2026.05.30

【お盆の準備】いつから何を用意する?必要なもの一覧と宗派別の作法を解説

お盆の準備

「お盆に向けて何を準備すればいいかまったくわからない…」
「盆棚の飾り方や迎え火のやり方を調べても、情報がバラバラでどうすればいいか判断できない」
「自分の家の宗派でのやり方が正しいのか、親族の前で恥をかかないか不安」

お盆の準備は、やることが多い上に宗派や地域によって作法が異なるため、「どの情報が自分に当てはまるのか」がわかりにくくなりがちです。

特に初盆を迎える方は、白提灯の手配や法要の僧侶への依頼など、通常のお盆にはない準備が重なり、気づけば直前になっていたというケースも少なくありません。

この記事では、お盆の準備に必要なものリストから盆棚の飾り方・日別のお供え・宗派ごとの作法の違いを解説しています。

この記事を読めば、「何をいつまでに・どう準備すればいいか」がわかり、焦らずにお盆を迎えられるでしょう。

心を込めてご先祖様をお迎えしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

  • お盆の準備を始めるタイミング
  • お盆の準備に必要なもの
  • お盆の過ごし方
  • お盆が終わった後の片付け方

 

お盆の準備を始めるタイミング

お盆の準備は、遅くともお盆の1〜2週間前には始めるのが一般的です。

7月盆(7月13日〜16日)の場合は6月下旬、8月盆(8月13日〜16日)の場合は7月下旬を目安に動き始めると、焦らず準備を進められます。

菩提寺へ法要を依頼する場合は、1〜2ヶ月前に連絡しておきましょう。

お盆の時期は寺院が年間で最も多忙なため、早めに連絡をしないと僧侶のスケジュールが埋まってしまう可能性があります。

準備の流れをまとめると、以下のとおりです。

時期 やること
1〜2ヶ月前まで 菩提寺への法要・棚経の依頼と日時確認
1〜2週間前まで 盆棚・盆提灯の購入と飾り付け お盆用品の買い出し
数日前〜前日まで お墓・仏壇の掃除
前日 生花・果物・団子など生ものの準備。飾り付けの最終確認

ただし、初盆(新盆)を迎える方は、準備の内容や時期が通常のお盆とは異なります。

初盆ならではの特別な準備については、本記事の「初盆の場合は準備の内容が少し特別」をご覧ください。

 

お盆の準備に必要なものリスト

お盆の準備に必要なものリスト

お盆の準備に必要なものは下記のとおりです。

  • 盆棚(精霊棚)
  • まこものゴザ
  • 盆提灯
  • 精霊馬
  • お供え物
  • 線香・ろうそく・香炉
  • おがら・ほうろく皿
  • 仏花
  • ほおずき
  • みそはぎ
  • 水の子

各アイテムの役割と準備方法を順番に解説します。

 

盆棚(精霊棚)

盆棚(精霊棚)は、ご先祖様の霊をお迎えするための祭壇です。

お盆の期間中、先祖の霊は仏壇ではなく盆棚に帰ってくるとされています。

仏壇の前または隣に小机を置き、まこものゴザを敷いてから台を設置し、中央に位牌を置く、という方法で設置します。

設置場所と方法は以下のとおりです。

  • 仏壇の前または隣に小机を置く
  • 庭・縁側・仏壇脇に別途棚を作る場合もある
  • まこものゴザを敷いてから台を設置し、中央に位牌を置く

棚の四方に篠竹(笹竹)を立て、しめ縄で結んで結界を作る地域もあります。

その場合、しめ縄にはほおずきや昆布を吊るしましょう。

スペースがない場合は、経机(きょうづくえ)や小机で代用できます。

組み立て式・省スペース用の精霊棚セットも市販されているため、住環境に合わせて選びましょう。

飾り方の詳細については、後の「盆棚(精霊棚)の飾り方」で解説します。

 

