家族葬のお布施の相場金額とは?表書きとお金の入れ方~正しい渡し方 - 札幌の葬儀・家族葬は安心の「コープの家族葬」

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家族葬のお布施の相場金額とは?表書きとお金の入れ方~正しい渡し方

お葬式のお布施に関しては、「家族葬でも必要?」「表書きやお金の入れ方は?」「いつ、どうやって渡すの?」と、疑問がさまざまあるでしょう。

冠婚葬祭はマナーやモラルが問われる行事のため、慣れない場面に戸惑う方も多いと思いますが、心配する必要はありません。

知っておくべき家族葬のお布施の知識について、誰にでも分かりやすく解説いたしますので、ぜひ参考になさってください。

気になるお布施の相場費用に関しても具体的にご紹介しますので、お坊さんに失礼がなく、親戚の前で恥ずかしい思いをしないようにご準備ください。

家族葬でもお坊さんへはお布施が必要

葬儀で読経するお坊さん

家族や親族だけが参列する、人数の少ない家族葬であっても、お坊さんに来ていただく以上はお布施が必要です。

お布施とは、葬儀で読経をしていただいたり、戒名をつけていただいたりした際に、お坊さんにお渡しするお金のことをいいます。

亡くなった人の供養は、お寺と僧侶の存続によって維持され続けるため、故人のためにも真心を込めて適切な金額のお布施を渡しましょう。

なお、葬儀後は四十九日法要や納骨法要、一周忌などの法要を営みますが、お布施はその都度、渡さなくてはなりません。

一方で、無宗教葬儀としてお坊さんを呼ばないお葬式のスタイルもあるため、気になる方は「お葬式・家族葬にお坊さんを呼ばないのはダメ?」の記事をご参照ください。

お布施の内訳と表書き

御布施・御車代・御膳料

お布施には3つの内訳があり、それぞれ封筒にお金を入れて渡すのが正しいマナーです。

  • 御布施
  • 御膳料
  • 御車代

御布施(おふせ)

家族葬は、1日目がお通夜、2日目が葬儀・告別式となっています。さらに、近年は繰り上げ法要として、葬儀当日に初七日法要を営むケースが一般的です。

お布施は、この2日分のお通夜・葬儀・初七日法要をまとめてお渡しするのが一般的となっています。

なお、一言で「お布施」といっても、葬儀のお布施には、次の2つの金額が含まれています。

  • 読経料:葬儀で読経してもらうためのお布施
  • 戒名料:故人の戒名を授かる場合のお布施

読経料はどのご家庭も支払うべきお布施ですが、戒名料は戒名の有無や授かる戒名のランクによって異なります

なお、お布施を入れる袋は、市販されているお布施袋のほかに、白い封筒を使用することもできますが、その場合は郵便番号欄のない白い無地の封筒を選んでください。

御車代(おくるまだい)

葬儀に来ていただく僧侶へは、ハイヤーやタクシー、ガソリン代や駐車料金などの交通費として、お布施とは別に「御車代」をお支払いします。

御車代は1日につき5,000~1万円が相場料金のため、2日間の家族葬なら1~2万円が相場です。

ただし、遠方の菩提寺から来てもらう場合など、状況によっては新幹線代や宿泊費も負担する必要があります。

なお、複数人の僧侶が訪れる宗派では、その人数分が必要となる場合があるため注意しましょう。

御膳料(おぜんりょう)

家族葬では、読経いただく僧侶へおもてなしとして料理を用意しますが、僧侶が召し上がらない場合には、「御膳料」としてお布施とは別にお金を包んでお渡します。御膳料の相場は1~2万円程度となります。

御膳料は僧侶の人数分が必要となるため、宗派によって複数人が訪れる場合は、その人数分が必要です。

葬儀の日程を決める際に、あらかじめ食事を召し上がるかどうか確認しておけば準備の手間を省けますが、念のため用意しておき、葬儀後にお渡ししても構いません。

お布施の準備方法

お布施袋(白黒の水引)

