2026.04.15

【一日葬と家族葬の違い】費用・当日の流れ・選び方・メリット・デメリットを解説

一日葬と家族葬

「一日葬と家族葬、言葉は聞いたことがあるけど何が違うのか正直よくわからない…」
「通夜をなくしても失礼にならないか、親族に反対されないか不安…」
「費用がどのくらい違うのか、自分たちの状況にはどちらが合っているのか知りたい…」

葬儀の形式を決めなければならない場面で、上記のような疑問によって悩む方は少なくありません。

すすめられるがままにプランを選んでしまい「思ったより費用がかかった」「親族との間にしこりが残った」という後悔につながることもあります。

この記事では、一日葬と家族葬の違いを整理したうえで、費用相場・当日の流れ・メリット・デメリット・選び方を解説します。

大切な人を後悔なく送り出すために、ぜひ参考にしてください。

<この記事でわかること>

・一日葬と家族葬の違い

・一日葬を選ぶ割合

・一日葬のメリット・デメリット

・一日葬を選ぶ際のポイント

・一日葬の費用

・一日葬の流れ

 

一日葬と家族葬の違いは「日数」と「参列者の範囲」

一日葬と家族葬の違いは「日数」と「参列者の範囲」

一日葬と家族葬の違いは「日程の長さ」と「参列者の範囲」です。

一日葬はお通夜を省略して1日で葬儀・告別式・火葬まで実施する葬儀を言います。
一方で、家族葬は近親者や親しい友人のみで少人数で行う葬儀形式です。(※)

一日葬と同じく、1日で完結する「直葬・火葬式」とも定義が異なります。それぞれの違いは、下記のとおりです。

項目 家族葬 一日葬 直葬・火葬式
通夜 × ×
告別式 ×
読経・焼香 原則なし
日数 2日 1日 半日〜1日
平均費用 50〜150万円 50〜100万円 10〜30万円

本章では、一日葬と家族葬の違いや特徴を解説します。

  • 一日葬とは1日で完結する葬儀形式
  • 家族葬とは近しい方のみで執り行う葬儀形式
  • 直葬・火葬式と一日葬は宗教儀礼の有無が異なる
  • 「一日葬の家族葬」という形式もある

ひとつずつ見ていきましょう。
(※)厳密に家族のみ・親しい友人のみにする必要はなく、参列者の範囲はご遺族が決めて問題ありません。

 

一日葬とは1日で完結する葬儀形式

一日葬とは、お通夜を省略し、告別式と火葬を1日で完結させる葬儀形式です。

これまでの葬儀は「お通夜→葬儀・告別式→火葬」の2日間が一般的でしたが、一日葬ではお通夜がありません。

参列者の人数に制限はなく、家族・親族以外にも、友人・知人・会社関係者など、幅広く参列いただけます。

別名「ワンデーセレモニー」とも呼ばれ、儀式自体の所要時間は約4〜6時間です。

 

家族葬とは近しい方のみで執り行う葬儀形式

家族葬とは、家族・近親者のみでこじんまりと執り行う葬儀と捉えられています。

とはいえ、誰を招くかは喪主が自由に決められるため、家族に限定する必要はありません。

親しい間柄であった場合、会社関係者や近所の方など、一般的な参列者を呼んでも問題ありません。

日程については、通夜と告別式の2日間で行うのが一般的です。

【関連記事】
家族葬の参列者は何親等まで呼べばいい?参列者を決める基準や参列辞退を伝える方法を解説

 

直葬・火葬式とは宗教儀礼の有無が異なる

直葬(火葬式)とは、告別式などの儀式を行わず、火葬のみを実施する葬儀形式です。

一日葬は告別式・読経・焼香といった儀式をしたうえで火葬するのに対し、直葬・火葬式は儀式を一切省略して火葬のみを行います。

参列者は親しい親族や身内のみに限定するケースが多く見られます。

【関連記事】
直葬の葬儀の流れとメリット・デメリット|後悔しないための注意点も解説

 

「一日葬の家族葬」という形式もある

一日葬と家族葬は組み合わせて実施できます。

通夜を省略しつつ、参列者を家族・近親者のみに限定した「一日葬の家族葬」という形式です。

葬儀社への問い合わせ時は「家族のみで一日葬を希望している」と伝えれば、希望に沿ったプランを提案してもらえます。

 

一日葬を選ぶ方は全体の3割ほど

一日葬の割合は3割

近年、一日葬を選ぶ家庭が増えています。主な理由は下記のとおりです。

  • 核家族化によって大規模な葬儀を執り行う意義が薄れている
  • 地域や会社関係の縁が希薄になってきており、広く参列者を招く必要性が低くなっている
  • 葬儀費用をできるだけ抑えたいという希望が増えている

