札幌周辺の葬式・葬儀社は【コープの家族葬】

初めての葬儀に備える服装のマナー|性別・年齢別で注意点を解説

「葬儀に参列するとき、服装で気を付けることがあれば知りたい」
「髪型や靴、バッグなど細かなマナーを知りたい」
「ユニクロで買った黒いスーツでも大丈夫?」

葬儀には服装に関するマナーが数多くあります。

しかし、人生で経験する回数が多くはないため、正しいマナーを把握していない方も少なくありません。

身だしなみは遺族だけでなく、他の参列者からも見られるポイントです。

参列した際に不快な思いをさせたり、失礼な印象を与えたりしないよう、事前にマナーを把握しておきましょう。

本記事では、葬儀における服装・髪型・持ち物のマナーを解説します。

葬儀に参列する予定の方は、ぜひ参考にしてください。

<この記事でわかること>

・礼服と喪服の違い
・喪服の種類
・遺族・参列者それぞれの喪服の選び方
・男女・子ども別の服装マナー
・靴・ストッキング・アクセサリーなど小物のマナー
・やってはいけないNG服装まとめ
・冬・夏の季節別マナー
・喪服の購入先・相場・お手入れ方法
・喪服がないときの対処方法
・持ち物のマナー

 

礼服と喪服は同じ?違いを解説

礼服と喪服は同じ?違い

「礼服と喪服は同じもの」と思っている方も多いですが、実際には異なります。

喪服と礼服の違い
礼服 冠婚葬祭全般
喪服 葬儀(告別式)・法事・法要など弔事のみ

礼服は冠婚葬祭全般に対応するフォーマルウェアの総称で、喪服はその一種です。

喪服は素材と色の深さが決められており、漆黒で光沢のない素材で仕立てられています。

一方、結婚式にも使えるような礼服は光沢のある素材が使われていることも多く、葬儀の場では浮いて見えてしまいます。

そのため、新たに購入する場合は、弔事専用の喪服を選ぶのが安心です。

 

葬儀では基本的に喪服を着用するのがマナー

葬儀では基本的に喪服を着用する

葬儀では、特別な指定がない限り喪服を着用します。

お通夜に参列する場合で、どうしても間に合わなければ喪服でなくても構いませんが、告別式は喪服で参列するのがマナーです。

本来、喪服は遺族のみが着用するものでしたが、近年は参列者も喪服を着るのが一般的です。

喪服のマナーは、一般葬・1日葬・家族葬など、どの形式であっても基本は変わりありません。

故人へ哀悼の意を表すためにも、服装への配慮は心がけましょう。

 

喪服には「正喪服・準喪服・略喪服」3つの種類がある

喪服には「正喪服・準喪服・略喪服」3つの種類がある

喪服には、正喪服・準喪服・略喪服の3つがあり、着用する人やシーンが異なります。

正喪服
着用する人 喪主・遺族・三親等以内の親族
着用する場面 葬式・告別式・一周忌まで
男性の服装例 モーニングコート・紋付羽織袴
女性の服装例 ブラックフォーマル・黒紋付着物
準喪服
着用する人 喪主・遺族・参列者
着用する場面 葬式・通夜・弔問
男性の服装例 ブラックスーツ
女性の服装例 ブラックフォーマル
略喪服
着用する人 参列者
着用する場面 通夜・弔問・三回忌以降
男性の服装例 ダークスーツ
女性の服装例 黒・紺・グレーのスーツ等

一般的に「喪服」とされているのは準喪服です。

参列者であれば準喪服を用意しておけば、ほとんどの場面に対応できます。

喪主・遺族の立場の方は、正喪服を着用するのがマナーです。

洋装であれば男性はモーニングコート、女性はブラックフォーマルを選びます。

ただし近年は葬儀が家族葬など小規模化する傾向があり、喪主や親族も準喪服を着用するケースが一般的になっています。

モーニングコートを着用する喪主はあまり見なくなりました。

 

【男性編】喪服のマナー

男性の喪服のマナー

男性は、準喪服であるブラックスーツを着用します。基本的なマナーは以下のとおりです。

男性の喪服のマナー
スーツ 漆黒で光沢のないブラックスーツを選ぶ
ワイシャツ 白無地・レギュラーカラーの長袖を選ぶ
ネクタイ 黒無地・光沢なし・ディンプル(結び目のくぼみ)を作らない
パンツ 裾はシングル・ベルトは黒無地を着用
黒の革靴・内羽根式ストレートチップが最適
靴下 黒無地・ふくらはぎが隠れる長さを選ぶ
アクセサリー 結婚指輪以外はすべて外す

