2024.04.23

葬儀の服装マナー|男性・女性・子ども別の喪服とNG例・よくある質問を解説

葬儀の服装マナー|男性・女性・子ども別の喪服とNG例・よくある質問を解説

葬儀に参列する際の服装について、「喪服さえ着ていれば大丈夫だろう」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、葬儀の服装マナーは、男性・女性・子どもで注意すべきポイントが異なるうえ、素材や色、小物の選び方まで細かなルールがあります。正しい知識がないまま参列すると、遺族や他の参列者に失礼な印象を与えかねません。

本記事を読めば、性別・年齢別の正しい喪服の選び方から、やってしまいがちなNGな服装、身だしなみのポイントまで、一通り把握できます。

葬儀の服装に関するよくある質問もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧になり、参考になさってください。

喪服には3つの種類がある

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葬儀の喪服には、格式が高い順に正喪服・準喪服・略喪服の3種類があります。一般の参列者は、このうち準喪服を着用するのが基本です。

▼喪服の種類と着用する立場

種類 特徴・着用する立場
正喪服 モーニングコートや五つ紋の和装など。喪主や遺族が着用
準喪服 一般的に「喪服」と呼ばれるブラックスーツやブラックフォーマル。参列者が着用
略喪服 黒や濃紺などの地味な服装。急な弔問やお通夜に着用

喪服は着る人の立場によって適切な格式が変わるため、種類を知っておくと迷わずに準備できます。現在は喪主や遺族も準喪服を選ぶケースが多く、葬儀の形式や家族の方針によって正喪服を着ることもあります。

なお、地域によっては「お通夜に準喪服を着るのは不幸を予期していたようだ」と捉え、略喪服で弔問する慣習が残る場合があります。古くからの慣習がある地域では、それにならいましょう。

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急な葬儀で喪服がない場合の対処方法や最低限守るべきマナーを解説

葬儀にふさわしい男性の服装

この章では、男性が葬儀・告別式に参列する際の服装を、喪服本体から小物まで項目ごとに整理します。

  • 基本的には準喪服
  • ワイシャツはブロード素材(白生地)が基本
  • ネクタイは光沢のない黒生地が基本
  • 靴はストレートチップが基本
  • 靴下は黒生地で柄無しが基本
  • バッグをもつ場合は黒色のセカンドバッグ
  • アクセサリーは結婚指輪以外を外す

ひとつずつ解説します。

基本的には準喪服

男性の参列者は、準喪服にあたる黒無地のブラックスーツを着用します。喪主や遺族も、身内中心の葬儀では準喪服で問題ありません。

黒のリクルートスーツやビジネススーツは、弔事用のブラックスーツとは生地の黒さや光沢が異なり、並ぶと違いが目立ちます。弔事用は深い黒色で、光沢と透け感がないものを選びましょう。

ジャケットはシングル・ダブルどちらでもマナー違反にはなりません。

シングルの場合、2つボタンなら上のボタンだけ、3つボタンなら上と中央のボタンを留め、一番下は留めないのが基本です(段返りの3つボタンは中央のみ)。着席時はボタンを外してもかまいませんが、焼香や挨拶などで立つときは留め直しましょう。

ダブルの場合はすべてのボタンを留め、着席時も外さないようにします。

パンツの裾は、折り返しのないシングルが基本です。喪主や遺族が正式に装う必要がある場合、和装の紋付羽織袴やモーニングスーツなどの正喪服を選ぶこともあります。

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ワイシャツはブロード素材(白生地)が基本

ワイシャツは、白無地でブロード素材のものを選びます。色柄物や、麻・光沢のある生地はカジュアルまたは華やかな印象になり、弔事の場にふさわしくありません。ボタンは小さめの白いものだと目立ちにくくなります。

カフスはシングル・ダブルどちらでも構いませんが、ダブルカフスには黒無地でシンプルなカフスボタンを合わせましょう。

襟の先端をボタンで留めるボタンダウンシャツは、カジュアルな印象が強いためNGです。

ネクタイは光沢のない黒生地が基本

ネクタイは黒色で、光沢のない無地のものを選びます。光沢のある素材や柄物は、弔事の場では華やかに見えてしまうためです。結び目のすぐ下にくぼみ(ディンプル)を作らないように結びましょう。

結び方はシンプルノットかダブルノットが基本です。ネクタイピンは光沢のある素材が多く、つけずに参列するのが無難です。つける場合は、装飾のない地味なデザインを選びましょう。

