2025.10.10

身内だけの四十九日の香典は?関係性別の相場を紹介

「身内だけの四十九日法要だけど、香典は必要?」
「いくら包めばいいか分からなくて不安…」

身内だけで行う法要だからこそ、香典の金額やマナーで失敗したくないと思うものです。

本記事では、身内だけの四十九日法要における香典の相場・包み方・渡し方を解説します。

四十九日法要で配慮するべき服装や持ち物のマナーも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

・身内のみの四十九日法要の香典相場
・四十九日法要の香典の包み方や渡し方
・身内のみの四十九日法要のマナー

 

身内だけの四十九日法要に香典は必要?

身内だけの四十九日法要に香典は必要?

身内だけで行う四十九日法要でも、基本的に香典は必要です

香典には、故人への弔意を示す気持ちと、ご遺族への経済的な手助けという意味合いがあります。

また、通夜や葬儀の際に香典を辞退していたとしても、四十九日法要では会食やお弁当の費用がかかることがあります。

そのため、法要の費用を分かち合う「会費」のような意味合いで香典を持参するのが一般的です。

ただし、以下のケースでは香典は必要ありません。

  • 故人と同じ家に住んでおり、すでに葬儀費用を負担している
  • 案内状に「香典辞退」と明確に書かれている

上記以外で用意するべきか迷う場合は、喪主や他の家族に相談してみることをおすすめします。

 

【関係性別】身内だけの四十九日法要の香典の金額相場

【関係性別】身内だけの四十九日法要の香典の金額相場

四十九日法要で包む香典の金額は、故人との関係性によって変わります。

故人との関係性 一般的な相場
故人が「親」の場合 1万円〜10万円
故人が「祖父母」の場合 3千円〜3万円
故人が「兄弟姉妹」の場合 1万円〜5万円
故人が「叔父・叔母」の場合 5千円〜3万円

ご自身の年齢や経済的な状況も考慮して、無理のない金額を選ぶようにしましょう。

※以降で紹介する金額は、あくまでも一般的な目安です。ご家族や地域の慣習によって柔軟に包む金額を変更することをおすすめします。

 

故人が「親」の場合:1万円〜10万円

一般的な相場 1万円〜10万円
20代の目安 1万円程度
30代以降の目安 最低1万円〜3万円

故人がご自身の親である場合、香典の相場は1万円〜10万円程度で、年齢や経済的な状況によって金額が上下します。

例えば、まだ若年層であれば1万円程度、社会人として働いているのであれば、最低1万円〜3万円くらいを目安に考えるとよいでしょう。

法要後に会食がある場合は、その費用も考えて5千円〜1万円ほど金額を増やすのが一般的です。

 

故人が「祖父母」の場合:3千円〜3万円

一般的な相場 3千円〜3万円
20代の目安 3千円〜2万円
30代以降の目安 1万円〜3万円

故人が祖父母である場合の香典は、3千円から3万円程度が相場です。

金額の幅が広いため、ご自身の年齢や経済状況を考慮して決めましょう。

例えば、20代の方であれば3千円〜2万円、30代以降の方であれば1万円〜3万円程度を目安にするようなかたちです。

未成年の孫である場合は、香典を用意する必要はありません。代わりとして、数千円程度の簡単なお供え物を持参するのもよいでしょう。

 

故人が「兄弟姉妹」の場合:1万円〜5万円

一般的な相場 1万円〜5万円
20代の目安 1万円〜3万円
30代以降の目安 1万円〜5万円

故人がご自身の兄弟姉妹である場合、香典の相場は1万円〜5万円程度です。

20代であれば1万円〜3万円、30代以降の方であれば1万円〜5万円を包む傾向があります。

ご自身の家族構成や経済状況、また兄弟姉妹間の取り決めなどがあれば、それらを考慮して金額を決めることをおすすめします。

会食がある場合は相場の上限に近い金額を、会食がない場合は下限付近の金額に調整するとよいでしょう。

なお、故人と同じ家に住んでいて葬儀費用を負担した場合は、香典を包む必要はありません。

 

