2026.01.31

通夜の食事とは何をするもの?食事の意味・費用・マナーを解説

「お通夜のあとの食事って、一体何を用意すればいいの?」
「食事は1人あたり、いくらかかる?」
「お通夜の後の食事は絶対に参加したほうがいい?」

初めて喪主を務める方や葬儀に参列する方のなかには、お通夜の後の食事について詳しくなく、不安を感じている方も少なくありません。

また、近年増えている家族葬では「身内だけの葬儀でも食事は必要なの?」と迷う方もいらっしゃいます。

本記事では、通夜振る舞い(通夜後の会食)の意味・一般的なメニュー・費用相場・精進落としとの違いを解説しています。

食事を省略する場合の注意点や、参列者として招かれた際の作法についても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

・お通夜の後に食事をする目的
・通夜振る舞いと精進落としの違い
・近年に見られる通夜振る舞いの傾向
・通夜振る舞いの流れ
・通夜振る舞いに参加する際のマナー

葬儀では儀式の後に食事をする慣習がある

葬儀では儀式の後に食事をする慣習がある

日本の葬儀では、お通夜や告別式の後に食事の席を用意する慣習があります。

<選択肢①:参列者で食事を行う>

通夜振る舞い(つやぶるまい)」という食事の席を設ける選択肢です、昔からの慣習であり、一般的なスタイルです。

<選択肢②:参列者を招く会食は行わない>

参列者への食事の席は設けず、身内だけで食事をするスタイルです。出前や仕出しなどを利用しますが、メニューは利用する斎場によって異なります。

なお、葬儀・告別式のあとの食事については「精進落とし」と呼びます。

近年は家族葬や1日葬などの小規模葬が増えた影響で、食事の席を用意しない葬儀も増加傾向です。

詳しくは本記事の「近年は通夜後の食事の傾向が変化している」で解説していますが、行わない場合は、代わりの品を用意するケースもあります。

『コープの家族葬』では、通夜振る舞いを行わない葬儀にも対応しています。

斎場によっては食事の持ち込みが可能なため、家族だけでゆっくりと最期の食事の時間を過ごすことができます。

斎場によって対応が異なるため、詳しくはお問合せください。

お問合せはこちらから

お通夜の後の食事「通夜振る舞い」とは

通夜振る舞いとは

お通夜が終わった後、参列者に対して振る舞われる食事を「通夜振る舞い(つやぶるまい)」と呼びます。

通夜振る舞いには、2つの目的があります。

  • 足を運んでくれた参列者に対し、遺族からの感謝の気持ちを伝える
  • 故人と最期の食事を共にし、思い出を語り合うことで供養する

また、食事やお酒を振る舞うことに「お清め」の意味合いが含まれているとも言われています。

地域や宗教によって習慣は異なりますが、ほとんどの葬儀で見られます。

 

通夜振る舞いと精進落としの違い

通夜振る舞いと精進落としの違い

通夜振る舞いとよく混同されやすいのが「精進落とし」です。

どちらも葬儀に関連する食事ですが、行うタイミング・参加者・食事の意味に違いがあります。

通夜振る舞い 精進落とし
目的 故人の供養・参列者へのお礼 僧侶やお世話になった方へのお礼
タイミング お通夜の後 火葬または初七日法要の後
料理 大皿料理 懐石料理やお弁当
費用 2,000〜3,000円 3,000〜10,000円

準備の際や参加する際に迷わないよう、それぞれの特徴を整理しておきましょう。

 

違い①:食事をする目的

通夜振る舞いと精進落としでは、食事をする目的が異なります。

通夜振る舞いは、先ほども触れたように「故人との最後の食事」であり、参列者への感謝を目的としています。

一方、精進落としは、本来「四十九日の忌明けに、精進料理から通常の食事に戻す儀式」でした。

しかし、現在では僧侶・親族・お世話になった方々を労い、無事に葬儀を終えられた感謝を伝える宴席としての意味が強くなっています。

 

違い②:食事のタイミング

通夜振る舞いと精進落としでは「いつ、誰と食べるか」という点にも違いがあります。

通夜振る舞いは、通夜式の閉式後に行われますが、精進落としは、火葬後または繰上げ初七日の後に行われます。

そのため、参加者は僧侶や親族などに限られ、より内輪の集まりとなるのが特徴です。

 

