2025.09.24

【一覧】四十九日に必要な物|参列者・喪主・親族別に解説

タイトル

「四十九日法要には何を持っていけばいい?」
「忘れ物をして常識がないと思われたくない」

四十九日法要では、喪主(遺族)・参列者それぞれの立場、または法要会場や納骨法要を併せて行うかによって持ち物が異なります。

法要当日に必要な物を忘れて慌てたり、周りから常識がない人と思われたりしないよう、あらかじめ確認しておくのが大切です。

本記事では、四十九日法要に必要な持ち物を、喪主・参列者の立場別・会場別に分けてに解説します。

はじめての四十九日法要で不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

・四十九日法要に必要な持ち物
・会場によって変わる必要な物のリスト
・納骨式を併せて行う場合の持ち物

 

四十九日法要とはどんな儀式?

四十九日はどんな儀式?

四十九日法要とは、故人が亡くなってから四十九日目に営む儀式で、故人の魂が極楽浄土へ行けるかどうかが決まる日とされています。
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法要では、故人と縁があった方々が集まり「故人が無事に極楽浄土へ行けますように」と冥福を祈ります。

この日に、ご遺骨をお墓へ納める「納骨法要」を併せる家も多い傾向です。

また、遺族がさまざまな事柄を慎む期間である「忌中」が終わり「忌明け」となる節目の日でもあります。

 

四十九日法要に参列する際の持ち物リスト

四十九日法要に参列する際の持ち物リスト

四十九日法要に参列する際、忘れてはいけない持ち物が以下の5点です。

  • 香典
  • 数珠
  • 袱紗
  • お供物
  • ハンカチ

それぞれの持ち物が必要な理由を解説します。

 

香典

香典は、故人への供養と遺族へのお悔やみの気持ちを表す金銭です。

金額は故人との関係性が近いほど高額になります。金額の目安は以下のとおりです。

親族 1万円〜3万円
友人・知人 5千円程度

法要後に会食がある場合は、上記の金額に1〜2万円追加して包みましょう。

金額を決める際は、偶数・4・9の数字を避けるのがマナーです。

偶数は「割り切れる=縁が切れる」、4や9は「死」「苦」を連想させるためです。

なお、お札は新札と使用済み、どちらでも構いませんが、可能であれば一度使われたお札を包みましょう。

新札の場合、お祝い事のイメージを持つ方もいるためです。

香典を包む封筒の水引や表書きは、以下の表を参考にしてみてください。

水引 黒白または双銀の結び切り
表書き 「御仏前」または「御佛前」

まれに、四十九日法要の香典の表書きを「御霊前」にすると解説しているサイトを見かけます。

こちらは間違いで、四十九日法要では「御仏前」を使用します。

なお、表書きには、薄墨ではなく濃墨を使用するのがマナーです。

葬儀と異なる点が多いため、間違えないように注意しましょう。

【関連記事】
【法事・法要】香典の金額は?関係性・回忌別の相場やマナーを徹底解説!

 

数珠

数珠は、仏事で合掌する際に欠かせない仏具です。四十九日法要に参列する際も忘れずに持参しましょう。

宗派によって正式な形は異なりますが、参列者の場合、一般的な略式数珠で構いません。

四十九日法要に向けて購入する際は、男性用・女性用が分けて販売されているため、間違えないよう注意しましょう。

数珠は他人と貸し借りしてはいけないとされているため、必ず自分専用の物を用意します。

【関連記事】
数珠の持ち方や合掌時の掛け方は?葬儀における数珠のマナーを解説

 

袱紗

袱紗とは、香典袋を包むための小物を指し、香典の汚れや折れを防ぐ役割があります。

弔事用の袱紗は紫・紺・緑・グレーなどの落ち着いた色を選ぶのが一般的です。

赤やオレンジなどの明るい色は慶事用のため、間違えて使用しないよう注意しましょう。

忘れてしまった場合、黒や紺の無地のハンカチでも代用できますが、正式には袱紗を用いるのがマナーです。

 

