認する手続きを指します。
【過料とは】軽い罰金のようなものを指します。

 

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まとめ:後悔しないために、親が亡くなる前に聞いておくことを知るのは大切

親が元気なうちに、聞いておきたいことや準備しておきたいことを整理しておくのは、とても大切です。

前もって聞いておけば、葬儀後の煩雑な手続きや、ご家族の心理的な負担をぐっと減らすことにつながります。

すべてを一度にやろうとするとお互いに身構えてしまいますが、日常の会話から少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。

『コープの家族葬』では、無料の資料請求をしていただいた方に対して、エンディングノートの配布を行っております。

少しずつ準備を始めたい方・葬儀の形式やオプション内容について知りたい方・北海道の費用相場について確認したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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税込341,000円〜

3日間

  • 搬送
  • 安置
  • お通夜
  • 告別式
  • 火葬
火葬式プラン 火葬のみで見送る葬儀

火葬式プラン

190,000円〜

税込209,000円〜

2日間

  • 搬送
  • 安置
  • お通夜
  • 告別式
  • 火葬
安置直葬プラン 費用を最小限に抑えた葬儀

安置直葬プラン

78,000円〜

税込85,800円〜

2日間

  • 搬送
  • 安置
  • お通夜
  • 告別式
  • 火葬

土日祝、深夜、早朝も対応いたします。予約のキャンセルは無料です。

土日祝、深夜、早朝も対応いたします。予約のキャンセルは無料です。

土日祝、深夜、早朝も対応いたします。予約キャンセルは無料です。