まこものゴザ

まこものゴザは、盆棚の下に敷く聖なる敷物です。神聖な空間の境界を示す役割を持っています。

<まこものゴザの敷き方>

  • まず真菰のゴザを敷く
  • ゴザの上に盆棚を置き、位牌やお供え物を供える
  • スペースがない場合や簡略化する場合は白い布で代用できる

仏具店・ホームセンター・ネット通販などで購入できます。

お釈迦様が真菰で編んだむしろに病人を寝かせて治療したという伝説に由来し、邪気を払い病気を癒す力があると考えられています。

 

盆提灯

盆提灯は、ご先祖様の霊が迷わず自宅にたどり着けるよう、道しるべとして飾る照明です。

飾る場所は玄関先・軒先・仏壇周り・盆棚の両脇が一般的です。

2基用意する場合は、盆棚の両脇に1基ずつ置くのが正式な形です。

種類と飾り方は以下のとおりです。

種類 飾る場所
置き型提灯 盆棚の両脇
吊り型提灯 玄関先・軒先
白紋天(しろもんてん) 玄関先・軒先(初盆のみ使用)

近年は、提灯の中に本物のろうそくを入れるケースはほぼありません。

代わりにろうそく型の電池灯で代用します。

 

精霊馬

精霊馬(しょうりょううま)は、ご先祖様がこの世とあの世を行き来するための乗り物として盆棚に飾るものです。

キュウリで作った馬には「一刻も早く帰ってきてほしい」、ナスで作った牛には「ゆっくりあの世へ戻ってほしい」という願いが込められています。

地域によっては、牛にはお土産(供物)を載せて帰るという解釈もあります。

作り方は以下のとおりです。

  1. キュウリとナスにそれぞれ割り箸または麻幹(おがら)を4本差して足を作る
  2. 割り箸を斜めに差すと、馬・牛らしい形になる

市販のちりめん素材の精霊馬でも問題ありません。

 

お供え物

お盆の主なお供え物の種類をまとめると以下のとおりです。

お供え物 内容
果物・野菜 季節のものを数種類
お菓子 故人が好んだ和菓子・落雁などの供養用菓子
霊供膳(れいくぜん) 精進料理(五菜一汁)を小鉢に盛ったもの(詳しくは後述)

果物や野菜は、ナス・キュウリ・ぶどう・桃・スイカなど季節のものをいくつかそろえましょう。

「百味五果(ひゃくみごか)」といって夏の野菜・果物をお供えする慣習があるためです。

下げたお供え物は、「お下がり」として家族でいただくのがよいとされています。

食べ物が傷まないよう、適度に入れ替えることも忘れずに行いましょう。

 

線香・ろうそく・香炉

線香・ろうそく・香炉は、お盆の供養で毎日使う基本的な仏具です。

ろうそくの色は、一般的には白を使用しますが、浄土真宗では朱色(赤色)のろうそくを準備するのが作法です。

各仏具の役割は以下のとおりです。

仏具 役割
線香 故人への祈りや、迎え火・送り火の儀式に使用する
ろうそく 先祖の霊の道しるべとなる
香炉 線香を立てて使用する

仏壇に備え付けられている家庭が多いですが、新しく準備する場合は仏具店やネット通販で購入できます。

 

おがら・ほうろく皿

おがらとほうろく皿は、迎え火・送り火を行うために必要な道具です。

役割や入手方法は以下のとおりです。

道具 役割 入手先
ほうろく皿 地面が焼けるのを防ぐ耐火性の素焼き皿 仏具店・ホームセンター
おがら 迎え火・送り火の燃料となる麻の茎 お盆時期のスーパー・花屋・ホームセンターでも購入可能
ライター・チャッカマン 着火用 ホームセンター・スーパー

おがらは麻の茎の部分で、清めの力があるとされています。

迎え火・送り火の燃料になるほか、一部の地域ではお供物用の箸として盆棚に供えることもあります。

普段は仏具店のみの販売が多いですが、お盆の時期になるとスーパーや花屋でも販売されます。 近年は屋内で使用できる簡易型の迎え火セットも販売されているため、こちらを用意してもかまいません。

 