お供物

お供物は、状況によって用意するかどうかが変わります。

香典を包む場合は不要ですが、遺族が香典を辞退した際には代わりに用意するケースが多い傾向です。

また、故人と親しい間柄だった場合は、香典とお供え物どちらも持っていくケースも見られます。

お供物には、使用したら消えてなくなる「消え物」を選ぶのがマナーです。定番の品物は以下のとおりです。

  • お菓子
  • お茶
  • 線香
  • ろうそく

金額の目安は、故人との関係性によって変動します。

親しい間柄 5千円〜1万5千円
その他の関係性 3千円〜5千円

なお、地域によってはお供物の代わりに「御供物料」として金銭を渡す地域もあります。

この場合、金額の目安は5千円〜2万円ほどで、1万円前後を包む方が多い傾向です。

お供物には、シンプルな包装をして掛け紙を掛けます。水引や表書きのマナーは以下のとおりです。

水引 白黒の結び切り
表書き 御供

なお、地域によってはお供物の代わりに「御供物料」として金銭を渡す地域もあります。

この場合、金額の目安は5千円〜2万円ほどで、1万円前後を包む方が多い傾向です。

【関連記事】
法事・法要のお供えで恥をかかない!おすすめの品・金額相場・マナーを解説

 

ハンカチ

ハンカチは、涙を拭いたり身だしなみを整えたりするために持参します。

色は白または黒が基本ですが、近年はグレーや紺など落ち着いた色も許容されています。

反対に、赤や青など明るい色や派手な柄は四十九日法要にふさわしくないため避けましょう。

素材は綿が適しています。柄は無地がおすすめですが、ワンポイント程度のシンプルなハンカチであれば許容範囲です。

 

四十九日を行う喪主・遺族の持ち物

四十九日を行う喪主・遺族の持ち物

喪主や遺族の場合、参列者とは異なり、法要を主催する立場として以下の物を用意します。

 

お布施 3〜5万円ほどを目安に用意。
御車代 僧侶の交通費として必要。5千円〜1万円が目安。
御膳料 僧侶が会食に出席しない場合に渡す。5千円〜1万円が目安。
会場費 斎場やホテルを使用する場合に必要。費用は3〜15万円ほどで、会場によって異なる。
仮位牌 葬儀後から四十九日まで使用する白木の位牌。四十九日後にお焚き上げする。
本位牌 四十九日以降にお仏壇へ安置する漆塗りの位牌。注文から届くまで2〜3週間かかるため、早めに手配をしておく。
遺影 葬儀で使用した遺影と異なり、小さめのサイズで問題ない。
引き出物 参列者へのお礼として渡す品。相場は1人あたり3千円〜5千円。お菓子やお茶などの消え物を選ぶのが基本。

当日に納骨法要も併せて執り行う場合、上記の他に納骨のために必要な持ち物もあります。

詳しくは、本記事の「納骨法要も併せて行う場合の持ち物」を参考にしてみてください。

【関連記事】
失敗しない四十九日法要の引き出物|マナー・相場・品物選びを完全ガイド
法事・法要で迷わない!お布施の相場・袋の書き方・渡し方を解説

 

【場所別】四十九日法要に必要な持ち物

【場所別】四十九日法要に必要な持ち物

四十九日法要は、開催する場所によって喪主や遺族の持ち物や用意する物が異なります。

以下の場所に分けて、必要な物を見ていきましょう。

  • お寺で行う場合
  • 自宅で行う場合

なお、参列者の場合は、どの場所であっても必要な持ち物は変わりません。

 

お寺で行う場合

お寺で行う場合「四十九日を行う喪主・遺族の持ち物」加えて以下の物も用意します。

  • 本堂に飾る供花
  • お墓に飾る供花
  • 本堂にお供えするお供物

寺院によってはお金を払うと手配してもらえる場合もあります。

お供えの内容が決められているケースもあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

また、冬場の四十九日法要の場合、本堂が冷える可能性も考慮して、カーディガンやひざ掛けを用意しておくと安心です。

 