【関連記事】
葬儀用のネクタイの正しい選び方・結び方を解説|購入場所や金額も紹介

靴はストレートチップが基本

靴は黒の革靴で、つま先に横一文字のステッチが入った「ストレートチップ」がもっともフォーマルとされています。紐を通す部分が甲の下に隠れる「内羽根式」のストレートチップは、装飾がなく格式が高いためです。スエードやエナメル、飾り金具のついた靴は避けましょう。

紐が甲の上に出る「外羽根式」やプレーントゥでもマナー違反にはならないため、内羽根式が手元にない場合は無理に買い替える必要はありません。ただし、ローファーなど紐なしの革靴はカジュアルな印象が強いため避けましょう。

北海道では積雪期に会場までスノーブーツで移動し、会場入口で革靴に履き替える方も多く見られます。履き替え用の靴を用意しておくと安心です。

靴下は黒生地で柄無しが基本

靴下は黒無地を選びます。白や柄物の靴下は、着席時にズボンの裾から見えると目立ってしまうためです。

くるぶし丈のショートソックスは、座ったときに素肌が見えることがあるため避け、ふくらはぎまでの長さがあるものを選ぶと安心です。

アクセサリーは結婚指輪以外を外す

結婚指輪以外のアクセサリーは外しておきます。光る装飾品は弔事の場にふさわしくないためです。腕時計も、つけるならシンプルで目立たないものにとどめましょう。

ベルトは、バックルやロゴが目立たない黒無地のシンプルなデザインを選びます。カフスボタンをつける場合も、黒や地味な色の無地にします。

葬儀にふさわしい女性の服装

この章では、女性が葬儀・告別式に参列する際の服装を、喪服本体から足元・小物まで整理します。

  • 基本はブラックフォーマル
  • 靴は黒無地のパンプス(ヒール3〜5センチ)
  • ストッキングは黒色で30デニール以下
  • アクセサリーは結婚指輪と一連の真珠まで

ひとつずつ解説します。

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基本はブラックフォーマル

女性は、立場を問わずブラックフォーマルを着用するのが基本です。漆黒で光沢のないワンピースやアンサンブルは、弔事の装いとしてもっとも整って見えます。

トップスは胸元が開きすぎないデザインを、スカート丈はひざが隠れる長さを選びましょう。夏でも肩やひじが出るデザインは避け、必要に応じて羽織ものを用意しましょう。

喪主・遺族は黒紋付の和装を選ぶこともあります。

靴は黒無地のパンプス(ヒール3〜5センチ)

靴は黒無地で、布または革のパンプスを選びます。ヒールは3〜5センチ程度が一般的な目安です。ただし、妊娠中の方、高齢の方、足腰に不安がある方などは、安全を優先し、黒無地のフラットシューズや低いヒールを選んでも問題ありません。

つま先は、丸みのあるラウンドトゥか、四角いスクエアトゥを選びましょう。つま先の開いたオープントゥや、先のとがったポインテッドトゥ、光沢のあるエナメル素材は避けます。

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ストッキングは黒色で30デニール以下

黒無地で肌がやや透ける薄手のストッキングが一般的です。ただし、冬季や寒冷地では、防寒と安全を優先して黒無地の厚手ストッキングやタイツを着用しても差し支えありません。

寒い時期は無地で編み目の目立たないタイツを履く方もいますが、光沢や模様のあるものは避けましょう。

北海道など冬の寒さが厳しい地域では、防寒でタイツを選ぶ場合でも、なるべく薄手で黒無地のものにすると安心です。伝線に備えて、替えのストッキングを持っておくと役立ちます。

アクセサリーは結婚指輪と一連の真珠まで

結婚指輪以外のアクセサリーは外すのが基本ですが、女性は一連の白・黒・グレー系の真珠のネックレスと、揺れない一粒タイプのイヤリング(ピアス)を身につけることもできます。真珠は「涙」を表すとされ、弔事にふさわしいと考えられているためです。ネックレスとイヤリングを両方つけると華美になるという意見もあるため、心配な場合はどちらか一方のみ身につけるとよいでしょう。

