遺影を処分する方法は3つ|費用相場や自分でできるお清めの手順まで解説

「遺影を処分したいけど、そのまま捨ててしまっていいのだろうか?」
「ゴミに出すのは故人に申し訳ない」
遺影に宗教的な意味合いはないため、ゴミとして処分して問題ないとされています。
しかし、故人様のお顔が写っているだけに、処分することに対して後ろめたさを感じる方は少なくありません。
本記事では、遺影を処分する3つの方法・それぞれの費用相場・自分で処分する際のお清め手順などを解説します。
後ろめたさを感じずに遺影を処分したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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<この記事でわかること> ・遺影を処分する3つの方法 |
そもそも遺影は処分してもいいの?

遺影の処分は宗教的に何の問題もありません。故人の魂が宿っているとされるのは位牌であり、遺影はあくまで生前の姿を偲ぶための写真に過ぎないためです。
魂が入っているわけではないため、処分したからといって「バチがあたる」といった心配もありません。
しかし、心情的に遺影を捨てることに抵抗を感じるご高齢の方やご親族も少なくありません。
後々のトラブルを防ぐためにも、独断で処分せず、必ず親族に相談して理解を得てから捨てるようにしましょう。
遺影を処分するタイミングに決まりはない

遺影を処分するタイミングは各家庭の事情に合わせて問題ありません。
なお、一般的には以下のタイミングで処分を検討される方が多いようです。
- 四十九日法要の後
- 三十三回忌法要の後
- 環境が変化した時
四十九日法要の後
遺影写真を処分するタイミングとして多いのが四十九日法要の後です。
葬儀後から用意していた後飾り祭壇を片付ける時に合わせて遺影を処分するケースが多く見られます。
ただし、先祖代々の遺影を仏間に飾るご家庭などもあります。そのため、四十九日後に遺影を飾り続けるケースも珍しくありません。
神道の場合は五十日祭が四十九日に該当します。
| 【関連記事】 遺影の置き場所の正解は?避けるべき場所・注意点・正しい飾り方を解説 |
三十三回忌法要の後
三十三回忌法要の後に遺影を処分しようと考えるご家庭も見受けられます。
理由は、三十三回忌を「弔い上げ(法要の締めくくり)」とし、それ以降は法要を執り行わないためです。
ただし、弔い上げの時期に決まりはなく、五十回忌や百回忌を節目とするケースもあります。
自身の家で法要が一区切りついたタイミングを、処分の目安にするご家庭も少なくありません。
| 【関連記事】 法要とは?初めての喪主・参列者に向けたマナーや準備内容を解説 |
環境が変化した時
家の建て替えや引っ越しなどによって、物理的に遺影を飾るスペースが無くなったタイミングで処分を検討する方もいらっしゃいます。
また、遺品整理の一環として遺影を処分する方も少なくありません。
ほかにも「地震で遺影が落ちてきて処分を考えるようになった」という方など、処分するまでに至った理由はさまざまです。
遺影を処分する3つの方法