自宅で行う場合

自宅で行う場合、参列者の持ち物は変わりませんが、喪主や遺族は準備が増えます。必要な物は、以下のとおりです。

  • 焼香用の香炉
  • 線香などの仏具
  • 参列者が座る座布団
  • 僧侶が座る仏前座布団
  • 後飾り祭壇に飾る供花・お供物

焼香用の香炉は僧侶が持ってきてくれるケースもあるため、あらかじめ用意が必要か聞いておくと不要な出費が抑えられます。

座布団は業者にレンタル可能で、相場は以下のとおりです。

参列者が座る一般的な座布団 200〜300円/枚
僧侶が座る仏前座布団 1,000〜1,800円/枚

参列者が座る座布団は、法要後に使用する予定がなければレンタルしたほうが経済的な場合があります。

僧侶が座る仏前座布団はレンタル費用が高く、かつ法要後も定期的に使う可能性があるため、購入したほうが長期的には安く済むかもしれません。

各家庭の状況に合わせて、購入かレンタルか決めることをおすすめします。

【関連記事】
四十九日法要の祭壇の飾り方|宗教・宗派別の違いと必要なもの一覧

 

納骨法要も併せて行う場合の持ち物

納骨法要も併せて行う場合の持ち物

四十九日法要と同時に納骨を行う場合は、通常の持ち物に加えて墓地で必要な以下の持ち物を用意しましょう。

  • ご遺骨(骨壷)
  • 埋葬許可証
  • 墓地使用許可証
  • 供花・線香・ろうそく

納骨する際は埋葬許可証がなければお骨を納められないため、必ず持っていきましょう。

骨壷と一緒に入っている「火葬許可証」が埋葬許可証に該当します。

霊園に納骨する場合は、墓地使用許可証も必要です。すでに先祖代々のお墓がある場合は必要ありません。

また、納骨の手続きで認印が必要になる場合があるため、携帯しておくと安心です。

屋外での墓参りに備えて、折りたたみ傘・防寒具・虫よけなども用意しておくことをおすすめします。

 

四十九日法要に参列する際の服装マナー

四十九日法要に参列する際の服装マナー

四十九日法要では、喪主・遺族・参列者いずれも準喪服を着用するのが一般的です。

喪主の場合は正喪服でも間違いではありませんが、近年は葬儀でも準喪服が主流となっているため、四十九日では準喪服を着用するケースがほとんどです。

本章では、以下の立場に分けて服装のマナーを解説します。

  • 男性:黒のスーツと白シャツ
  • 女性:黒のワンピースやスーツ
  • 子ども:制服もしくは地味な服装

それぞれの立場で気をつけるべきポイントを見ていきましょう。

法要・法事の服装はどうする?基本マナーから立場別の選び方・持ち物まで解説

 

男性:黒のスーツ

男性の場合の基本スタイルは、以下のとおりです。

  • 黒無地のスーツ
  • 白無地のシャツ
  • 黒無地のネクタイ
  • 黒のベルト・靴・靴下

腕時計やネクタイピンは装着しないのがマナーです。

バッグは必須ではないため、持ち物はポケットに入れて持ち運んでも問題ありません。

ただし、荷物が多い場合は、黒い小さめのセカンドバッグなどを用意します。

バッグを持つ際は、動物の革素材やリアルファー素材、光沢のあるエナメルなどは避けましょう。

 

女性:黒のワンピースやスーツ

女性の場合は、黒無地のワンピースまたはスーツで参列します。

スカート丈は膝下程度とし、肌の露出を控えたデザインを選びましょう。

靴は黒のパンプスで、飾りのない低めのヒールが適しています。

アクセサリーは結婚指輪以外つけず、髪型は顔にかからないよう整え、メイクも控えめにしましょう。

持ち物は黒のフォーマルバッグに入れます。光沢のある素材やアニマル革、過度な装飾があるバッグは避けましょう。

 

子ども:制服もしくは地味な服装

子どもが四十九日法要に参列する際、学生であれば学校の制服を着用します。

制服がない場合、もしくは未就学児のお子さんは、男の子なら白いシャツに黒や紺のズボン、女の子は黒や紺のワンピースなど、落ち着いた色合いの服装を選びます。

赤ちゃんや小さな子どもには服装に関する厳密な決まりはありません。

キャラクター柄や派手な色柄は避け、シンプルで控えめな普段着を着せてあげましょう。

 