仏花

仏花は、ご先祖様の霊を供養するために用意します。

お盆には花持ちが良く、夏の暑さに強い花を選ぶのがポイントです。

お盆に多く使われる花は以下のとおりです。

花の種類 特徴
菊(白) お供えの定番。花持ちが良く、枯れる際に花びらが散りにくい
トルコキキョウ 夏の暑さに強く、白や紫色のものが多く使われる
リンドウ 仏花として定番で落ち着いた雰囲気がある
ケイトウ 花持ちが良く、鮮やかな色が長く楽しめる
カーネーション 白いものが供花として使われることが多い

バラなど棘のあるもの、アサガオなどつる(蔓)のあるものは避けましょう。

近年は生花の代わりに、ハスの造花を盆花として飾ることもあります。

 

ほおずき

ほおずきは、赤く丸い形が提灯に似ているため、精霊を導く灯明(とうみょう)として飾られてきました。

また、空洞であることから「精霊が一時的に宿る依り代(よりしろ)」という意味もあります。

盆棚のしめ縄に吊るす形で飾るのが一般的です。

 

みそはぎ

みそはぎ(禊萩)は、お盆の供養に使われる植物です。

漢字で「禊萩」と書き、「禊(みそぎ)」を行う「萩(はぎ)」が語源ともいわれています。

閼伽水(あかみず)を入れた深めの器に数本束ねてお供えするのが一般的です。

閼伽水とは清浄な水のことで、みそはぎと一緒に盆棚に置きます。

みそはぎに水分を含ませて振りまく「散水」の儀式に使用し、餓鬼道の霊の喉の渇きを癒すためとされています。

地域によっては、水の子(刻んだナス・キュウリ・洗米を水に浸したもの)をひとつまみ入れた器に添えるところもあります。

水の子については、次項で解説します。

 

水の子

水の子(みずのこ)は、供養する人のいない無縁仏(むえんぼとけ)に対するお供え物です。

蓮の葉や器の上に、サイの目に刻んだナス・キュウリと洗米を乗せて供えます。

特に曹洞宗では必須のお供えとされています。

作り方は以下のとおりです。

  1. ナスとキュウリを賽の目(1cm角程度)に刻む
  2. 洗った生米と一緒に蓮の葉または深めの器に乗せる
  3. みそはぎの束を添えて盆棚の下段に置く

 

盆棚(精霊棚)の飾り方

盆棚(精霊棚)の飾り方

盆棚は基本的に、上段・中段・下段の3段構成です。

設置場所は仏壇の前か隣が一般的ですが、庭・縁側・仏壇脇でも問題ありません。

各段の配置は以下のとおりです。

置くもの
上段 位牌(または本尊)・霊前灯
中段 霊供膳・果物・野菜・お菓子・花
下段 精霊馬・水の子・香炉・ろうそく・りん・みそはぎ

位牌が複数ある場合は、古い順に右から並べます。

飾り方は地域や宗派によって異なるため、わからない場合は、親戚や菩提寺に聞いてみるのがおすすめです。

 

霊供膳の献立・配置

霊供膳の献立・配置

霊供膳(れいくぜん・おりくぜん)は、小さな5つのお椀に精進料理を盛った、ご先祖様へのお膳のことです。

精進料理とは、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を使わない料理を指します。

仏教の「不殺生戒」、つまり命あるものを殺さないという考え方に基づいています。

そのため、出汁は昆布・椎茸から取り、カツオだしは使いません。

「五辛(ごしん)」と呼ばれる、ねぎ・にんにく・にら・らっきょう・はじかみ(生姜)の使用も避けます。

5つのお椀の中身と配置は以下のとおりです。

お椀の種類 中身
飯椀 白飯(山盛りに盛る)
汁椀 味噌汁または澄まし汁(わかめ・豆腐・季節の野菜)
平椀 野菜の煮物(高野豆腐・椎茸・人参・蓮根・がんもどきなど)
壺椀 和え物(ほうれん草のお浸し・なます・胡麻和えなど)
高杯(たかつき) 香の物(たくあん・梅干し・キュウリの漬物)※二切れが作法

