2024.02.20

葬儀の花(供花)マナー完全ガイド|相場・手配方法・宗教別の選び方

葬儀の花(供花)マナー完全ガイド|相場・手配方法・宗教別の選び方

葬儀の花には枕花・供花・花輪などいくつかの種類があり、「どの花を選べばよいのか」「いつ、どこに依頼すればよいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

供花は故人への弔意を伝える大切なものですが、贈るタイミングや花の選び方、依頼先を誤ると、遺族に気を遣わせてしまうこともあります。

本記事では、葬儀の花(供花)の種類や宗教別の違い、金額相場、手配方法をはじめ、季節や故人の好みに合わせた花の選び方、贈る際の注意点、家族葬で気をつけたいマナーまで詳しく解説します。

北海道ならではの慣習にも触れながらご紹介しますので、ぜひ最後までご覧になり、供花選びの参考にしてください。手配に迷ったときは、コープの葬儀相談へお気軽にご相談ください。

葬儀の際に送る花の種類

葬儀の際に送る花の種類

通夜や葬儀の際に送る花には、大きく以下の4種類が存在します。

  • 枕花(まくらばな)
  • 供花(きょうか・くげ)
  • 花輪(はなわ)
  • 献花(けんか)

それぞれ使用される場面や送るに相応しい間柄などが決められています。ひとつずつ見ていきましょう。

枕花(まくらばな)

故人が旅立った際に枕元へ飾る花が「枕花」です。故人と縁が深かった方が、安置所を確認してから贈ります。

安置所から葬儀会場へ遺体を搬送する際も一緒に移動するため、小ぶりな花籠などを選ぶのが一般的です。

花の種類は、菊・百合・カーネーションなどが一般的です。色は、白色を基本とし、アクセントとして淡い色の花も用いられます。

なお、コープの家族葬では、葬儀プランに枕花が含まれています(一部プランを除く)。各プランはこちらから確認可能です。故人様とご遺族への想いを込めて、良質なお花を用意いたします。

供花(きょうか・くげ)

供花は、通夜や葬儀で祭壇にお供えする花です。「きょうか」「くげ」と呼ばれます。遺族へのお悔やみの気持ちを伝え、故人を慰めるために用意するお花です。

故人と関係性の深かった方や、葬儀に参列できなかった方が送ります。

また、遺族が香典を辞退した場合も、弔意を表すために送るケースがあります。

供花には送り主の名前が書かれた札が掲げられ、故人と関係性の深かった方から順に並べるのが一般的です。

形式は、花籠・フラワーアレンジメント・フラワースタンドなどがよく選ばれます。自宅葬の場合は、場所を取らない花籠やフラワーアレンジメントが人気です。

数え方は「1基(いっき)」または「1対(いっつい)」で、1基は1つ、1対は1基×2です。本来は一対で送るのがマナーでしたが、近年は1基で送る方も増えています。

花輪(はなわ)

故人にゆかりのある企業や会社から送られる、大きな輪の形をした花を「花輪(はなわ)」といい、葬儀会場の入り口付近に飾られます。

地域によって贈るところ、贈らないところがあり、北海道ではほとんど見られない風習です。

献花(けんか)

献花は、キリスト教や無宗教式の葬儀で用いられるお花です。参列者が一人ずつ、祭壇または献花台に一輪お供えします。仏教における焼香に似た意味を持ち、故人への敬意を表すお花です。

宗教によって供花の内容が異なる

北海道の葬儀では、多くの場合「供花」が送られます。供花に用いる花の種類は宗教によって違いがあるため、送る予定の方は事前に把握しておきましょう。

本章では、以下の宗教における供花の種類を解説します。

  • 仏教の供花
  • 神道の供花
  • キリスト教の供花

ひとつずつ見ていきましょう。

仏教の供花

仏教の供花では、百合・菊・カーネーション・胡蝶蘭などが多く用いられます。デンファレ・トルコ桔梗・水仙・リンドウで差し色をする供花も多いですが、白を基調とした淡い色合いが一般的です。