お布施は、奉書紙(ほうしょし・ほうしょがみ)と呼ばれる和紙でお札を包むか、お布施袋に入れるかのいずれかの方法で準備しましょう。

お布施の包み方

お布施の正式な包み方は、まず半紙でお札を中包みしてから、外側を奉書紙で包みます。

奉書紙には表裏があり、ツルツルとした面が表、ザラザラした面が裏と決まっていますので、間違えないようにご注意ください。

お布施袋(水引)の選び方

葬儀におけるお布施では、基本的に水引が不要のため、白い無地の封筒で構いません。

水引のあるお布施袋を選ぶ際は、白黒もしくは、双銀が一般的です。

関西以西では法要において、黄色と白の水引を用いますが、一般的にお葬式では使用しないため注意しましょう。

お布施袋の書き方

お布施袋と筆ペン

お布施は、白い無地の封筒を使用する場合、二重封筒にしたり、白い用紙へ包んだりする必要はありません。

正式なお布施の包み方や中袋が付属されたお布施袋の場合は、中袋へ金額と住所・名前・電話番号を記入します。

中袋なし

  • 表面:(上)御布施(下)喪主のフルネームまたは「〇〇家」
  • 裏面:(右)金額(左)喪主の住所・フルネーム・電話番号

中袋あり

  • 外袋の表面:(上)御布施(下)喪主のフルネームもしくは「〇〇家」
  • 外袋の裏面:書かない
  • 中袋の表面:金額
  • 中袋の裏面:喪主の住所・名前・電話番号

なお、「御布施」は仏教ならではの名称で、神道では「御礼」「御祭祀料」「御祈祷料」、キリスト教では「献金」「御礼」など、表書きが異なります。

金額の数字の書き方

お布施の金額は、領収書などで用いられる「大字(だいじ)」と呼ばれる漢字で記入します。

最後に「也」をつける必要はありませんので、ご注意ください。

お布施のお札と入れ方の向き

お布施のお金の入れ方(向き)

お布施のお金は、あれば新札が理想ですが、旧札でも構いません。なるべく綺麗なお札を使うと良いでしょう。

お札の入れ方は、封筒の表面から見て、肖像画が正面の上側になる向きで入れるのがマナーです。

仏事ごととはいえ、お布施は僧侶に対するお礼。お香典のお札の向きとは真逆になりますので、失礼のないよう注意しましょう。

お布施の渡し方の手順7つ

7つのポイント

お布施は、喪主を務める人が遺族の代表として僧侶へ渡します。失礼のないよう、正しい手順をご紹介しますので、参考になさってください。

  • ①事前に葬儀社へ案内を依頼する
  • ②導師控室へ案内してもらう
  • ③一礼をしてから入室する
  • ④机を挟まずに畳へ正座する
  • ⑤僧侶へ挨拶をしてお辞儀をする
  • ⑥お布施の向きを整えて差し出す
  • ⑦お辞儀をして退室する