故人が「叔父・叔母」の場合:5千円〜3万円

一般的な相場 5千円〜3万円
20代の目安 5千円〜2万円
30代以降の目安 1万円〜3万円

故人が叔父または叔母である場合、香典の相場は5千円〜3万円程度が目安となります。

故人との親交の深さや、ご自身の年齢も考慮して金額を決めましょう。

具体的には、20代の方であれば5千円〜2万円、30代以降であれば1万円〜3万円が目安です。

義理の叔父・叔母の場合も、基本的には同額を包みます。

 

【状況別】香典金額を調整する際のポイント

【状況別】香典金額を調整する際のポイント

身内だけで執り行う四十九日法要の香典金額は、故人との関係性だけでなく、以下のポイントによっても金額が変動します。

  • 会食(お斎)の有無
  • 夫婦で参列するか否か

具体的な金額の調整方法についてみていきましょう。

 

会食(お斎)の有無

四十九日法要の後に会食(お斎)が設けられている場合は、会食にかかる費用を考慮して金額を上乗せするのがマナーです。

目安は、通常の香典プラス5千円〜1万円程度です。香典と別にせず、まとめて包みます。

会食がない場合は、その分の費用を考慮する必要はありません。前もって案内状などで会食の有無を確認しておきましょう。

 

夫婦で参列するか否か

夫婦で四十九日法要に参列する場合、香典は連名で1つにまとめて包みます。

その際、1人分の金額の1.5倍〜2倍程度を目安に包むのが一般的です。

例えば、1人で1万円を包む予定であれば、夫婦で2万円を包みます。

これは、香典の金額を人数分用意するというよりは、会食費分をプラスするイメージです。

 

香典の金額に迷ったときの対処法

香典の金額に迷ったときの対処法

持参する香典の金額に迷った場合は、故人と関係性の近いご家族に相談することをおすすめします。例えば、故人の兄弟姉妹などがよいでしょう。

血縁関係が近いご家族の場合、ご家庭や地域の慣習について詳しい場合が多く、金額についても、失礼のない妥当な額を教えてくれる可能性があります。

ご家族に直接尋ねるのが難しい場合は、他の参列者の方にさりげなく相談してみるのもひとつの方法です。

とはいえ、なによりも大切なのは、故人を偲び、ご遺族への弔意を示す気持ちです。

相場を参考にしつつも、無理のない範囲で、心を込めて香典を準備しましょう。

 

四十九日法要の香典マナー

四十九日法要の香典マナー

四十九日法要の香典を準備し、渡すまでには、さまざまなマナーがあります。

  • 香典袋は白黒の水引を選ぶ
  • 表書きは「御仏前」と記入
  • お札は裏向きになるように入れる
  • 香典は袱紗に包んで持参する
  • 香典は法要会場の受付で渡す

法要に参列する前に、香典のマナーについて確認しておきましょう。

【関連記事】
【参列前に確認】香典のマナー・金額相場・書き方・渡し方【図解付き】

 

香典袋は白黒の水引を選ぶ

香典袋は白黒の水引を選ぶ

香典袋(不祝儀袋)は、弔事用を用意します。水引は「結び切り」または「あわじ結び」を選びましょう。

2つの結び方は、一度結ぶと解けないことから「不幸が二度と繰り返さないように」という意味が込められています。

水引の色は、一般的に黒白や双銀が使われます。ただし、関西地方では黄白の水引が用いられる場合もあるため、地域の慣習に合わせて選びましょう。

なお「コープの家族葬」の対応エリアである北海道全域では、白黒または双銀の水引が用いられています。

ほかにも、金額に応じて、選ぶ香典袋(不祝儀袋)の質も変わります。

5千円未満であれば水引が印刷された香典袋でも問題ありませんが、3万円以上を包む場合は、水引がかかっているものを選びましょう。

 

