2025.08.31

【宗派別】四十九日法要に必要なお餅のお供え方・下げ方・食べ方を解説

「四十九日法要のお餅の供え方を知りたい」
「どのような種類のお餅を用意するのが正解?」
「法要が終わったあと、お餅はどうすればいい?」

四十九日法要では、通常の積み団子とは別に、特別な形状のお餅を用意します。

お餅の積み方やお供え方法に決まりがあり、法要後の下げ方も特殊です。

故人の冥福を祈る宗教的な意味もあるため、あらかじめ理解しておくことで、より心のこもった法要にできるでしょう。

本記事では、四十九日法要にお供えする特別なお餅の供え方・下げ方・食べ方を解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

・四十九日法要にお餅をお供えする理由

・宗派別のお餅の供え方

・四十九日法要のお餅の用意方法

・四十九日法要のお餅の下げ方・食べ方

 

四十九日法要でお餅をお供えする理由

四十九日法要でお餅をお供えする理由

四十九日法要では、通常の積み団子とは別に、特別なお餅を用意します。

お餅の種類は地域や宗派によってさまざまですが、代表的なのが「傘餅」と呼ばれる種類です。

地域によっては「笠餅」「重ね餅」「四十九日餅」とも呼ばれます。

お餅をお供えする理由にはさまざまな説がありますが、ここでは主に伝えられている2つの説をご紹介します。

  • カレンダーがなかった時代の名残り
  • 地獄での苦痛から故人を守るため

それぞれの説を見ていきましょう。

 

カレンダーがなかった時代の名残り

カレンダーがなく、今日が何日か分からなかった時代には、毎日1つずつ石を重ねて日数を数えていたという説です。

その当時、人が亡くなると埋葬した土の上に小石を重ねていました。

7個重ねたものを1つとして7つ作成し、四十九日目には大きな石を重ねて往生を願ったようです。

この風習が、いつしか石を餅に変えてお供えするようになった、という説が伝わっています。

 

地獄での苦痛から故人を守るため

地獄に行った故人を苦しみから守るために傘餅をお供えするという説もあります。

仏教では、故人は亡くなってから四十九日目に生まれ変わると言われています。

しかし、必ずしも極楽浄土に生まれ変われるとは限りません。

生前に悪い行いをしていた場合、地獄に生まれ変わり、身体のあちこちに釘(くぎ)を打ち込まれるなどの苦痛を受けるとされています。

しかし、傘餅をお供えすれば地獄で故人の身体に打ち込まれる釘が餅に当たり、故人が苦痛を受けずに済むという説です。

また、参列者や親族に餅を配って食べてもらうことで、故人の身体の釘が抜けるという説も残っています。

 

宗派別|四十九日法要のお餅の供え方

宗派別|四十九日法要のお餅の供え方

四十九日法要でお供えする特別なお餅の形状は、地域や宗派によってさまざまです

主流は傘餅ですが、小さな団子だけを重ねるタイプなど、さまざまな形があります。

特に、浄土宗・浄土真宗と、それ以外の宗派ではお餅の形状が異なります。

傘餅をお供えする宗派 天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗
傘餅以外をお供えする宗派 浄土宗・浄土真宗

宗派ごとのお餅の供え方を見ていきましょう。

 

天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗

浄土宗・浄土真宗以外では、傘餅をお供えする風習が広く見られます。

お供え方法は以下のとおりです。

  1. 1.お盆に半紙を敷く
  2. 2.小さな丸い餅を7個、円になるように並べる
  3. 3.「2.」の上にお餅を積み重ねていく
  4. 4.全部で7段重ねる
  5. 5.一番上に、平たくした大きめの餅を乗せる


なお「コープの家族葬」の対応エリアである北海道では、本項の宗派であっても傘餅をお供えする風習はほとんど見られません。

傘餅ではなく、小さな丸いお餅をピラミッド状に積み重ねる形状が多い傾向です。

ただし、地域によっては他の形のお餅を用意する場合もあるため、詳しくはお寺に確認されることをおすすめします。

 

浄土宗・浄土真宗

浄土宗・浄土真宗では傘餅をお供えする風習はなく、お供え餅のようなものを用意するケースが多く見られます。

お供え餅は「供笥(くげ)」というお供え台に乗せるのが一般的です。

供笥の底に半紙を敷き、その上に餅を重ねて供えます。

積む餅の数に決まりはありませんが、2〜3段で供えることが多い傾向です。

四十九日法要の場合は、後飾り祭壇に供えます。

ただし、浄土宗・浄土真宗には追善供養の考えがないため、お餅をお供えしない場合もあります。

お寺の考え方によって異なるため、事前に聞いておくのが確実です。

 

四十九日法要のお餅の用意方法

四十九日法要のお餅の用意方法

四十九日法要のお餅を用意する方法は、主に3つあります。

  • 自分たちで作る
  • 和菓子屋に注文する
  • インターネットで購入する

それぞれの手間や費用を考慮し、自分に合った方法を選んでみてください。

 