STEP.1 事前に葬儀社へ案内を依頼する

お布施の切手盆

斎場に到着したら、事前に葬儀社のスタッフへ、お布施を渡すタイミングになったら声をかけてもらうように依頼します。

このとき、お布施を置くための「切手盆」を借りましょう。お布施は、切手盆へ乗せて僧侶へ差し出すのがマナーです。

もし切手盆がなければ、お布施を包む袱紗を台にして、その上に乗せて渡してください。

お車代や御膳料の封筒も重ねて、一緒に差し出します。

STEP.2 導師控室へ案内してもらう

葬儀社による案内と紹介

葬儀社のスタッフから声がかかったら、切手盆へお布施を乗せて、両手で持って導師控室へと出向きます。

喪主以外にも、故人の配偶者や喪主の妻などが同席しても結構です。

ただし、葬儀の開始時間が迫っている場合など、タイミング的に難しい場合には、葬儀後に渡すことになりますので、葬儀社の指示に従ってください。

STEP.3 一礼をしてから入室する

喪主による挨拶

葬儀社が導師控室の扉を開けたら、入口でまず一礼をしてから入室します。

STEP.4 机を挟まずに畳へ正座する

お布施を渡すときはテーブル・座布団を使用しない

両手で切手盆を持ったまま僧侶の元まで歩み寄り、畳へ正座をしたら、一旦、自分の脇へ切手盆を置きましょう。

このとき、部屋に机や座布団があっても、机を挟まず、畳に直接座るようにします。

STEP.5 僧侶へ挨拶してお辞儀をする

喪主が正座をして挨拶

僧侶への挨拶の言葉は簡単で構いません。葬儀前後の慌ただしい中では、長話をしないことが大切です。

「本日はお世話になります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」と挨拶をして、お辞儀をします。

葬儀後にお布施を渡す場合は、「本日はたいへんお世話になりました。」という一言で良いでしょう。

STEP.6 お布施の向きを整えて差し出す

僧侶に向けてお布施を渡す

切手盆の右上と左下を両手で持ち、右へ180度回転して、切手盆を僧侶へ向けて差し出します。

僧侶から見て、表書きが読めるようにするのがお布施を渡すときの正しい向きです。

このとき、畳を擦らないように両手を添えたまま、「些少(さしょう)ですが、どうぞお納めください。」と添えましょう。

STEP.7 お辞儀をして退室する

喪主がお辞儀をする

 

僧侶がお布施を受け取ったら、切手盆を自分の脇へ下げて、お辞儀をします。

退室する際にも再度、お辞儀をしましょう。

家族葬のお布施の相場金額は約42.5万円

家族葬

2022年の調査結果によると、全国における葬儀のお布施の相場金額は約42.5万円で、価格帯は約15~50万円となっています。

出典:葬式のお布施の相場は?渡す時のマナーも確認!(北のお葬式)

お布施の金額が変動する4つの理由

お布施は100万円以上するケースもあり、大きな価格差が生じるのには、次の4つの理由があります。

  • 戒名の有無とランクの違い
  • 檀家や寺院の格式による相場の違い
  • 地域性による相場の違い
  • 葬儀の規模など僧侶の拘束時間による違い

戒名の有無とランクの違い

仏教では亡くなった故人へ戒名(法名)を授けることが一般的で、戒名料の全国における相場費用は約20~30万円です。

しかし、実際の戒名料は無料0円~100万円以上と価格が幅広く、次のようにランクによっても相場が異なります。

  • 院居士・院大姉:100万円~
  • 院信士・院信女:50万円~100万円
  • 居士・大姉:50万~80万円
  • 信士・信女:10万~50万円

※上記は全国的な相場です

檀家や寺院の格式による相場の違い

信徒として特定のお寺に属する檀家は、経済的にお寺を支える役割があるため、多くの場合、相場よりも高めにお布施を支払います。

さらに、寺院には総本山→大本山→本山といった順序の寺格があり、有名人のお墓があるような格式の高い寺院の檀家は、より多くのお布施を支払う傾向にあります。

地域性による違い

葬儀のお布施の相場は地域によって異なり、一例として、全国と北海道のお布施の内訳における相場を比較すると、次のとおりです。

地域 読経料の相場 戒名料の相場
全国 約15~30万円 約20~30万円
北海道 約15〜25万円 無料0円〜約30万円

葬儀の規模など僧侶の拘束時間による違い

お布施は葬儀の規模など、僧侶の拘束時間によっても異なります。

家族葬を基準にすると、社葬や参列者が多い大きな規模の葬儀では、葬儀の時間も長くなるため、相場よりもお布施を多く支払う傾向があります。

また、直葬により火葬場で読経のみ行う場合は、僧侶の拘束時間が短くなるため、一般的にお布施は安価です。

家族葬のお布施に関してよくある質問5選

よくある質問・QA

家族葬のお布施において、よくある質問をご紹介しますので、葬儀にあたって事前に目を通しておくと、いざというときにも安心です。

  • お布施にダメな金額はある?
  • 家族葬で葬儀代やお布施を安く抑える方法は?
  • お布施を安くするために戒名をつけなくてもいい?
  • お寺にお布施の金額を確認してもいい?
  • 家族葬にお坊さんを呼ばなくてもいい?