表書きは「御仏前」と記入

表書きは「御仏前」と記入

四十九日法要の香典袋の表書きは「御仏前(または御佛前)」と書きます。間違っても「御霊前」と書かないよう注意しましょう。

四十九日法要前後で表書きを書き分ける理由は、故人の魂は亡くなってから49日目に仏になると考えられているためです。

ただし、浄土真宗では亡くなるとすぐに仏になるとされているため、時期を問わず「御仏前」を使用します。

もし宗派が分からない場合は、多くの宗教で使える「御香典」と書くのが無難です。

なお、通夜や葬儀の場合、表書きは薄墨で書きますが、四十九日法要では濃い墨で書くのが一般的です。

薄墨は「急な葬儀で墨をする時間がなかった」「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味を表しますが、四十九日法要は事前に日程がわかっているため、濃い墨でも問題ありません。

 

お札は裏向きになるように入れる

お札は裏向きになるように入れる

香典袋にお札を入れる際は、肖像画の面を袋の裏側に向け、肖像画が下になるように入れます。複数枚入れる場合は、すべてのお札の向きを揃えましょう。

なお、通夜や葬儀では新札を避けるのがマナーですが、四十九日法要では新札を使用しても問題ないとされています。

ただし、新札は慶事で使用されるイメージがあり、弔事にふさわしくないと思う方もいるため、一度折り目をつけてから包むことをおすすめします。

中袋がある場合は、中袋にお札を入れ、裏面の左下に住所と氏名を記入しましょう。

包んだ金額は、改ざんを防ぐために「壱」「参」「萬」といった旧字体(大字)を用いて縦書きで記すのが正式なマナーです。

例えば、3万円を包んだ場合は「金参萬圓也」のように書きます。

中袋がない場合は、香典袋に直接お金を入れ、裏面に金額を記入します。

 

香典は袱紗に包んで持参する

香典袋は、汚れたり水引が崩れたりするのを防ぐため、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがマナーです。

袱紗は弔事用の紫・紺・深緑・グレーなど落ち着いた色を選びます。

袱紗をひし形に広げ、中央に香典袋を置き「右→下→上→左」の順にたたんでください。

挟むタイプの袱紗の場合は、左向きで開くように持ち、袱紗を開いたときに表書きが読める向きで入れます。

 

香典は法要会場の受付で渡す

香典は、法要会場の受付でお渡しします。香典を渡す際は、簡単な挨拶の言葉を添え、深く一礼してから、必ず両手で差し出すのが礼儀です。

受付がない場合は、法要が始まる前に喪主または施主に直接お渡しします。

ご遺族の前で袱紗から香典袋を取り出し、畳んだ袱紗の上に載せて、相手から表書きが読める向きに変えます。

「どうぞ御仏前にお供えください」などの言葉と共に両手で丁寧に渡しましょう。

 

身内だけの四十九日法要に参列する際のマナー

身内だけの四十九日法要に参列する際のマナー

身内だけで行う四十九日法要でも、服装や持ち物への配慮は必要です。本章では、四十九日法要に参列するうえでのマナーを解説します。

  • 服装:準喪服が基本
  • 持ち物:数珠やハンカチ

故人や他の参列者に失礼がないよう、前もって確認しておきましょう。

 

服装:準喪服が基本

身内だけの四十九日法要であっても、服装は準喪服が基本です。準喪服とは、最も格式が高い正喪服に次ぐ礼服です。性別や年齢によってマナーが異なります。

<男性の準喪服のマナー>

・ブラックスーツ
・白いワイシャツ
・黒いネクタイ
・黒の靴下と革靴
・アクセサリーは結婚指輪のみ

<女性の準喪服のマナー>

・黒の長袖のワンピースまたはアンサンブル
・黒のストッキング
・黒のヒールがついたパンプス
・アクセサリーは結婚指輪のみ
・一連のパールのネックレスや一粒パールで揺れないタイプのイヤリングは許容範囲