トゲがあるバラなどは供花に相応しくないとして避けられています。香りが強い花も不適切です。

とはいえ、近年は葬儀形式の多様化により、色や種類を気にせず故人が好きだった花を贈る方も増えています。

なお、関西の一部地域では、「樒(しきみ)」という植物を用いる習慣があります。

神道の供花

神道では、神聖な木とされる榊(さかき)を神霊に捧げるのが本来の習わしです。

しかし、近年は、仏式と同じように白を基調とした供花を送るケースも増えています。

神式で多く用いられる花の種類は、百合・菊・カーネーション・トルコ桔梗・カスミソウなどです。基本は仏教における供花と大きく変わりありませんが、胡蝶蘭はあまり用いられません。

キリスト教の供花

キリスト教の供花は、永遠の命への希望を表すために贈るものです。仏式や神式とは意味合いが異なるため、花の種類・色・形式に独特のルールがあります。

種類は、カーネーション・百合などの洋花が主流です。仏式・神式で用いられる菊はほとんど使われません。また、白だけでなく、ピンク・黄色・青など多様な色が用いられます。

キリスト教では、死は永遠の命への旅立ちと捉えられるため「故人を飾る」といった意味で送られます。

仏式とは違い名札をつけずに自宅へ送るのが一般的です。そのため、持ち運びしやすい花籠タイプがよく選ばれます。また、生花のみを供花とし、造花は使用しないのがマナーです。

供花に使う花の選び方

供花に使う花は白を基調とするのが基本ですが、季節や故人の好みに合わせた選び方や、避けるべき花もあるため、それらを踏まえた供花の選び方をご紹介します。

  • 季節の花を選ぶ
  • 故人の好みに合わせて選ぶ
  • 供花に適さない花は避ける(トゲ・毒・強い香り・派手な色)

ひとつずつ解説します。

【関連記事】
四十九日までの祭壇に供える花のマナー|色・種類の選び方を解説

季節の花を選ぶ

供花には、季節の花を取り入れることもできます。季節感のある花を白基調のアレンジに加えることで、温かみのある供花に仕上がります。

たとえば、春はスイートピーやストック、夏はトルコキキョウやスターチス、秋は秋菊やケイトウ、冬はシンビジウムなどです。

季節や流通状況によって価格や入手しやすさが変わるため、手配の際は葬儀社に事前相談しておくとよいでしょう。

故人の好みに合わせて選ぶ

故人が生前好んでいた花を取り入れた供花を選ぶ方法もあります。しきたりにこだわりすぎず、その人らしいお別れの場を作りたい場合におすすめです。

ただし、会場全体の雰囲気との調和や、宗教・宗派のルールから外れないように配慮が必要となります。葬儀社にイメージを伝えて相談しながら決めると安心です。

供花に適さない花は避ける(トゲ・毒・強い香り・派手な色)

供花には、避けたほうがよいとされる花もあります。

たとえば、トゲのある花、香りの強い花、毒性のある花、鮮やかな色の花を避けることが一般的でした。ただし、現在はトゲを処理したバラや、故人が好きだった色の花を取り入れることもあります。使用したい花がある場合は、葬儀社へ相談しましょう。

供花の金額相場

供花の相場は、1基あたり15,000~30,000円程度が目安です。ただし、供花の価格は花の種類や大きさ、地域、葬儀社などによって異なります。

供花には、脚の付いたスタンドに花を飾る「スタンド花」や、籠などに花を生ける「アレンジメント」などがあり、種類によって価格に差が出ます。使用する花やボリュームによっても価格が変わるため、同じ形式の供花でも複数の価格帯が用意されていることがあります。

葬儀会場によっては、供花の種類や注文方法が決められている場合があるため、贈る際は、葬儀を担当する葬儀社に確認してから手配しましょう。

供花を送るタイミング

供花は故人への敬意を表す大切なものですが、タイミングを間違えると迷惑や失礼になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