香の物は二切れ盛るのが作法です。三切れは「身を切る」を連想させるとされていますが、地域によって作法が異なります。

基本は精進料理を用意しますが、現代では故人の好物を用意するご家庭も増えています。

正式な作法からは外れますが、形式よりも故人への気持ちを大切にしていることがうかがえます。

 

【宗派別】お盆の準備内容の違い

お盆の準備は、宗派によって内容が少し異なります。

特に浄土真宗は、他の宗派と考え方が異なるため、自分の家の宗派を確認したうえで準備を進めることをおすすめします。

主要な4つの宗派の違いは以下のとおりです。

項目 曹洞宗 浄土宗 真言宗 浄土真宗
精霊棚 ×
精霊馬 ×
迎え火・送り火 ×
霊供膳 ×
独自の作法 水の子・梯子 念仏を唱える 閼伽水・棚経 お荘厳・打敷

各宗派の詳細を順番に解説します。

 

曹洞宗|おがらで梯子を作る

曹洞宗のお盆は、「施餓鬼(せがき)」の考え方に基づいて行われます。

自分の先祖だけでなく、供養する人のいないすべての霊を助けるという考え方です。

「三界萬霊(さんがいばんれい)」という言葉で表される思想です。

曹洞宗の作法は以下のとおりです。

  • おがら(麻幹)で「梯子(はしご)」を作り、盆棚に立てかける
  • 水の子をお供えする

地域によってはナス・キュウリを刻まず、「洗い米」と「水」だけを供える簡単なパターンもあります。

浄土宗|迎え火・送り火で「南無阿弥陀仏」を唱える

浄土宗では「ご先祖様はいつもお浄土(仏様の世界)にいらっしゃり、お盆の間だけ私たちの元へ戻ってきてくださる」と考えられています。

お迎えするにあたって、一番の贈り物になるのは「南無阿弥陀仏」というお経です。

また、他の宗派と同じように、御霊供膳・季節の果物・お菓子などもお供えします。

浄土宗だからといって、難しい準備が必要なわけではありません。

基本的な準備の流れは他の宗派と同じです。

 

浄土真宗|精霊棚・精霊馬・迎え火はすべて不要

浄土真宗には「往生即成仏」という、亡くなった方は阿弥陀如来の導きですぐに仏になるという考え方があります。

そのため、故人が「霊」としてこの世に帰ってくるという概念を持ちません

「呼び戻す」ための精霊棚・精霊馬・迎え火・送り火は基本的に不要です。

浄土真宗のお盆は、ご先祖様を迎える行事ではなく「仏徳を偲び感謝する歓喜会」と位置づけられています。

浄土真宗でやることは以下のとおりです。

  • 仏壇をより丁寧に整える「お荘厳」を行う
  • 打敷(うちしき)を掛ける
  • ろうそくは朱色(赤色)を使用する(白や洋ろうそくの場合はお手次寺院に相談)
  • 仏飯・お餅・お菓子を供える

 

真言宗|「閼伽水」を供えて「棚経」を唱える

真言宗では、お盆は追善供養のひとつと考えられているため、本尊への供養を通じてご先祖様を弔います。

作法自体は他の宗派と大きく変わりはありませんが、特徴は下記のとおりです。

  • 閼伽水(あかみず)を供える
  • 棚経(たなぎょう)を行う

「閼伽水」とは、仏様に捧げる清らかな水を意味します。蓮の葉や器にきれいな水を入れ、精霊花であるみそはぎなどを添えてお供えします。

「棚経」は、お盆期間中に僧侶が各家庭を巡回し、精霊棚(盆棚)の前でお経をあげる風習です。

真言宗以外でも実施する家庭は多くみられます。

 

【日にち別】お盆でやること一覧

お盆の4日間は、日ごとにやることとお供え物が変わります。

各日の行動を把握しておけば、準備から後片付けまでスムーズに進められます。

本章では、8月盆を例に解説します。

日付 やること
8月12日 前日までにお供えを準備する
8月13日(迎え盆) お墓参り・迎え火・盆棚へのお供え
8月14日〜15日(中日) 法要・会食・朝夕の供養
8月16日(送り盆) 送り火・後片付け