違い③:料理の形式

通夜振る舞いと精進落としでは、参加者の人数が確定しやすいかどうかが異なるため、料理の形式にも違いが見られます。

通夜振る舞いは、当日まで正確な参加人数が分からないため、人数の増減に対応しやすい「大皿料理」が基本です。オードブルや寿司桶などを皆で取り分けるスタイルがよく見られます。

一方で、精進落としは参加者が事前に決まっているため、一人一膳の料理が用意されます。

懐石料理やお弁当などを個別の席に配膳する形式がほとんどです。

 

違い④:1人あたりの費用

料理の形式が違うため、1人あたりの費用相場も異なります。通夜振る舞いは1人あたり2,000円〜3,000円が目安です。

全員分を用意する必要はなく、途中で帰る人も見越して、参列予想人数の5割〜7割程度を手配するのが一般的です。

ただし、足りなくなるのは失礼にあたるため、追加注文が可能かをあらかじめ葬儀社へ確認しておきましょう。

一方、個別の料理となる精進落としは、1人あたり3,000円〜10,000円程度と、通夜振る舞いよりも高めになる傾向があります。

なお、家族葬の場合は参列者の人数が事前にほぼ確定しているため、通夜振る舞いであっても余分に多く用意する必要はありません。

 

近年は通夜後の食事の傾向が変化している

近年は通夜後の食事の傾向が変化している

近年では葬儀形式の多様化に伴い、通夜振る舞いの内容やあり方も変わりつつあります。

  • お肉やお魚を使った料理が定番になっている
  • 葬儀の規模や形式の変化で食事なしが増えている
  • 粗供養品やお弁当を用意するケースも多い

ひとつずつ見ていきましょう。

 

お肉やお魚を使った料理が定番になっている

以前は仏教の教えに基づき、肉や魚を使わない「精進料理」を用意するのが一般的でした。

しかし現在では、しきたりへのこだわりは薄れ、お肉やお魚を使った料理も定番化しています。

料理のレパートリーも増えており、サンドイッチ・フライ・ハンバーグといった洋風メニューや、点心などの中華風メニューも人気です。

また、アレルギー対応や、高齢者向けに柔らかく消化の良い料理を用意するといった配慮も重要視されるようになりました。

ただし、鯛・伊勢海老・赤飯といった「お祝い事」を連想させる食材は、現在でも避けるのがマナーです。

 

葬儀の規模や形式の変化で食事なしが増えている

葬儀の規模や形式の変化によって、そもそも通夜後の食事を行わないケースも増えています。

「家族葬」では、参列者が身内だけに限られるため、形式張らずに気兼ねなく外食をしたり、出前を取ったりするスタイルも選ばれています。(※)
また「一日葬」では、そもそもお通夜がないため、通夜後の食事もありません。

なお、食事の席を設けない場合や、僧侶が食事を辞退された場合は、代わりに「御膳料」をお渡しするのがマナーです。

相場は5,000円〜10,000円程度で、水引のない白無地のものに入れます。表書きは「御膳料」とし、お布施やお車代と一緒に渡します。

渡すタイミングは、お通夜が終わった後が一般的です。

(※)「家族葬=家族のみの葬儀」ではないため、友人・知人・近隣の方・会社関係者が参列する場合もあります。参列の基準を知りたい方は「家族葬の参列者は何親等まで呼べばいい?参列者を決める基準や参列辞退を伝える方法を解説」を参考にしてみてください。

 

粗供養品やお弁当を用意するケースも多い

食事を出さない場合の代わりとして「粗供養品」と呼ばれる持ち帰りの品を用意する葬儀も多くなっています。

具体的な品物の例は以下のとおりです。

  • 折詰弁当
  • カタログギフト
  • ビール券…など

お弁当の場合、持ち帰り時の衛生面を考慮し、生ものは避けるのが基本です。

地域によっては食事代の代わりとして「粗飯料」という名目で、3,000円〜5,000円程度の現金を包んで渡すこともあります。

また、食事を用意しない場合は、事前の案内状や、お通夜終了時の喪主挨拶の中で「食事の用意はありません」と伝えておくのが大切です。

 