二連・三連のネックレスは「不幸が重なる」ことを連想させるため、必ず一連のものを選びましょう。華美なデザインや大ぶりの粒は避けます。

真珠は必須ではないため、つけなくても失礼にはあたりません。

手袋をつける場合は、焼香や会食の際に外しましょう。

葬儀にふさわしい子どもの服装

考え方はシンプルで、制服がある場合は制服を正装とし、ない場合は地味な色の服でととのえます。

  • 正装は通っている園・学校の制服
  • 制服がなければ地味な色で無地の服装

ひとつずつ解説します。

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正装は通っている園・学校の制服

子どもの正式な礼装は、通っている幼稚園・保育園・学校の制服です。制服は園や学校が定めた正装であり、多少の色や柄が入っていても、葬儀の場でマナー違反になることはありません。

スカート丈をひざ下にする、シャツの裾をボトムスに入れるなど、校則に沿った正しい着こなしを意識しましょう。式典の場にふさわしい形にととのえてから参列してください。

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制服がなければ地味な色で無地の服装

制服がない場合や未就学児の場合は、できるだけフォーマルに近い、地味な色で無地の服装を選びます。黒系の服をあえて用意する必要はありませんが、お祝いを連想させる明るい色や、キャラクター柄は弔事の場にふさわしくありません。

トップスは白のワイシャツやポロシャツ、ボトムスは黒・紺・グレーなどの地味な色にしましょう。靴や靴下も服装に合わせた暗いトーンでそろえ、光ったり音が鳴ったりするものは避けます。乳幼児は着慣れた服で問題ありません。

季節ごとの服装のマナー

基本は通年で変わりませんが、季節に応じた上着や足元の備えが必要です。

  • 夏の葬儀
  • 冬の葬儀

ひとつずつ解説します。

夏の葬儀

夏でも、葬儀・告別式ではジャケットやそれに準じた上着を着用するのが基本です。肌の露出を抑えた装いが弔事のマナーであり、会場は冷房が効いていて肌寒く感じることも多いためです。

男性は長袖のワイシャツにジャケットを合わせるのが基本です。ただし、葬儀会場でスーツの上着を脱がないことを条件に、半袖のワイシャツを着用してもよいという考えもあります。

女性は五分袖から七分袖のワンピースやアンサンブルが安心です。半袖の場合は、会場で羽織れる上着を持参しましょう。移動中は上着を脱いでいても構いませんが、受付や式の間は着用します。

冬の葬儀

寒い季節はコートを着用して構いません。黒のシンプルなコートが基本で、なければネイビーや濃いグレーでも問題ありません。コートは会場に入る前に脱ぐため喪服ほど厳密ではありませんが、光沢や派手な色は避けたほうが無難です。

ウールやポリエステル素材のチェスターコート、ステンカラーコートなどが合わせやすいでしょう。マフラーや手袋をつける場合も、黒や地味な色の無地を選びます。

北海道をはじめ積雪のある地域では、会場までスノーブーツで移動し、入口で正規の靴に履き替えるのが一般的です。

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葬儀にふさわしい身だしなみ

全体を通して、清潔感と控えめさを意識するのが基本です。

  • 男性の身だしなみ
  • 女性の身だしなみ

ひとつずつ解説します。

男性の身だしなみ

男性は、清潔感を第一に髪型とひげをととのえて参列します。整髪料で強く固めたり光沢を出したりすると、普段どおりの髪型でも弔事の場では目立ってしまいます。

耳はできるだけ出し、前髪は目にかからない長さにととのえましょう。ワックスやジェルを使う場合は、無香料で光沢の出ないタイプを選びます。

髪が長い場合は、黒いゴムを使って耳より低い位置で一つに結びましょう。ひげは必ず剃らなければならない決まりはありませんが、無精ひげのままは避け、きちんと整えた状態にします。

髪色が明るい場合は、一時的に黒染めスプレーで抑えるとよいでしょう。

女性の身だしなみ

女性は、髪型・メイク・ネイルのいずれも控えめにととのえて参列します。華やかな装いは弔事の場にふさわしくない一方、ノーメイクはかえって失礼にあたるとされ、品のある自然な仕上がりが求められます。

髪はショートならそのままで構いませんが、おじぎをした際に顔にかかるようであれば、黒のヘアピンで留めるなどして、顔にかからないようにしましょう。長さがある場合は一つに結ぶか、お団子・シニョンにまとめ、黒でシンプルなヘアアクセサリーを使いましょう。

メイクは「片化粧」と呼ばれる控えめなもので、ラメや光沢のある化粧品は避けます。口紅は薄く、唇の色に近いものにとどめましょう。ネイルはできる限り落とし、落とせないジェルネイルはベージュ系を重ねて目立たなくします。