実際に、『コープの家族葬』で調べたデータによると、一日葬を選ぶ方は全体の約3割ほどと、決して低くはありません。

コロナ禍をきっかけに小規模な葬儀が広まり、一日葬も急増した結果、近年では新しいスタンダードとして定着しつつあります。

「一日葬は非常識では」と心配する方もいますが、約4割が選んでいる現状を踏まえると、社会的な受け入れは十分に進んでいます。

 

一日葬のメリット・デメリット

一日葬のメリット・デメリット

一日葬には、遺族の負担を軽減できるメリットがある一方、通夜を省略することで生じるデメリットもあります。

どちらが自分たちの状況に合っているかを判断するために、両面を正確に把握しておくことが重要です。

  • 一日葬のメリット
  • 一日葬のデメリット

ひとつずつ見ていきましょう。

 

一日葬のメリット

一日葬のメリットは、下記のとおりです。

  • 遺族の体力・精神的負担が1日分に軽減される
  • 宿泊不要で日帰りでの参列が可能になる
  • 葬儀にかかる費用を抑えやすい

喪主や遺族が高齢だったり、介護が必要な方の場合、2日間かけて執り行う葬儀だと身体的な負担が大きい場合があります。

その点、一日葬であれば、すべての儀式が1日で終了するため、身体的な負担を軽減できます。

 

一日葬のデメリット

一日葬には下記のデメリットも存在します。

  • お寺によっては一日葬に対応してもらえない可能性がある
  • 年配の親族から「通夜なしは失礼」と反対される可能性がある
  • 仕事の都合などで参列できなかった方の弔問対応が葬儀後に増える

なかでも必ず知っておいてほしいのが、お寺との関係性です。

お寺によっては通夜を必須とする考え方を持っており、一日葬を拒否される場合があります。

菩提寺がある方は、早めに相談しておきましょう。

 

一日葬を選ぶ際の判断基準

一日葬を選ぶ際の判断基準

一日葬が向いているかを判断する際には、以下のポイントを意識してみてください。

判断ポイント 一日葬が向いている 一日葬が向いていない
参列者の状況 ・高齢者が多い
・遠方からの移動がある
・小規模な葬儀を希望している
故人の交友関係が広く参列希望者が多い
菩提寺の有無 菩提寺がない 菩提寺との付き合いが深い
葬儀にかける期間 2日間の確保が難しい 時間的・体力的に余裕がある
価値観 負担を減らして見送りたい 丁寧に時間をかけて見送りたい
費用 費用を最低限に抑えたい 費用よりも内容を重視したい

「費用を抑えたいから」というひとつの理由だけで決めると、後悔する可能性があります。

さまざまなポイントをふまえて、総合的に判断するのが大切です。

 

一日葬の費用相場|必ず安くなるとは限らない

一日葬の費用相場|必ず安くなるとは限らない

葬儀の種類 平均費用
一般葬 100〜150万円
家族葬 50〜150万円
一日葬 50〜100万円
直葬・火葬式 10〜30万円

一日葬は一般葬より費用が抑えられる傾向にありますが、「2日が1日になるから半額」とはなりません。

葬儀費用のほとんどは、日数ではなく、使用する設備や葬儀内容によって決まるためです。

式場によっては「2日1枠」で貸し出しており、1日しか使わない場合でも2日分の会場費が発生するケースがあります。

祭壇・棺・霊柩車なども、葬儀の日数に関わらず同じものを使うため、一般葬と同じく発生します。

実際に削減できるのは、通夜の食事代・スタッフ人件費(1日分)・ドライアイス1回分程度です。

「思ったより費用が変わらなかった」という声が多いのは、こうした仕組みが関係しています。

ただし、お布施の目安は10〜30万円程度で、通夜がない分、一般葬より低めになる傾向があります。

【関連記事】
一日葬の費用は50〜100万円|安く抑えるポイントや注意点を解説

 

一日葬の流れ

一日葬の流れ

一日葬の流れは、通夜がないだけで通常の葬儀とほぼ同じです。所要時間の目安は約4〜6時間となっています。

よくある一日葬のタイムスケジュールは下記のとおりです。

時間帯 内容
9:00〜 式場集合・葬儀準備
10:00〜 葬儀開始・読経・焼香
11:00〜 出棺・火葬場へ移動
12:00〜 火葬
13:30〜 収骨
14:30〜 還骨法要(繰上げ法要)・解散

※状況や地域によって変動する場合があります。

詳しい流れと準備の内容については、以下の記事で解説しています。

【関連記事】
一日葬の流れをタイムスケジュールで解説|マナーや注意ポイントも紹介

 

一日葬を行う前にするべき2つのポイント

一日葬を行う前にするべき2つのポイント

一日葬に決める前には、下記のポイントを必ず実施・確認しておきましょう。

  • ポイント①:菩提寺へ相談する
  • ポイント②:親族へ事前に説明する

事前に済ませておかないと、葬儀の直前や葬儀後にトラブルが生じるリスクがあります。

 