遺影を処分する方法として代表的なのは以下の3つです。
| 方法 | 費用の目安 |
|---|---|
| お寺でお焚き上げしてもらう | 2〜3千円 |
| 葬儀社や遺品整理業者に依頼する | 数千円〜数万円 |
| 一般ゴミとして自分で処分する | 0円〜数百円 |
それぞれの方法についてご紹介します。
方法①:お寺でお焚き上げ供養してもらう
お寺でお焚き上げ供養してもらう方法であれば、罪悪感なく遺影を処分できます。
お焚き上げとは、僧侶にお経をあげていただいた上で遺影を焼却する供養方法です。
「しっかりと供養できた」と思えるため、遺影を処分することへの気持ちも楽になります。
費用相場は2〜3千円ほどですが、お寺によってはもう少し安く対応してくれるところもあります。
お付き合いのあるお寺(菩提寺)がなく、どこに頼めばいいかわからない場合は、「郵送供養」を利用するのもひとつの方法です。
近年では、宗派や檀家関係を問わず、郵送で遺影を受け付けてくれるお寺やサービスが増えています。
インターネットで「遺影 お焚き上げ 郵送」と検索すると多くのサービスが見つかりますので、ぜひ検討してみてください。
方法②:葬儀社・遺品整理業者に引き取りを依頼する
葬儀社のなかには、葬儀後のアフターサポートとして遺影写真を引き取ってくれるところがあります。費用の相場は1枚2〜3千円ほどです。
遺影以外にも処分したい家財があるなら、遺品整理業者へ依頼する方法もあります。
他の遺品とまとめて引き取ってくれるため、片付けの手間が省ける点がメリットです。
費用は業者により異なるため、見積もりの際に確認してみてください。
どちらの場合も、回収された遺影は提携している寺院で供養してくれるケースが多いため、自分でお寺へ依頼する手間が省けます。
方法③:一般ゴミとして自分で処分する
遺影は仏具ではないため、一般ゴミとして自分で処分しても問題ありません。
「写真はただの紙」と割り切れる方や、とにかく安く済ませたい方に向いています。
基本的には、写真は可燃ゴミに分類されます。額縁は、素材やサイズによって不燃ゴミまたは粗大ゴミになるケースが多い傾向です。
費用は指定ゴミ袋代や、粗大ゴミの手数料の数百円程度で済みます。具体的な処分の手順については次章で解説しているため、参考にしてみてください。
自分でゴミとして処分する際の手順・注意点

遺影を一般ゴミとして処分する際の手順は以下のとおりです。
- ステップ①:額縁から写真を外す
- ステップ②:写真のお清めをする
- ステップ③:それぞれを分別する
- ステップ④:お顔が見えないようにする
ステップ①:額縁から写真を外す
ほとんどの自治体では写真と額縁を一緒に捨てられないため、別々にする必要があります。
額縁の裏板を外し、中に入っている写真・ガラス・台紙などをすべて取り出しましょう。
古い額縁の場合、裏側の留め具や金具が錆びて硬くなっている場合があります。
素手で作業すると怪我をするかもしれないため、軍手をつけ、ペンチやマイナスドライバーを使って作業してください。
ステップ②:写真のお清めをする
遺影はそのまま捨てても問題ありませんが、処分することに後ろめたさを感じる場合は、お清めしてから手放すのがおすすめです。お清めは以下の手順で行います。
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使用する塩は、ご家庭にある一般的なものでかまいません。
もしも、お清めの塩や天然塩があれば、そちらを使用したほうがよいとされています。
ステップ③:それぞれを分別する
「ステップ①」で別々にしたパーツを、素材ごとに分別します。分別は自治体のルールを確認しながら行いましょう。
例えば、北海道札幌市では以下のように定められています。
| パーツ | 分別 |
|---|---|
| 写真 | 雑紙 |
| 台紙 | 雑紙 |
| 額縁(木製・プラ製) | 燃やせるゴミ |
| 額縁(木製・プラ製以外) | 燃やせないゴミ |
| ガラス | 燃やせないゴミ |
同じ北海道でも、函館市や旭川市の場合、写真は燃やせるゴミとして処分します。
額縁は素材やサイズによって自治体ごとに分別方法が細かく定められているため、必ず調べてから処分しましょう。
参考:札幌市「家庭ごみ50音分別辞典」
ステップ④:お顔が見えないようにする
必須ではありませんが、捨てているのを近隣に見られたくない場合は、お顔を隠す工夫をしましょう。
具体的には、別の紙で覆ったり、お顔が見えないように写真を折ってからゴミ袋に入れるなどです。
新聞紙で二重に包むだけでも、外からは全く見えなくなります。
「ステップ②」のお清めを実施した場合は、そのまま白い紙に包んで捨てる方法もあります。
処分だけじゃない!大きな遺影を残す方法

