2026.04.20

一日葬のお布施の相場は10〜30万円|内訳と失礼のない渡し方を解説

一日葬のお布施

「一日葬にしようと決めたけど、お布施はいくら包めばいいの?」
「『お気持ちで結構です』と言われても、相場を知らないから決められない…」
「少なすぎてお坊さんに失礼にならないか、多すぎて家計を圧迫しないか不安…」

お布施には明確な定価はなく、それぞれのご家庭で金額を決めて包みます。

そのため、後から「あの金額でよかったのか」と悩む方もいらっしゃいます。

本記事では、一日葬のお布施の相場・金額の内訳・宗派別のポイント・封筒の書き方・渡すタイミングなどを解説しています。

大切な方を送り出す場で、お布施のことで迷わないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

一日葬のお布施の相場
一日葬のお布施の内訳
お布施の金額が変わるポイント
お布施の用意方法
お布施の渡し方

 

一日葬のお布施の相場は10万〜30万円

一日葬のお布施の相場は10万〜30万円

一日葬のお布施の全国相場は、10万〜30万円です。

お通夜を省略する形式のため、読経の回数が一般葬より1回少なくなり、その分お布施の金額が安くなる傾向があります。

他の葬儀形式との比較は以下のとおりです。

葬儀の形式 お布施の相場
一般葬 10万〜50万円
家族葬 10万〜50万円
一日葬 10万〜30万円

上記の表は一般的な相場であり、実際にはお布施に明確な定価がありません。

お布施は僧侶への報酬ではなく、仏様へのお供えという性質を持つためです。

そのため、金額に迷った場合は、同じ菩提寺の檀家の方や親族に相談するのがおすすめです。

「お気持ちで」と返答される場合もありますが、その際は「皆さんはどれくらい包まれていますか」と聞き方を変えてみると、答えてくれる場合もあります。

【関連記事】
【基本】葬儀のお金「お布施」「香典」を包む時の相場・マナーを解説

 

一日葬のお布施の内訳

一日葬のお布施の内訳

一日葬のお布施は、大きく3種類に分けて用意します。

  • 読経料と戒名料をまとめた「お布施」
  • 交通費としての「お車代」
  • お食事代としての「御膳料」

お布施は1つの封筒にまとめますが、お車代と御膳料はそれぞれ別の封筒に入れて渡すのが一般的です。

それぞれの相場は下記のとおりです。

  • 読経料:一日葬は2回の読経で合計6〜10万円が目安
  • 戒名料:ランクによって5万〜100万円以上の幅がある
  • お車代:僧侶を送迎できない場合に5千円〜1万円を用意
  • 御膳料:僧侶が会食に参加しない場合に5千円〜1万円を用意

ひとつずつ見ていきましょう。

 

読経料:一日葬は2回の読経で合計6〜10万円が目安

読経料は、僧侶がお経を読む回数によって変わります。

一日葬の読経料は、合計6万〜10万円が目安です。

一日葬の読経は、お通夜がないため告別式と火葬前の2回行われます。

1回あたりの読経料は3万〜5万円が相場とされているため、2回分で6万〜10万円という計算です。

一般葬との比較は以下のとおりです。

葬儀の形式 読経回数 読経料の目安
一般葬 3回(通夜・告別式・火葬前) 9万〜15万円
一日葬 2回(告別式・火葬前) 6万〜10万円

読経には、故人を極楽浄土へ導き、参列者の悲しみを癒すという仏教的な意味が込められています。

 

戒名料:ランクによって5万〜100万円以上の幅がある

戒名料は、戒名のランクによって相場は5万〜100万円以上と大幅に変動します。

戒名とは、故人が仏の世界で授かる新しい名前を指します。
ランクが上がるほど戒名料は高くなるのが特徴です。

戒名料の目安は、本記事の「戒名ランクによる違い」を参考にしてみてください。

戒名のランクは遺族の都合だけで自由に選べるものではなく、故人の生前の行いやお寺との関係性も考慮されます。

また、下記のようなルールを設けている場合もあります。

  • 同じお墓に入るご先祖より高いランクの戒名をつけてはいけない
  • 婦はランクをそろえるという

戒名料については、宗派や僧侶によって考え方が異なり「高額な戒名料を支払って長い戒名を受ける」という発想は本末転倒とする僧侶もいます。

そのため、金額に迷った場合は、菩提寺へ相談するのがおすすめです。

 