自分たちで作る

自分たちで作る場合、法要当日の朝に一升の餅米で餅をつきます。

「一升」は「一生」の掛け言葉で、故人の一生を表しているとされています。

ついたお餅のうち、3分の2を49個の小餅に丸め、残りの3分の1を傘餅として大きく平らに伸ばす作り方が一般的です。

ただし、地域によって作り方が異なる場合があります。

例えば「初七日に餅をついて毎週ひとつずつお供えする」「お墓にお骨を納めるときに餅をつく」などです。

 

和菓子屋に注文する

地元の和菓子屋に注文する方法もあります。

四十九日法要で供える餅であると伝えれば、その地方・宗派の慣習に合った餅を作ってくれます。

和菓子屋さんから届いた餅は、乾燥を防ぎ、新鮮な状態を保つため、法要が始まる直前まで開封しないようにしましょう。

 

インターネットで購入する

近年は、インターネットで四十九日法要のお餅を購入できます。

価格はサイトによって異なりますが、3,500円〜4,000円程度で購入できるところが多いようです。

通販を利用する際は、法要の前日か当日の朝に届くよう手配しましょう。

お餅の包装は、和菓子屋で注文した場合と同じように、法要まで開けないようにしてください。

 

四十九日法要のお餅の下げ方

四十九日法要のお餅の下げ方

四十九日法要が終わったら、お供えしたお餅を下げ、参列者で分け合って持ち帰るのが一般的です。

傘餅の場合、一番上に乗っている平たいお餅は、法要後に特別な切り方をして分配します。

<傘餅の切り方・分け方>

  1. 1.僧侶がまな板と包丁を使って人の形に切り分ける
  2. 2.人型に分けた部位を、参列者でそれぞれ持ち帰る
  3. 3.体に悪いところがあれば、該当する部位をいただく

 

「3.」について、例えば右足が悪い方であれば右足の部位、左肩が痛い場合は左肩の部位をいただくような形です。

お子さんがいる場合は「頭が良くなりますように」などの願いをこめて、頭部をもらうケースもあります。

なお、地域によっては喪主や年長者がお餅を切り分ける場合もあります。

 

四十九日法要のお餅の食べ方

四十九日法要のお餅の食べ方は、地域や宗派によってさまざまな風習があります。

昔は、四十九日法要後の精進料理をいただく前に、塩をつけてお餅を食べるのが一般的でした。

しかし、近年ではお墓参りの前後や法要から帰宅した後など、さまざまなタイミングで食べられています。

また、地域によっては手づかみやちぎり合って食べるなどの風習も見られます。

 

四十九日法要でお餅の他に用意するもの

四十九日法要でお餅の他に用意するもの

四十九日法要では、お餅以外にも以下の準備が必要です。

四十九日法要に必要なもの
本位牌 白木位牌から本位牌へ替えるため
御霊供膳 故人にお供えするための精進料理
引き出物 参列者にお渡しする引き出物
法要後の食事 精進落としと呼ばれる料理の用意

四十九日法要に合わせて納骨する場合は、埋葬許可証も必要です。

【関連記事】

家族葬のあとに行う四十九日法要で準備するべきものは?当日の流れ・マナー・香典の有無を解説

 

【Q&A】四十九日法要のお餅に関するよくある質問

四十九日法要のお餅に関するよくある質問をまとめました。

Q.お餅は必ず用意しなければいけませんか?

Q.お餅を用意しない地域はありますか?

不安な点や疑問を解消するために役立ててください。

 

Q.お餅は必ず用意しなければいけませんか?

A.四十九日法要でお餅を用意するかどうかは、お寺の方針によって異なります。

特別な事情があって用意するのが難しければ、お餅をお供えしなくてもよいとされている場合もあります。

事前に僧侶に相談されることをおすすめします。

 

Q.お餅を用意しない地域はありますか?

A.地域によっては、四十九日法要のための特別なお餅を用意しないところもあります。

また、傘餅は用意しなくても他の形状のお餅を用意する地域もあるなど、さまざまです。

例えば、北海道の道南では、桟餅(さんもち)と呼ばれる棒状のお餅を用意する場合があります。

同じ都道府県内でも地域差があるため、事前に確認しておくと安心です。

 

まとめ:四十九日法要では49個のお餅をお供えする

まとめ:四十九日法要では49個のお餅をお供えする

四十九日法要では、通常の積み団子とは別に、特別なお餅を用意します。

形状は地域や宗派によってさまざまですが、傘餅と呼ばれるものが一般的です。

傘餅は49個の小さなお餅と、1個の大きなお餅を積み重ねてお供えします。

宗派によっては特別なお餅をお供えしない場合や、傘餅とは異なる形のお餅を用意する場合もあるため、まずはお寺に相談されることをおすすめします。

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