葬儀における持ち物のマナー

服装と並んで大切なのが、以下6つの持ち物におけるマナーです。

バッグ

バッグも服装と同じく黒色で統一します。女性は、光沢のない布製で、必需品が入る程度の大きさを選びます。ワニ革・ヘビ革などの素材は殺生を連想させるためタブーとされています。お供物や預かり物などで荷物が多い場合は、サブバッグと2個持ちでも問題はありません。男性はバッグを持たないのが基本です。持つとしてもセカンドバッグ程度の小さなものに留めましょう。

香典

香典の袋は白黒で結び切りの水引が引かれたものを使用します。表書きは、水引よりも上に「御香典」「御霊前」などとし、水引の下に本人のフルネームを記載しましょう。中袋の裏面には、香典の金額と、住所・氏名を記載します。包む金額は故人との関係性によって異なり、血縁が濃い、または関係性が深いほど高額になる傾向です。

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袱紗(ふくさ)

袱紗(ふくさ)とは、香典を包むための布を指します。近年はカードケースのように入れられる「金封袱紗」を使用している方が多くなりました。香典は必ず袱紗に包んで葬儀会場へ持っていきます。

用途 色
弔事用 黒・グレー・紺・緑・紫などの寒色系
慶事用 赤・ピンク・オレンジなどの暖色系

紫は、慶弔どちらの場面でも使えるため、一つ持っておくと便利です。

数珠

仏式の葬儀であれば、数珠は必須アイテムです。自分の宗派の本式数珠または片手数珠を用意します。基本的には自分の宗派のものを用いて問題はありません。貸し借りは御法度とされているため、持っていない場合はコンビニや100円ショップでも良いので持参しましょう。なお、神道やキリスト教の葬儀であれば数珠は必要ありません。

【関連記事】
数珠の持ち方や合掌時の掛け方は?葬儀における数珠のマナーを解説

ハンカチ

ハンカチは、手拭き・涙拭き・袱紗代わりなど、あらゆる場面で活躍します。色は白か黒で、綿や麻のものが最適です。刺繍やレースは、ハンカチの色と同色の控えめなものであれば問題ありません。タオルハンカチはカジュアルな印象を与えるため避けましょう。シルクのハンカチは光沢があり華美な印象となるため用いないのが無難です。

その他

女性であれば、替えのストッキングを持っておくのがおすすめです。また、男女どちらもコンパクトな小銭入れを用意しておくとよいでしょう。葬儀の際は必要最低限の物のみとするのが基本です。特に男性はバッグを持たないケースが多いため、小さめの小銭入れに必要分を用意するだけでポケットの荷物が減ります。

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「平服で」と指定された際のマナー

葬儀では、「平服で」と服装を指定される場合があります。弔事における「平服」は略喪服を指すため、それに準じた服装で参列しましょう。

  • 男性:黒・紺・濃いグレーなどのスーツ、黒ネクタイ、黒の靴。結婚指輪以外のアクセサリーは外し、腕時計も極力身に付けない
  • 女性:黒・紺・濃いグレーなどのスーツ・ワンピース・アンサンブル。靴は黒のパンプス、ストッキングは黒色で透け感のあるもの。結婚指輪以外のアクセサリーは外す(真珠のイヤリング・ネックレスは可)
  • 子ども:制服があれば着用。なければ黒・紺・グレーなど地味な色の落ち着いた服

平服は地域によって多少常識が異なります。遺族の気持ちを最優先にしつつ、地域の慣習や場面をわきまえた服装を心がけましょう。

どうしても喪服を用意できない場合

訃報は急に訪れるため、「喪服は持っているけれど家に取りに行くと間に合わない」「突然のお通夜で喪服を購入する時間がない」といった場合もあります。このような場合は、お通夜であれば平服で参列しても問題はありません。不安な方は、遺族に挨拶できるタイミングで「急いで駆けつけたためこのような格好で申し訳ない」といった意図を伝えましょう。ただし、告別式は喪服を用意するのがマナーです。

葬儀に参列する際のマナー

初めて葬儀に参列する場合、以下の所作に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

香典の渡し方

香典は葬儀会場に用意してある受付へ渡します。持ち歩く際は袱紗に入れ、受付で渡す直前に取り出すのがマナーです。「この度はお悔やみ申し上げます」などと一言伝え、受付係から文字が読める向きで渡しましょう。