お車代:僧侶を送迎できない場合に5千円〜1万円を用意

お車代は、僧侶が葬儀会場まで移動する際の交通費として渡すものです。

お布施とは別の封筒に入れて用意します。近隣からの移動であれば5千円〜1万円が相場です。

遠方から僧侶をお招きする場合は、新幹線代や飛行機代、状況によっては宿泊費の上乗せも必要になります。

なお、下記の場合は用意する必要はありません。

  • 喪主や親族が送迎する場合
  • お寺が葬儀会場の場合

御膳料:僧侶が会食に参加しない場合に5千円〜1万円を用意

御膳料は、葬儀後の会食に僧侶が同席しない場合や、会食の席を設けない場合に渡すものです。

一日葬では精進落としが対象になります。相場は5千円〜1万円です。

複数の僧侶が葬儀に参加した場合は、人数分の御膳料を用意します。

お布施とは別の封筒に入れ、お車代と同じタイミングでまとめて渡します。

なお、下記の場合は御膳料を包む必要はありません。

  • 僧侶が会食に参加する場合
  • お弁当を振る舞った場合

一日葬のお布施の金額が変わる3つのポイント

一日葬のお布施の金額が変わる3つのポイント

一日葬のお布施の金額は、下記のポイントによっても変動します。

金額が変わるポイント 相場
宗派 天台宗・真言宗 高め
浄土真宗・浄土宗 低め
地域 都市部・首都圏・中部地方 高め
戒名 ランクが上がるごとに高くなる

同じ「一日葬」でも、お寺や地域が変わるだけで金額が数倍異なるケースは珍しくありません。

 

宗派による違い

お布施の相場は宗派によって異なります。

宗派 お布施の相場傾向
浄土真宗・浄土宗 比較的低め
天台宗・真言宗 高めの傾向
曹洞宗・臨済宗(禅宗) 複数僧侶の場合は高くなりやすい

浄土真宗・浄土宗は檀家数が多く、庶民に広まった宗派であるため、お布施の金額が抑えられています。

一方、天台宗・真言宗は歴史的に武士や貴族の檀家が多かった背景から、お布施の相場が高くなりやすい傾向があります。

禅宗(曹洞宗・臨済宗)に関しては、複数の僧侶で儀式を行う場合があるため、高額になりやすいです。

とはいえ、同じ宗派でもお寺ごとに相場が異なるため、最終的には菩提寺へ確認するのが確実です。

【関連記事】
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地域による違い

お布施の相場は、居住する地域によって異なります。

相場 地域
高い傾向 関東圏・中部地方
低い傾向 北海道・九州・沖縄地方

地方ではお寺との付き合いが深いケースが多く、日頃から寄付や支援がある分、葬儀のお布施が一般的な相場より低くなる場合もあります。

 

戒名ランクによる違い

戒名のランクは、1つ上がるだけで、金額が数十万円ほど変動します。

戒名のランクは、末尾の2〜3文字で表します。

男性は下から「信士・居士・院信士・院居士」、女性は「信女・大姉・院信女・院大姉」の順です。

おおよその相場は、下記の表を参考にしてみてください。

ランク(男性) ランク(女性) 戒名料の目安
信士 信女 約10〜50万円
居士 大姉 約50万~80万円
院信士 院信女 約50万円~100万円
院居士 院大姉 約100万円~

 

浄土真宗のお布施(戒名)について

浄土真宗の場合

浄土真宗のお布施には、他宗派と異なる点があります。

比較項目 浄土真宗 他宗派(一般)
呼び方 法名 戒名
ランク なし 信士・居士・院号など
法名料の扱い お布施に含む場合が多い 別途戒名料を包む

浄土真宗では「戒名」ではなく「法名」と呼びます。

法名には、他宗派のような「居士・信士・大姉・信女」などのランク表記は存在しません。

法名は「釋○○」の3文字が基本で、院号がつく場合でも「○○院釋○○」の2種類のみです。

院号は本山へ20万円以上の寄付をした際に、感謝の証として贈られる特別な名前です。

お金は本山へ送られるため、地域の住職(お寺の先生)が自分の懐に入れるものではありません。

浄土真宗では、亡くなった時の名前(法名)にお金はかからず、葬儀のお布施に含まれるのが一般的です。

 