通夜振る舞いの流れ

通夜振る舞いの流れ

通夜振る舞いの所要時間は、一般的に1時間ほどです。

通夜振る舞いの流れ
1.会場へ案内 葬儀社のスタッフや喪主から食事の案内があります。誘導に従って、会食会場へと移動します。
2.開式の挨拶・献杯 喪主が参列者へお礼の挨拶を述べ、その後、「献杯(けんぱい)」を行います。
3.会食 食事をとりながら、故人の思い出を語り合います。この間、喪主や遺族は、参列者の席を回ってお酌をしたり、来てくれたことへの感謝を伝えたりします。
4.閉式の挨拶 喪主が締めの挨拶を行います。ここで翌日の「葬儀・告別式」の日程や会場について改めて案内があり、解散となります。

通夜振る舞いが終了したら、参列者は帰宅する流れとなります。

喪主や遺族は、葬儀社とともに翌日の葬儀・告別式の細かい打ち合わせを行います。

通夜振る舞いの前後で行う喪主からの挨拶については、以下の記事で例文を紹介していますので、参考にしてみてください。

【関連記事】
葬儀や通夜振る舞いでの挨拶は何を話せばいい?文例やマナーを紹介

 

通夜振る舞いに参列する際のマナー

通夜振る舞いに参列する際のマナー

参列者として通夜振る舞いに招かれた際、知っておきたいマナーをご紹介します。

  • 少しでも箸をつける
  • 関係ない話題は避ける
  • 途中退席する際は一声掛ける
  • 閉式したあとも長居しない

ひとつずつ見ていきましょう。

 

少しでも箸をつける

通夜振る舞いに案内されたら、席に着いて一口でも箸をつけるべきとされています。

先述の通り、食事自体が供養であり、参列者が箸をつけてくれることが遺族にとって一番の慰めになるためです。

ただし、地域によって参列の基準は異なるため、特有のマナーを知っておくのは大切です。

<関東と関西では通夜振る舞いに参加する基準が異なる>

関東地方では一般参列者も含めて広く参加するのが一般的
関西地方では、遺族や親族のみで行うケースが多い傾向にある

<北海道では地域によって参加の基準に差がある>

北海道では、遺族や親族のみで通夜振る舞いを行うケースが多く見られます。
しかし、一般の参列者も参加したり、帰りにペットボトル飲料を渡したりする地域もあります。

 

関係ない話題は避ける

通夜振る舞いでの会話は、故人の思い出話を中心にするのがマナーです。

仕事の話・世間話・大声で騒いだり笑ったりするのは場の雰囲気を壊すため慎みましょう。

また、ご遺族に対して死因を詳しく聞くのも失礼にあたります。

ご遺族側から話がない限りは、どれほど親しくても尋ねるのは控えましょう。

 

途中退席する際は一声掛ける

事情により通夜振る舞いの最中に帰る際は無言で立ち去らず、遺族や受付の方に一言挨拶をしてから目立たないように退席します。

「申し訳ございませんが、この後予定がございますので、お先に失礼させていただきます」と伝えれば失礼にはなりません。

もし強く引き止められた場合でも、一口だけ箸をつけ、少し会話をしてからタイミングを見て挨拶をして帰れば問題ありません。

 

閉式したあとも長居しない

通夜振る舞いの席で長居するのはやめましょう。遺族は葬儀の疲れに加え、翌日の告別式の準備も控えています。

退席のタイミングは、食事が一段落し、周囲の話が途切れた頃合いを見て、目立たないように席を立ちましょう。

 

まとめ:通夜後の食事には故人を供養する目的がある

まとめ:通夜後の食事には故人を供養する目的がある

通夜振る舞いは、故人と最後の食事を共にし、参列者への感謝を伝える大切な供養の場です。

近年増えている家族葬などでは、状況に合わせて食事なしを選択したり、お弁当で代用したりと、さまざまな形式が選ばれています。

ご自身やご家族の希望に合った形で、温かいお見送りの場を作りましょう。

『コープの家族葬』では、葬儀の準備だけでなく、通夜振る舞いのお手伝いもさせていただいております。さまざまな年代の方にも召し上がっていただけるよう、和洋折衷の料理を提供しております。また、翌日の葬儀・告別式の前に召し上がる朝食、火葬後の昼食までご用意が可能です。

葬儀に関する食事をプロに頼みたいという方は、ぜひ『コープの家族葬』へご相談ください。

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