供花を送るタイミングは、通夜が始まる2〜3時間前に届くようにするのが理想です。

2〜3時間前に届けば、ギリギリで供花の並び順を変える必要がなくなり、スムーズに葬儀を進行できます。届く時間が早すぎると花が劣化してしまう可能性があるので、2〜3時間前が適切といえます。

供花の手配方法・贈り方

供花の手配には主に以下の方法があり、それぞれ流れや注意点が異なります。

  • 葬儀社に手配してもらう
  • 花屋へ直接注文する
  • インターネット注文サービスを利用する

ひとつずつ解説します。

葬儀社に手配してもらう

供花の手配は、葬儀を執り行う葬儀社に依頼するのが基本的な方法です。葬儀社は葬儀日時・斎場名・喪家の名前を把握しており、宗教・宗派や葬儀の規模に合った供花を用意してくれます。

  1. 1.喪家に葬儀を依頼した葬儀社を確認する
  2. 2.葬儀社のホームページやパンフレットから供花を選ぶ
  3. 3.葬儀社に電話し、葬儀日時・斎場名・喪家の名前を伝える
  4. 4.供花の種類と送り主の情報を伝える
  5. 5.支払いをおこなう

 

花屋へ直接注文する

花屋に直接供花を注文する方法もありますが、葬儀社に依頼する場合に比べて確認事項が多く、連絡の負担が増えます。

  1. 1.葬儀社に、外部の花屋へ供花を注文しても問題ないか確認する
  2. 2.宗教・宗派、種類、サイズなどの注意事項を聞く
  3. 3.花屋に連絡し供花を注文したい旨を伝え、2で確認した内容・葬儀日時・斎場名・喪家の名前・送り主の情報を伝える
  4. 4.支払いをおこなう

 

※葬儀社によっては、提携している花屋以外の供花を受け付けていない場合があるため、必ず事前確認をしておきましょう。

インターネット注文サービスを利用する

インターネットの供花注文サービスを利用して手配する方法もあります。

  1. 1.葬儀社に、インターネットで供花を手配しても問題ないか確認する
  2. 2.宗教・宗派、種類、サイズなどの注意事項を聞く
  3. 3.インターネットサイトから2で確認した内容をもとに供花を選ぶ
  4. 4.葬儀日時・斎場名・喪家の名前・送り主の情報を正確に入力する
  5. 5.支払いをおこなう

※葬儀社によっては、提携している花屋以外の供花を受け付けていない場合があるため、必ず事前確認をしておきましょう。

立札(札名)の書き方

立札(札名)の書き方

立札(札名)とは供花に添える札で、送り主の名前や故人との関係性を記します。基本は供花を依頼した葬儀社の方で書いてくれますが「どのように書くべきなのか」を知っておいて損はありません。

立札の書き方は以下のとおりです。

立札の書き方
個人で送る場合 フルネーム
夫婦で送る場合 夫のフルネームと、左側に妻の名前
親族一同で送る場合 「故人との間柄」+「一同」
例:「子供一同」「兄弟一同」「孫一同」「従兄弟一同」
名前の順番は、年齢の高い順が一般的
友人同士で送る場合 「友人一同」「〇〇学校一同」「〇〇部一同」「〇年〇組一同」など
3名までであれば連名でも可能
会社として送る場合 「会社の正式名称」+「一同」
例:「株式会社〇〇 〇〇部一同」「株式会社〇〇代表取締役社長〇〇」
連名で送る場合は、肩書きの高い順が一般的

供花を贈る際の注意点

供花を贈る際は、以下のポイントを押さえることも大切です。

  • 葬儀社や遺族側と事前にすり合わせておく
  • 供花を辞退された場合は贈らない

ひとつずつ解説します。

葬儀社や遺族側と事前にすり合わせておく

供花を贈る際は、葬儀社や遺族側と事前にすり合わせておくことが大切です。

供花の配置は、故人との関係性、親族・会社関係の順序、申込状況、会場全体のバランスなどを踏まえ、遺族と葬儀社が決めます。このため、肩書や故人との関係は、注文時に正確に伝えましょう。