ポイント①:菩提寺へ相談する

菩提寺がある場合、一日葬を行う前に住職への相談が必要です。

お寺によっては通夜を必須の儀式としているところもあるためです。

相談なしで進めると、下記のようなトラブルに発展する可能性があります。

  • 読経を断られる
  • 納骨を拒否される

菩提寺とは、葬儀後の法要でもお付き合いがあるため、強引に進めるのではなく、よく話し合ってから決めるのが大切です。

 

ポイント②:親族へ事前に説明する

事前に親族に相談し、了承を得ておくのも大切です。

年配の親族の中には「葬儀は2日かけて行うもの」という考えを持っている方もいるためです。

事前に何も伝えずに一日葬を進めると、後から反対意見が出てトラブルになる可能性があります。

反対意見が出た場合は「なぜ一日葬にしたいのか」を丁寧に伝えるのがおすすめです。

 

【Q&A】一日葬に関してよくある質問

【Q&A】一日葬に関してよくある質問

一日葬に関してよくある質問をまとめました。

  • Q.一日葬でもお坊さんは呼べますか?
  • Q.一日葬は亡くなってから葬儀まで何日かかりますか?
  • Q.一日葬の場合、初七日法要はどうなりますか?
  • Q.一日葬でも四十九日法要は行ったほうがいいですか?
  • Q.焼香だけの参列でも問題ありませんか?

ひとつずつ回答します。

 

Q.一日葬でもお坊さんは呼べますか?

A.可能です。ただし、お寺によっては読経をお断りするケースもあります。

菩提寺がある場合は、一日葬を検討している旨を前もって相談し、対応いただけるかを聞いてみましょう。

なお、菩提寺がない場合は、葬儀社の僧侶手配サービスを利用する方法もあります。

『コープの家族葬』では、寺院紹介サービスの利用が可能です。
お布施の金額が事前に明示されているため「いくら用意すればいいんだろう」という不安がなく、予算が立てやすくなっています。
葬儀の形式に関係なくご依頼いただけるため、気になる方は気軽にお問い合わせください。

寺院紹介サービスについて見てみる

 

Q.一日葬は亡くなってから葬儀まで何日かかりますか?

A.逝去した日を含めると2日間が一般的です。

「一日葬」という名前で浸透しているため、逝去日を含めて1日で完了すると思われる方もいらっしゃいますが、当日中の葬儀は不可能です。

日本の法律上、亡くなってから24時間以上経過しないと火葬できないためです。

そのため、最短でも逝去の翌日に葬儀を執り行うことになります。

 

Q.一日葬の場合、初七日法要はどうなりますか?

A.「繰上げ法要」として、一日葬と同じ日に初七日法要を実施するのが一般的です。

ただし、繰り上げ初七日は、本来の初七日に参列できない親族のために行うという考えもあります。

そのため、本来のタイミング(亡くなった日を1日目として7日目)に、再度初七日法要を行うご家庭も多くみられます。

【北海道の場合】
『コープの家族葬』がサービスを提供している北海道エリアの場合は、四十九日法要まで繰上げて実施するのが一般的です。
北海道独自の慣習については下記の記事で解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
北海道の葬儀はココが違う|地域特有の慣習を解説【2025年最新版】

 

Q.一日葬でも四十九日法要は行ったほうがいいですか?

A.一日葬であっても、四十九日法要を行うのが一般的です。

忌日法要(二七日や三七日など)を省略するケースは増えていますが、四十九日は省略しないケースがほとんどです。

菩提寺がある場合は、事前にお寺と日程を調整しておきましょう。

【関連記事】
はじめての法事・法要|準備の流れ・費用・持ち物リストを徹底解説

 

Q.焼香だけの参列でも問題ありませんか?

A.問題ありません。

どうしても参列できない場合は、焼香のみの参列も可能です。

焼香のやり方は下記のサイトで解説しています。作法はどの葬儀形式でも変わりないため、参考にしてみてください。

【関連記事】
家族葬における焼香のやり方やマナーを解説|焼香だけの参列についても説明

 

まとめ:一日葬と家族葬は日数や参列者の範囲が異なる

一日葬は「通夜を省いて1日で行う葬儀」家族葬は「参列者を家族・近親者に限定した葬儀」です。

2つを組み合わせて「家族葬を一日葬で執り行う」という形式にする方もいます。

どちらが正解・不正解というわけではないため、ご遺族様の体力・参列者の状況・菩提寺との関係・費用感を家族で話し合い、納得のいく形を選びましょう。

どちらの葬儀形式にするか迷ったときは、葬儀社に相談してみるのがおすすめです。

『コープの家族葬』では、一日葬家族葬など、さまざまな葬儀形式に対応しています。「どの形式を選んだらいいかわからない」というご相談も受け付けていますので、気軽にご連絡ください。

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