ひとつずつ見ていきましょう。

 

8月12日|前日までにお供えを準備する

おがら・ほうろく皿・線香・ろうそくなどの買い忘れがないか確認しておきましょう。

生花・果物・団子などの生ものは傷みやすいため、可能であれば前日に購入するのが望ましいです。

また、お墓の掃除も前日までに済ませておきます。

 

8月13日(迎え盆)|お墓参り・迎え火・盆棚へのお供え

お墓参りは13日午前中に済ませておき、夕方には迎え火を焚いてご先祖様が帰ってくる道しるべを作ります。

13日の具体的な行動は以下のとおりです。

<お墓参り>

  • 数珠・仏花2束・線香・ライターを用意
  • お供え物を供えて手をあわせる
  • 前日に掃除が間に合わない場合は、このときに掃除しても問題ない

 

<盆棚への供え>

  • 盆提灯(白紋天)に灯りをつけてご先祖様の目印を作る
  • 季節の果物を供える
  • 生ものは家族の食事の前に差し上げ、食後に下げる

 

<迎え火>

  • 夕方〜日没に実施
  • 玄関または庭でほうろく皿の上におがらを乗せて火をつける
  • 火が落ち着くまで見守り、消火後は水をかけて確認する
  • 地方によってはお墓から自宅まで提灯を設置する場合もある

 

8月14日〜15日(中日)|法要・会食・朝夕の供養

8月14日〜15日は、ご先祖様が自宅に滞在しているとされる中日(ちゅうにち)です。

朝夕に線香・ろうそくを灯してお参りし、お供え物と水は毎日交換します。

盆棚の掃除と花の入れ替えも忘れずに行いましょう。

初盆の場合は、ご自宅またはお寺で法要を執り行います。

地域によっては僧侶を自宅に招いて「棚経(たなぎょう)」を行う場合もあるため、お寺への連絡は早めに済ませておきましょう。

 

8月16日(送り盆)|送り火・後片付け

8月16日は、ご先祖様の霊をあの世へお見送りする「送り盆」です。

夕方には迎え火と同じ手順で送り火を焚き、ご先祖様が迷わず帰れるよう導きます。

「ありがとうございました」「また来年お待ちしています」という気持ちを込めて祈りましょう。

送り火は一般的に16日ですが、地域によっては15日に行う場合もあります。

16日のやることをまとめると以下のとおりです。

  • 夕方に玄関先または庭で送り火を焚く
  • 送り火が終わったら盆棚・盆提灯・祭壇を片付ける
  • お供え物は腐らないうちに下げる。
  • 供え花も傷む前に処分する
  • お盆期間中に訪れた親族やお寺へのお礼の挨拶を行う

飾り物の処分方法については、後の「お盆が終わった後の片付け」で解説します。

 

初盆の場合は準備の内容が少し特別

初盆(新盆)は、故人が亡くなってから四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆です。

通常のお盆と比べて、白紋天の準備や初盆法要の手配など、やることが増えます。

また、参列者への返礼品の準備も必要になります。特に異なる点は、下記のとおりです。

  • 白紋天(白提灯)を用意する
  • 初盆法要を執り行う

ひとつずつ見ていきましょう。

 

白紋天(白提灯)を用意する

白紋天(しろもんてん)は、初盆のみ使用する白い吊り下げ型の提灯です。

初めてご自宅に帰ってくる故人の霊が迷わないための「目印」として飾ります。

白紋天は故人のご家族が購入するのが一般的です。

絵柄入りの提灯のほうはご親族が贈るのが慣習となっており、近年は提灯代を現金で贈るケースも増えています。

提灯の費用相場は下記のとおりです。

費用項目 相場
白提灯(白紋天) 3,000〜10,000円
絵柄入り提灯(対) 15,000〜50,000円

白紋天の飾り方と処分方法は以下のとおりです。

 

<飾り方>

  • 基本は玄関先(軒先)に吊り下げる
  • マンションや集合住宅では室内に飾るケースも多い

 