一日葬のお布施の封筒の書き方・包み方

一日葬のお布施の封筒の書き方・包み方

お布施の封筒の書き方・包み方は、一日葬でも一般葬でも同じです。

お布施(読経料+戒名料)とお車代・御膳料はそれぞれ別の封筒に入れて準備します。

  • 封筒の選び方:白無地の封筒を選ぶ
  • 表書き・裏面の書き方:濃い墨で記入
  • お金の入れ方:新札を用意する

ひとつずつ見ていきましょう。

【関連記事】
【これで安心】葬儀でのお布施の書き方・相場・渡し方をわかりやすく解説

 

封筒の選び方:白無地の封筒を選ぶ

お布施を入れる封筒は、白無地の封筒または奉書紙を使用します。

正式には奉書紙ですが、近年は白無地の封筒に包む方がほとんどです。

封筒を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

注意点 理由
二重封筒は使用禁止 不幸が重なることを連想させるため
郵便番号の枠がある封筒は使用禁止 お布施は郵便物ではないため

水引が引いてある封筒しか持っていない場合は、白黒の結び切りであればお布施を包む用として使用して問題ありません。

 

表書き・裏面の書き方:濃い墨で「御布施」・大字で金額を記入

お布施の封筒は、毛筆か筆ペンを使い、濃い墨で書きます。

薄墨は弔意を示す香典に使うものであり、お布施に使うと失礼にあたります。

表書きは封筒の中央上部に「御布施」または「お布施」と書き、下に喪主の名前(名字のみ・フルネーム・〇〇家のいずれか)を記入します。

裏面の左下には住所と金額を記載します。

金額を書く際は、改ざんを防ぐために大字(旧字体)を使用しましょう。

通常の数字 大字(旧字体)
1
2
3
5
10
10,000 壱萬
200,000 弐拾萬圓也

住所の番地など一般的な数字は、通常のアラビア数字で記載して問題ありません。

 

お金の入れ方:新札を用意する

お布施には新札を用意するのが一般的です。

お札を封筒に入れる際は、肖像画の面が封筒の表側・上側になるように向きをそろえます。
中包みは使用せず、そのままお金を封筒に入れて問題ありません。

香典の場合は「不幸に備えていた」という印象を避けるため旧札を使いますが、お布施はお礼であるため新札が適切です。

 

一日葬のお布施を渡すタイミング・渡し方

一日葬のお布施を渡すタイミング・渡し方

お布施の渡し方は、袱紗(ふくさ)に包んで持参し、切手盆に乗せて差し出すという渡し方が基本です。

直接手渡しは失礼にあたるため避けましょう。

  • 渡すタイミング:葬儀終了後の僧侶控室
  • 渡し方:袱紗から取り出してお盆に載せる
  • 渡す際の挨拶:開式前と終了後で言い方が異なる

それぞれのポイントを解説します。

 

渡すタイミング:葬儀終了後の僧侶控室

葬儀が終わって僧侶が式場から退席し、僧侶控室に戻った後でお布施を渡すのが一般的です。

以前はお寺での葬儀が多かったため、葬儀前や事前のお寺訪問時に渡すのが正式とされていました。

しかし現在はセレモニーホールでの葬儀が主流になり、葬儀前に渡すと僧侶が現金を管理する手間が生じます。

そのため、可能であれば葬儀後にタイミングを見てお渡しします。

ただし、寺院や地域により風習が異なるため、葬儀社スタッフや親族に確認すると安心です。

 

渡し方:袱紗から取り出してお盆に載せる

お布施は袱紗に包んで持参し、渡す際は切手盆(祝儀盆)に乗せて差し出します。

袱紗からお布施を取り出して、表書きが僧侶側を向くように整えてから、お盆ごと差し出すのが正しい作法です。

袱紗の色は紺・緑・灰青などの落ち着いた色が適切です。

紫は慶事・弔事どちらにも使用できるため、1枚持っておくと便利です。

切手盆がない場合は、袱紗の上にお布施を置いて差し出しても問題ありません。

御膳料・お車代もお布施と同じタイミングでまとめて渡します。

 

渡す際の挨拶:開式前と終了後で言い方が異なる

お布施を渡す際は、感謝の言葉を一言添えます。

状況に応じて以下の例文を参考にしてください。

渡す状況 挨拶の例文
開式前に渡す場合 本日はどうぞよろしくお願いいたします
終了後に渡す場合 本日はありがとうございました。どうぞお納めください

言葉の形式よりも、感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切です。

葬儀担当者がタイミングをサポートしてくれる場合も多いため、当日は担当者に確認しながら進めると安心です。

 