数珠の持ち方

数珠は葬儀が始まるまでバッグやポケットに入れておきます。葬儀中は左手首にかけておきましょう。本式数珠は長いため、2連にするのが基本です。合掌時は左手親指と人差し指に掛けるようにして手を合わせます。

【関連記事】
数珠の持ち方や合掌時の掛け方は?葬儀における数珠のマナーを解説

焼香の仕方

仏式の葬儀では、必ず焼香をする場面が訪れます。

1. 数珠を左手に持つ
2. 右手の人差し指・中指・親指で抹香をつまむ
3. 額(ひたい)の高さまで持ち上げる
4. 抹香を火種の方に落とす
5. 手をあわせる

焼香には立礼焼香・座礼焼香・回し焼香と3種類ありますが、基本の作法は変わりません。

宗派によって作法に違いがあるため、詳しくは下記の記事をご確認ください。

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家族葬における焼香のやり方やマナーを解説|焼香だけの参列についても説明

葬儀にふさわしくない服装の例

この章では、良かれと思って選びがちでも、葬儀の場では避けたほうがよい服装を具体的に挙げます。いずれも「地味で目立たないこと」という基準から外れる点が共通しています。

  • ベスト付きの三つ揃えスーツ
  • 肌の露出が多い服や透ける素材
  • 茶色や赤みのある色の服
  • ベロアやベルベットなど光沢のある素材
  • 装飾が目立つ華やかなデザイン
  • トレーナーやデニムなどの普段着

ひとつずつ解説します。

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身内だけの家族葬なら普段着でもいい?服装のマナーや身だしなみについて解説

ベスト付きの三つ揃えスーツ

一般の参列者は、ベストを合わせた三つ揃えのスーツは避けたほうが無難です。ベストを重ねた装いは格式が上がって見え、喪主や遺族より目立ってしまう可能性があります。

手持ちがブラックスーツの上下のみでも、参列者としては十分です。ベスト付きの礼服しかない場合は、ベストを外して着用しましょう。

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肌の露出が多い服や透ける素材

ノースリーブや半袖のワンピース、シフォンやレースなど生地が透ける服は避けます。弔事では肌の露出を抑えるのがマナーであり、透ける素材は露出しているのと同じ印象を与えるためです。

夏場でも、五分袖から七分袖のワンピースを選ぶか、羽織ものを合わせましょう。首元が大きく開いたデザインも避け、詰まった襟元のものを選びます。

茶色や赤みのある色の服

茶色のスーツや、ブラウン・えんじなど赤みを感じる色のワンピース・スカートは避けます。黒い喪服が並ぶ会場では、黒以外の色、とくに暖色系は想像以上に目立ってしまうためです。

濃紺や濃いグレーであれば、通夜では略喪服として許容されますが、明るいグレーやベージュに近い色は浮きやすいため、濃い色を選びましょう。

ベロアやベルベットなど光沢のある素材

ベロアやベルベット、サテンなど、光を反射して光沢が目立つ素材は避けます。たとえ黒色でも、光沢のある生地は華やかな印象を与え、弔事の場にふさわしくありません。

喪服やブラックフォーマルを選ぶ際は、深いマットな黒で、光を反射しない生地かどうかを確認しましょう。同じ理由で、エナメルの靴やバッグも避けます。

装飾が目立つ華やかなデザイン

総レースや大きなリボン、フリルの多いデザイン、袖が大きく広がったデザインなど、装飾が目立つ服は避けます。弔意を示す場では、目を引くデザインよりも、控えめで簡素な装いが望ましいためです。

ブラックフォーマルでも、ディテールに装飾が多いものは選ばず、シンプルなワンピースやアンサンブルにしましょう。ボタンやバックルも、光らない地味なものを選びます。

トレーナーやデニムなどの普段着

トレーナーやパーカー、デニム、目立つ総柄の服など、普段着の印象が強い服装は避けます。これらはくつろいだ場面のための服であり、弔事の場では失礼にあたるためです。

急な弔問や通夜で喪服を用意できない場合でも、黒や濃紺など地味な色のジャケットやワンピースを選び、普段着そのままでの参列は避けましょう。

葬儀の服装に関するよくある質問

この章では、葬儀の服装について迷いやすい点を、質問形式でまとめます。

Q1. 喪服の上にダウンジャケットを着てもよいですか

会場の外で羽織るコートとしては、黒のダウンジャケットを着ても問題ないケースが増えています。葬儀の場にはカジュアルすぎるという考え方もありますが、近年は防寒具として一般的になり、あまり気にされなくなっています。