お布施にダメな金額はある?

お香典では故人との縁が切れるといった意味合いから、偶数の割り切れる金額を避けるようにしますが、お布施は奇数でも偶数でも問題ありません

「死」「苦」を連想する4や9のつく金額でも構いませんが、小銭の使用を避けてお札を包みます。

家族葬で葬儀代やお布施を安く抑える方法は?

家族葬でお通夜を省略して、1日で葬儀・告別式を執り行う「一日葬」なら、葬儀代とお布施を安く済ませることが可能です。

さらに、一日葬なら出費のみならず、時間を削減することもできるため、お忙しいご家族でもスムーズに家族葬を執り行えます。ただし、一日葬を認めていない寺院もあるため、お付き合いしているお寺があれば、一日葬が可能かどうか事前に確認しておく必要があります。

お布施を安くするために戒名をつけなくてもいい?

家族葬は戒名がなくても問題ありません。「俗名(ぞくみょう)」と呼ばれる生前と同じ名前により、お位牌の用意や読経を行います。

ただし、戒名をつけないとお付き合いのあるお寺や親族とトラブルになる場合があるため、事前に確認が必要です。

戒名が必要かどうか迷う場合は、「家族葬で戒名は必要?つけるかどうかを決める4つの判断ポイントと費用」の記事でチェックしましょう。

お寺にお布施の金額を確認してもいい?

お布施は気持ちとはいえ、あまりにも相場とかけ離れた低い金額をお支払いするのは失礼です。

お付き合いのあるお寺へのお布施の金額に迷ったら、「皆さま、いくらぐらい包んでいらっしゃいますか?」と尋ねれば、僧侶も相場金額を答えやすいでしょう。

もし予算的に厳しい場合には、素直に事情やお支払いできる金額をお寺へ伝えて、相談しましょう。

また、葬儀後は四十九日法要、納骨法要、一周忌、三回忌といった法要が続くため、先々のお布施の金額も確認しておくと、後々も心配する必要がありません。

家族葬にお坊さんを呼ばなくてもいい?

家族葬は無宗教の方でも執り行うことができるため、お付き合いのあるお寺がなければ、お坊さんを呼ばなくても問題ありません。

ただし、葬儀の時や葬儀後にトラブルとならないよう、親や兄弟姉妹、しきたりや宗教儀礼を重んじる親族などへは、必要に応じて事前に確認し、承諾を得るようにしてください。

また、お坊さんのいない家族葬は物足りなさを感じる方もいらっしゃるため、葬儀社へ相談のうえ、音楽葬などを検討するのもおすすめです。

まとめ:家族葬のお布施に関するお悩みは「無料相談」をご利用ください

家族葬のお布施に関して解説しましたが、まとめると次のとおりです。

  • 家族葬では、お坊さんを呼ぶとお布施が発生するが、お坊さんを呼ばない家族葬もできる。
  • お布施は基本的に「御布施」「御車代」「御膳料」の3つのお布施袋が必要で、お布施には読経料と戒名料が含まれる。
  • お布施は奉書紙と呼ばれる和紙に包むか、白無地の封筒に入れて渡す。ただし、地域の風習や寺院の慣例などにより、白黒や双銀の水引を使用する場合もある。お金の入れ方・表書き・渡し方までマナーに注意する。
  • お布施の相場金額は約42.5万円だが、価格帯は約15~50万円と幅広く、戒名の有無とランク、檀家や寺院の格式、地域性、葬儀の規模によって異なる。

コープの家族葬では、ご利用いただきやすい料金体系で葬儀の僧侶手配を承っています。お見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

また、お坊さんを呼ばない家族葬や、一日葬、ご自宅での家族葬のほか、ご予算に応じた葬儀プランを無料でご提案しております。

お坊さんを派遣します

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