「大きな額縁は置き場所に困るけど、写真を捨ててしまうのは寂しい」という方は、以下の方法も検討してみましょう。
- 遺影のサイズを小さくして飾る
- デジタルデータとして保管する
それぞれの方法について解説します。
| 【関連記事】 遺影を飾る方法に決まりはない!おしゃれなフレームや配置の方法を紹介 |
遺影のサイズを小さくして飾る
大きな遺影から写真を取り出し、L判やキャビネサイズに縮小コピーする方法です。
小さくなった写真をフォトフレームに入れれば、リビングの棚や仏壇の脇にコンパクトに飾れます。
フォトフレームの素材をインテリアに合わせられるなどのメリットもあるため、置き場所に困っている方は検討してみてください。
デジタルデータとして保管する
物理的に写真をなくし、データとして保存する方法です。
スキャナーで取り込むか、スマホのカメラで撮影して保存します。カメラ店に行けば、高品質なデータに変えてもらうことも可能です。
データであれば場所を取らず、劣化もしません。法要で必要になった場合、印刷すれば今までどおりの遺影として使用できます。
【Q&A】遺影の処分方法に関してよくある質問

遺影の処分に関してよくある質問をまとめました。
- Q.浄土真宗でも遺影のお焚き上げはしてくれますか?
- Q.神道の場合、遺影の処分はどうしたらいいでしょうか
- Q.「遺影を飾るのはよくない」と言われているのはなぜですか?
ひとつずつ回答します。
Q.浄土真宗でも遺影のお焚き上げはしてくれますか?
A.浄土真宗でもお焚き上げ供養をしてくれるお寺は多いです。
浄土真宗には「物に魂が宿る」という教えがないため、遺影に限らず、閉眼供養(魂抜き)の儀式は不要とされています。
しかし「そのまま捨てるのは心苦しい」という遺族の気持ちを汲み取り、お焚き上げ供養をしてくれるお寺はたくさんあります。
供養してから捨てたい場合は、お近くのお寺へ聞いてみてください。
Q.神道の場合、遺影の処分はどうしたらいいでしょうか
A.仏教の場合の処分方法と変わりありません。
自分で処分するか、神社でお焚き上げしてもらう方法などがあります。
ただし、最近は環境配慮のため、写真のような化学製品の焼却を受け付けていない神社も増えています。
そのため、どんど焼きに勝手に持ち込まず、必ず社務所へ確認してください。
Q.「遺影を飾るのはよくない」と言われているのはなぜですか?
A.根拠のない俗説ですので、気にする必要はありません。
「遺影を飾ると運気が下がる」といった話を聞くことがありますが、仏教で禁止されているわけではありません。
ただし、心理的に「故人の写真を見ると、悲しい気持ちになって辛い」と感じる方がいらっしゃるのも事実です。
遺影を飾るかどうかはご遺族の自由で、飾らなければならないという決まりもありません。
ご家族の気持ちを最優先にし、話し合って決めるのが一番です。
「コープの家族葬」では遺影の処分にも対応しています

「コープの家族葬」では、弊社で葬儀を執り行っていただいた場合に限り、遺影写真の処分を承っています。
「自分で処分するのは忍びない」「お寺との付き合いがなくて頼めない」という方は、ぜひご依頼下さい。
費用は1枚3,300円~(額縁ありは4,400円)で、お引き取りした後は丁寧に供養いたします。
「コープの家族葬」では、葬儀だけでなく、葬儀後の遺品整理・相続関係の手続き・法要の準備などの相談も幅広く受け付けています。
北海道各地の慣習を熟知したスタッフが対応しますので、ご葬儀全般に不安がある方は、気軽に「コープの家族葬」へご相談ください。
まとめ:遺影の処分方法に特別な決まりはない

遺影の処分に宗教的な決まりはなく、捨ててもバチは当たりません。
主な処分方法は、お寺でお焚き上げ・業者への依頼・自治体のゴミに出す、の3つです。
自治体のゴミとして出す際は、捨てる前にお塩でお清めをすると、罪悪感を軽減できます。
置き場所に困っているのであれば、写真を小さく加工したりデータ化したりといった方法も検討してみましょう。
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