四十九日法要の当日の流れ

四十九日法要の当日の流れ

四十九日法要に参列する前におおまかな流れを理解しておくと、当日に慌てる心配がありません。

一般的な四十九日法要の流れは、以下のとおりです。

  1. 1.喪主や遺族は余裕を持って現地へ到着
  2. 2.僧侶が到着したら挨拶をする
  3. 3.参列者は30分前には到着し、着席して待つ
  4. 4.僧侶が入場し、喪主による開式の挨拶がある
  5. 5.僧侶による読経が始まり、合間に喪主と参列者は焼香を行う
  6. 6.僧侶による法話と、喪主による中締めの挨拶がある
  7. 7.納骨法要もする場合は墓地へ移動し、読経・納骨・参拝をする
  8. 8.法要終了後に会食の会場へ移動する
  9. 9.喪主からの挨拶と代表者による献杯で会食が始まる
  10. 10.喪主が会食終了の挨拶をし、参列者ひとり一人に引き出物を渡す

 

以上で四十九日法要が終了します。

 

【Q&A】四十九日法要の持ち物や用意に関してよくある質問

【Q&A】四十九日法要の持ち物や用意に関してよくある質問

四十九日法要の持ち物に関して、よくある質問をまとめました。

Q.小さな子どもがいる場合、おもちゃやお菓子を持っていってもいいですか?
Q.家族だけの少人数で行う四十九日の場合、引き出物は必要ですか?
Q.お仏壇にも供花やお供物を用意したほうがいいですか?

ひとつずつ回答します。

 

Q.小さな子どもがいる場合、おもちゃやお菓子を持っていってもいいですか?

A.おもちゃやお菓子を持っていっても問題ありません。

小さな子どもが参列する場合、長時間じっとしているのは難しいため、静かに遊べるおもちゃや絵本を持参すると安心です。

パズルやぬいぐるみ、塗り絵など音の出ない物をおすすめします。

また、お腹が空いて泣かないように、小袋のお菓子を用意するのもよいでしょう。

四十九日法要は会食を含めると3時間近くかかる場合があるため、子どもの機嫌を保つ物を持っていくのも配慮につながります。

 

Q.家族だけの少人数で行う四十九日の場合、引き出物は必要ですか?

A.同居家族だけで行う場合は、引き出物は不要です。

しかし、別居している別世帯の家族や親族を呼ぶ場合は、引き出物を用意します。

また、規模が小さくても仏壇・後飾り祭壇・位牌・遺影などの祭壇周りは整えておきましょう。

服装も通常の四十九日法要と同じように配慮するのが大切です。

 

Q.お仏壇にも供花やお供物を用意したほうがいいですか?

A.本来、四十九日法要は後飾り祭壇に向かって行うため、お仏壇への供花やお供物は必須ではありません。

法要が終わってから仏壇に祀るのが基本とされ、それまでは扉を閉めておきます。

ただし、地域や家庭によっては仏壇にお供えをする習慣も多く見られます。

どうするべきか分からない方は、葬儀社や菩提寺に確認すると安心です。

 

まとめ:四十九日法要の持ち物を確認してから参列しましょう

四十九日法要は、故人にとっても遺族にとっても大切な儀式です。

参列者は香典・数珠・袱紗・ハンカチなど基本の持ち物を揃えて参列しましょう。

喪主や遺族は、お布施・返礼品・本位牌など、さらに用意する物が増えます。

法要の場所や納骨を伴うかどうかによっても持ち物は変わるため、忘れ物がないように前もって確認することをおすすめします。

『コープの家族葬』では、四十九日を含めた葬儀後の法要のサポートも行っています。

各地域の慣習に詳しいスタッフが対応するため、法要が初めての方でも安心してご相談いただけます。葬儀後のアフターフォローもお望みの方は、気軽に『コープの家族葬』へご相談ください。

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