トラブルを防ぐためにも、下記の点を意識しておいてください。

  • 故人との関係性を葬儀社や関係者に伝えておく
  • 事前に関係者と連絡を取り合っておく

供花を辞退された場合は贈らない

供花を辞退する案内があった場合は、その意向を優先し、供花を贈らないのが基本です。

たとえば家族葬の場合、会場の規模や返礼品の準備負担を理由に、遺族が供花を辞退しているケースが少なくありません。

訃報や葬儀案内に「供花を辞退する」旨の記載がないかを確認し、記載があれば供花を送らないようにしましょう。

記載がなく判断に迷う場合は、葬儀社を通じて遺族の意向を確認します。お花を贈りたいという気持ちよりも、遺族への配慮を優先することが大切です。

通夜後に供花を送る場合のマナー

通夜に供花の用意が間に合わなかった場合の送り方は以下の2パターンがあります。

<葬儀に間に合うよう手配する>

翌日の葬儀に間に合うよう手配すれば、供花を飾ってもらうことが可能です。

その場合も、喪主に確認を取ってから手配するようにしましょう。また、会場に供花が到着するタイミングが開式直前にならないよう、配慮が必要となります。

<故人の自宅に送る>

故人の自宅に供花を届けて、後飾り祭壇に供えてもらう方法があります。この場合は、四十九日法要までの間に届くようにするのがマナーです。自宅に供花を届ける場合は、事前に遺族に連絡し、供花を送っても問題ないか確認しましょう。

家族葬で供花を送る際のマナー

家族葬に参列しない場合でも、遺族が供花を辞退しておらず、葬儀社が受け付けていれば供花を贈ることは可能です。ただし、自己判断で手配せず、まず葬儀社へ受け入れの可否を確認しましょう。

家族葬は、故人と関係の深い限られた方のみで執り行われることが多いため、案内を受けていない方から突然供花が届くと、受け取りや配置、名札の確認、葬儀後のお礼など、遺族の対応が増える場合があります。

したがって、訃報を受けても正式な参列案内がない場合は、自己判断で供花を手配せず、まずは供花を受け付けているか確認しましょう。

供花を辞退する案内がある場合の具体的な対応は、前述の「供花を辞退された場合は贈らない」を参考にしてください。

供花をいただいた際の対応方法

供花をいただいた際は、まずお礼状で感謝の気持ちを伝えましょう。お礼状は葬儀後なるべく早く、1週間程度を目安に送るのが一般的です。

返礼品を贈る場合は、いただいた供花の金額の1/3〜1/2程度が目安です。品物は、お茶やお菓子、洗剤などの「消え物」や、タオルなどがよく選ばれます。贈る時期は、四十九日の忌明け後なるべく早めがよいとされています。

なお、香典と供花を両方いただいた場合は、合計額をもとに香典返しとしてまとめてお返しするのが一般的です。会社や団体から連名でいただいた場合は、お礼状のみとするケースも多く見られます。

なお、北海道では葬儀が落ち着いた頃、四十九日を待たず、返礼品を贈るケースも見られます。迷った場合は、葬儀社のスタッフにご相談ください。

まとめ:葬儀で供花を送る際はタイミングと事前確認が大切

供花を贈る際は、種類や宗教による違い、金額相場、手配方法、マナーなどを確認しておくことが大切です。季節や故人の好みも踏まえて選ぶことで、遺族にも配慮しながら弔意を伝えられます。

供花は遺族への弔意を伝える大切なものですが、届くタイミングや遺族の意向を確認せずに手配すると、かえって負担をかけてしまう可能性があります。特に家族葬では、供花を辞退しているケースも少なくありません。

供花の手配やマナーで迷う場合は、葬儀を担当する葬儀社に確認するのが安心です。コープの家族葬の葬儀相談では、供花の手配を含めた葬儀に関するご相談を承っておりますので、気になる点があればお気軽にお問い合わせください。

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