一日葬のお布施の金額を抑える2つの方法

一日葬のお布施の金額を抑える2つの方法

経済的な事情からお布施の金額を抑えたい場合は、下記の方法を検討してみてください。

  • 菩提寺に相談する
  • 僧侶の派遣サービスを利用する

それぞれの方法を解説します。

 

菩提寺に相談する

菩提寺がある場合は、素直に状況を説明したうえで相談するという方法があります。

「無理をしてまで苦しい金額を払うものではない」と考える僧侶もいるためです。

事情を丁寧に説明し、了承を得たうえで金額を決めるのが大切です。

勝手な判断で相場以下の金額を包むと、その後のお寺との付き合いで気まずい思いをする場合があります。

事情により、お布施の費用を抑えるのは悪いことではないため、まずは正直に相談してみましょう。

また、菩提寺によっては一日葬自体を認めていないケースもあるため、葬儀形式の確認と合わせて相談を進めましょう。

 

僧侶の派遣サービスを利用する

菩提寺がなく、今後もどこかの檀家になる予定がない場合は、定額制の僧侶派遣サービスという選択肢があります。

派遣サービスでは事前にお布施の金額が明示されているため、「いくら包めばいいか」という悩みがなくなります。

葬儀社が運営するものや専門の派遣会社が提供するものなど複数の種類があるため、内容を比較して選ぶのがおすすめです。

『コープの家族葬』では、定額制の「寺院紹介サービス」をご利用いただけます。急な葬儀や法要にも対応可能で、現時点で菩提寺がある方も、菩提寺の許可が得られればお申し込み可能です。金額や利用方法を知りたい方は、気軽にご連絡ください。

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僧侶なし・戒名なしで一日葬を行うこともできる

僧侶なし・戒名なしで一日葬を行うこともできる

お坊さんなし(無宗教・自由葬)でも一日葬は実施できます。お坊さんを呼ばない場合、お布施は不要です。

ただし、戒名なしで葬儀を行う場合は、菩提寺のお墓への納骨ができなくなる場合があります。
菩提寺がある場合は仏式での葬儀と戒名授与が前提となるためです。

戒名なしを希望する場合は、公営墓地・宗旨宗派不問の民営墓地・永代供養墓・納骨堂などへの納骨を検討する必要があります。

無宗教・自由葬を選ぶ場合は、事前に家族・親族の合意を得たうえで進めましょう。

【関連記事】
無宗教葬儀とは?準備方法・当日の流れ・費用・メリット・デメリットを解説

 

一日葬後の法要にもお布施が必要

一日葬後の法要にもお布施が必要

葬儀後の法要にも、お布施は必要です。

法要の種類 お布施の相場 備考
初七日法要 3〜5万円 葬儀と合わせて行う場合は確認が必要
四十九日法要 3〜5万円 納骨と同時が一般的
納骨 1〜5万円 四十九日と合算可能
開眼供養 3〜5万円 同時に行う場合に追加の用意が必要

初七日法要は「繰上げ初七日」として葬儀と合わせて行われるケースが見られます。

繰上げ初七日の場合のお布施の取り扱いは、地域によって対応が異なります。

お布施をいくらにするか、別封筒で包むのか、前もって話し合っておくのが大切です。

また、納骨は四十九日と同時に行うケースが多く見られます。

同時に行う場合、お布施は合算して渡して問題ありません。

【関連記事】
法事・法要で迷わない!お布施の相場・袋の書き方・渡し方を解説

 

まとめ:一日葬のお布施は10〜30万円を目安に包む

まとめ:一日葬のお布施は10〜30万円を目安に包む

一日葬のお布施の相場は、10万〜30万円が全国的な目安です。

金額は読経料・戒名料・お車代・御膳料の4つで決まり、宗派・地域・戒名のランクによって変動します。

渡す際は白無地の封筒に新札を用意し、袱紗に包んで切手盆に乗せて差し出すのが基本のマナーです。

金額に迷ったときは、菩提寺に相談することをおすすめします。

『コープの家族葬』では、お布施に関するご相談も含め、大切な方を送り出すための準備をしっかりサポートいたします。「金額がわからない」「渡し方はこれで大丈夫か」など、小さな疑問でも構いません。まずはお気軽にお問い合わせください。

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