<子どもの服装のマナー>
・制服を着用(礼服の扱いのため)
・制服がない場合は、紺や黒をベースとした落ち着いた色合いの服を着用

喪主から「平服」と案内があった場合は、準喪服でなくてもかまいません。

「平服」とは、普段着ではなく略喪服を指します。男性であれば暗い色のスーツ、女性は落ち着いた色のワンピースやアンサンブルを着用しましょう。

お子さんの場合は、制服がない場合の対応と同じで問題ありません。

【関連記事】
身内だけの四十九日法要の服装ガイド!男女別や季節ごとのポイントを解説

 

持ち物:数珠やハンカチ

四十九日法要に必ず持参する持ち物は以下の4点です。

  • 香典
  • 袱紗
  • 数珠
  • ハンカチ

仏式の法要に参列する場合は、数珠を用意しましょう。貸し借りするのは良くないとされているため、必ずご自分の数珠をもっていきます。

ハンカチは、白・黒・グレーなど、地味な色を選びましょう。涙を拭うだけでなく、袱紗を忘れた時の代用品として活用できます。

 

【Q&A】身内のみの四十九日の香典に関してよくある質問

【Q&A】身内のみの四十九日の香典に関してよくある質問

身内のみで四十九日を執り行う場合の香典に関して、よくある質問をまとめました。

Q.子どもと一緒に参列する場合、香典の額は増やしたほうがいいですか?
Q.香典を辞退された場合、ほかに弔意を伝える方法はありますか?
Q.四十九日法要に参列できない場合の対応を教えてください

ひとつずつ回答します。

 

Q.子どもと一緒に参列する場合、香典の額は増やしたほうがいいですか?

A.お子さんの年齢によります。

高校生以下のお子さんであれば、親の香典とまとめて1世帯として包んで問題ありません。

ただし、大学生以上もしくは就労しているお子さんであれば、別々で包むケースが多い傾向です。

考えは各家庭によって異なるため、故人との関係性によって決めましょう。

 

Q.香典を辞退された場合、ほかに弔意を伝える方法はありますか?

A.お供物を持参する方法があります。

喪主から香典辞退の意向がある場合は、無理に渡す必要はありません。相手の意向を尊重しましょう。

しかし、何も持たずに参列するのが気になる場合は、3千円〜1万円程度のお供物を用意する方法があります。

お供物には、お菓子・果物・お線香などのように、飲食したり消費したりするとなくなる「消え物」を選ぶのがマナーです。

【関連記事】
法事・法要のお供えで恥をかかない!おすすめの品・金額相場・マナーを解説

 

Q.四十九日法要に参列できない場合の対応を教えてください

A.郵送で香典を送り、弔意を伝える方法があります。

やむを得ない事情で四十九日法要に参列できない場合、香典を送って弔意を伝える方法があります。

送る際は、現金書留専用の封筒に香典袋を入れて送りましょう。

併せて、参列できないことへのお詫びを記した手紙を添えると丁寧です。

香典は、法要の前日までに届くように手配しましょう。

 

コープの家族葬では四十九日法要のサポートも可能

コープの家族葬では四十九日法要のサポートも可能

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まとめ:身内だけの四十九日法要にも香典は必要

まとめ:身内だけの四十九日法要にも香典は必要

身内だけで行う四十九日法要であっても、香典は必要です。

香典には故人への弔意やご遺族への経済的な手助けをする意味合いがあります。

喪主から「香典辞退」の申し出がない限りは、基本的に香典を用意しましょう。

香典の金額は、故人との関係性やご自身の年齢、会食の有無によって変わります。

本記事で紹介した相場を参考に、無理のない範囲で金額を決めましょう。

迷った場合は、他の親族に相談したり、地域の慣習を確認したりすることも大切です。

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