コートは会場に入る前に脱ぐため、喪服ほど厳密ではありません。気になる場合は、ウールやポリエステル素材のチェスターコートやステンカラーコートを選んでおくと安心です。フードや光沢が目立つデザインは避けましょう。

Q2. 妊娠中はどのような服装で参列すればよいですか

体に負担のない範囲でととのえれば十分で、通常のブラックフォーマルにこだわる必要はありません。お腹が大きい時期は通常の喪服が着づらく、無理をして体調を崩しては本末転倒です。

マタニティ用の喪服をレンタルできる業者もあります。用意が難しい場合は、体型をカバーできるゆとりのある黒のワンピースでも問題ありません。足元は歩きやすい低めのヒールにし、長時間の参列が難しいときは、受付で事情を伝えて早めに退出しても失礼にはあたりません。

Q3. 香典を渡す際、準備しておくものはありますか

香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。袱紗は紫・黒・グレー・紺など寒色系のものを選びましょう。香典をそのまま鞄やポケットに入れて持ち歩くのは、弔事のマナーとして避けたほうがよいとされています。

紫の袱紗は慶弔どちらにも使えるため、一つあると便利です。香典袋の表書きや名前の書き方は宗教・宗派によって異なるため注意してください。

Q4. 髪色が明るいときはどうすればよいですか

一時的に黒染めスプレーなどで色を抑えるのがおすすめです。明るい髪色はカジュアルな印象を与えやすく、弔事の場では落ち着いた印象にととのえるのが望ましいためです。

黒染めスプレーはドラッグストアなどで購入でき、シャンプーで洗い流せます。なお、マナーを重んじる場合は、美容室で黒に染めるのが最善です。

Q5. ストッキングの代わりにタイツを履いてもよいですか

正式にはストッキングが基本ですが、寒い時期や寒冷地では、無地で厚すぎないタイツを履く方も少なくありません。葬儀・告別式では30デニール以下の薄手が基本とされますが、防寒の必要がある場面では、実情として厚手のタイツも受け入れられています。

タイツを選ぶ場合は、黒無地で、できるだけ薄手のものにしましょう。

なお、北海道など冬の寒さが厳しい地域では、タイツの着用に理解が得られやすい傾向です。それでも、告別式など格式が求められる場面では、なるべく薄手を選ぶと安心です。

Q6. 女性は黒無地のスーツで参列してもよいですか

ブラックフォーマルとして作られた黒無地のスカートスーツやパンツスーツは、準喪服として着用できます。一般的な黒・紺・グレーのビジネススーツは略喪服にあたるため、急な通夜参列や平服を指定された場合のみ着用可能です。

スーツの場合、インナーのブラウスも黒でそろえましょう。白や柄物、光沢のあるブラウスは避けます。ビジネス用のスーツを流用する場合は、ストライプなどの織り柄が入っていないか確認しましょう。

なお、喪主や遺族の立場で参列する場合は、通夜であっても準喪服や正喪服を着用するのがマナーです。

Q7. 受付など葬儀の手伝いを頼まれたときの服装は

手伝いを頼まれた場合も、服装は参列者と同じ準喪服が基本です。遺族側の立場で動くため、より控えめにととのえましょう。受付や案内は弔問客と最初に接する役割であり、遺族の顔として見られるためです。

女性は、配膳や台所仕事を手伝う場合に備えて、黒か白の無地のエプロンを持参すると安心です。この際、フリルや光沢のあるエプロンは避けましょう。

なお、喪主など遺族から手伝いを頼まれた場合は、基本的に引き受けるのがマナーです。

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まとめ:正しいマナーで哀悼の意を表すのが大切

葬儀に参列する際は、特別な指定がない限り準喪服を着用するのが基本です。男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルを軸に、光沢のある素材や華やかな装飾を避け、黒でととのえた控えめな装いを心がけましょう。

子どもは、通っている園や学校に制服がある場合は制服を着用し、ない場合は地味な色の服で十分です。

なお、喪主やご遺族として葬儀を執り行う立場の方は、服装に加えて、日程や会場の決定、参列してもらう方への案内など、準備することが多くあります。

コープの家族葬では、こうした葬儀全体の準備について、事前のご相談を無料で承っています。北海道の慣習を踏まえたご案内もできますので、気になることがあれば早めにご相談ください。

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