<処分方法>

  • お寺に納めてお焚き上げをしてもらう
  • 送り火の際に一緒に燃やす
  • 塩でお清めをしてから紙に包み、自治体のルールに従って処分する

 

初盆法要を執り行う

初盆法要は、通常のお盆より丁寧に供養するための法要です。

法要の場所は自宅が多く、僧侶を招いて行います。

初盆法要に必要な費用は下記のとおりです。

費用項目 相場 備考
初盆法要お布施 3〜5万円 都市部で高くなる傾向あり
御車代 5千〜1万円 タクシー手配時は不要
御膳料 5千〜2万円 会食の内容により変動
返礼品 2〜5千円/人 参列者より多めに準備しておくと安心

 

お盆が終わった後の片付け

お盆が終わったら、毎年処分するものと翌年も使えるものを分けて片付けます。

処分するものは送り火で燃やすか、塩でお清めをしてから自治体のルールに従って処分しましょう。

翌年も使う仏具は、きちんと手入れをしてから保管します。

種類 品物
毎年処分するもの 精霊馬(ナス・キュウリ)・まこものゴザ・盆花・蓮の葉
翌年も使えるもの 絵柄入り提灯・盆棚・ほうろく皿

提灯で絹製のものは虫に食われやすいため、防虫剤と一緒に保管するのがおすすめです。

 

【Q&A】お盆に関してよくある質問

お盆に関してよくある質問をまとめました。

  • Q.マンションでも迎え火や送り火はしたほうがいいですか?
  • Q.帰省が難しいのですが、何かできる供養はありますか?
  • Q.完璧に準備するのが難しいです。簡単にしてもいいですか?
  • Q.お盆に川や海に入ってはいけないというのはなぜですか?

ひとつずつ回答します。

 

Q.マンションでも迎え火や送り火はしたほうがいいですか?

A.ベランダで行える場合もありますが、煙による周辺への影響にも配慮する必要があります。

難しい場合は、以下の方法でも代替できます。

  • LED照明の提灯で迎え火・送り火の代わりとする
  • 電池式の迎え火セットを使う

 

Q.帰省が難しいのですが、何かできる供養はありますか?

A.自宅で簡単な祭壇を作り、供養することができます。

小さなテーブルに白布を敷き、故人の写真・花・お水・故人の好物を並べます。

ろうそくやお香を焚いて、手を合わせる時間を作るだけでも十分な供養になります。

正しい形式よりも故人への気持ちが大切です。

 

Q.完璧に準備するのが難しいです。簡単にしてもいいですか?

A.できる範囲で心を込めて行うことが、お盆の本来の姿です。

絶対的な決まりがない、というのが仏教的にも正しい考え方とされています。

また、菩提寺に相談すると、宗派に合った簡略化の方法を教えてもらえる場合があります。

無理のない範囲で実施し、長くお盆を大切にできるようにしましょう。

 

Q.お盆に川や海に入ってはいけないというのはなぜですか?

A.「霊に引き込まれる」という言い伝えが有名ですが、仏教的な根拠はありません。

お盆を過ぎると台風やクラゲが発生して危険なことへの注意喚起が起源とされています。

地域によっては必ず守るべきとされている場合もあるため、地元の風習に従うのが無難です。

 

まとめ:お盆の準備は12日までに済ませておく

お盆の準備は、前日12日までに飾り付けを完了させるのが理想です。

宗派によって準備の内容が異なるため、自分の家の宗派を確認したうえで進めましょう。

特に浄土真宗は精霊棚・精霊馬・迎え火が不要なため、他の宗派と異なる点が多くあります。

とはいえ、お盆の準備で大切なのは、形式を完璧に整えることよりも、故人への気持ちを丁寧に表すことです。

無理のない範囲で準備し、心を込めてご先祖様をお迎えしましょう。

『コープの家族葬』では、葬儀後の供養や初盆の準備についての相談も受け付けています。 わからないことや不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。 アフターフォローまで専門スタッフが対応しています。

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