それぞれのマナーを見ていきましょう。

 

スーツ|漆黒で光沢のないブラックスーツを選ぶ

葬儀専用のブラックスーツとビジネス用の黒スーツは、見た目が似ていても素材と色の深さに違いがあります。

喪服のブラックスーツ ビジネス用の黒いスーツ
色の深さ 漆黒 やや薄い黒
光沢 なし 織柄や光沢があることも
シルエット ゆとりのある仕立て スッキリしたシルエットが多い

「黒いスーツであればいい」と思っている方もいらっしゃいますが、ビジネス用の黒いスーツは喪服として使えません。

黒色の深さは故人への思いの強さを表すとも言われます。可能であれば葬儀専用のブラックスーツを用意しましょう。

ジャケットはシングル・ダブルどちらでも問題ありません。1番上のボタンは必ず留めます。

一般参列者がベスト付きのスリーピーススーツを着用すると、喪主より格式が高くなる場合があるため避けたほうが無難です。

 

ワイシャツ|白無地・レギュラーカラーの長袖を選ぶ

ワイシャツは白無地・レギュラーカラーの長袖が基本です。

<葬儀の場ではNGなデザイン・素材>
ボタンダウンやウィングカラーはカジュアルな印象になるため避けましょう。
麻や光沢のある素材も、葬儀の場においては不適切です。

ワイシャツの下には、白または肌色のVネックインナーを着用します。

首元や袖口からインナーが見えないよう注意しましょう。

 

ネクタイ|黒無地・光沢なし・ディンプルを作らない

ネクタイは、黒で光沢のない無地の素材を選びます。

結び方はプレーンノット(シングルノット)またはウィンザーノットが適切です。

<ディンプルに注意>
結び目の下に「ディンプル(くぼみ)」ができると、華やかな印象になってしまいます。
葬儀の場ではくぼみができないよう意識して結びましょう。

ネクタイピンは基本的に不要です。

どうしても必要な場合は、光沢のない黒やグレーのシンプルなデザインを選びましょう。

 

パンツ|裾はシングル・ベルトは黒無地が必須

パンツの裾はシングルが理想です。

ベルトは黒無地でシンプルなデザインを選びます。

ワニ革・ヘビ革など動物の革とわかるデザインは避けるのがマナーです。

また、光沢の強いエナメル素材は避けるべきとされています。

なお、パンツのサイズがぴったりでもベルトは必ず着用しましょう。

 

靴|黒の革靴・内羽根式ストレートチップが最適

靴は黒の革靴を着用します。

靴のデザインによってフォーマル度が異なるため、以下を参考にしてください。

羽根(紐を通す部分)の種類
内羽根式 紐を通す部分が甲の下に潜るタイプ。
フォーマル度が高く葬儀に最適。
外羽根式 紐を通す部分が甲の上に出るタイプ。
マナー違反ではないが内羽根式のほうが葬儀向き。
つま先(トゥ)のデザイン
ストレートチップ つま先に一文字のステッチのみ。
最もフォーマルで葬儀に最適。
プレーントゥ つま先に装飾がないもの。
シンプルなため葬儀でも着用可能。
パンチドキャップトゥ つま先に穴飾りがあるもの。
やや華やかなため、できれば避けたほうがよい。
ローファー カジュアルな装いに分類されるため、葬儀には不向き。
【関連記事】
【写真付き】葬儀に適した靴の選び方や男女子ども別のマナーを解説

 

靴下|黒無地・ふくらはぎが隠れる長さを選ぶ

靴下は黒色の無地を着用します。

ふくらはぎが隠れる長さのものを選び、座ったときに肌が見えないよう配慮しましょう。

白・グレー・柄物はスーツの裾から見えると目立つため避けるのが基本です。

 

アクセサリー|結婚指輪以外はすべて外す

結婚指輪以外のアクセサリーは外します。

腕時計は付けてもいいですが、金色の時計や装飾が派手なものは避けましょう。

ただし、和装の喪服の場合は腕時計も付けないほうがよいとされています。

ひげは剃らなければならないという決まりはありませんが、無精髭は葬儀の場にふさわしくありません。

きちんと手入れをして清潔感のある身だしなみを心がけましょう。

 

【女性編】喪服のマナー

女性の喪服のマナー

女性の葬儀の服装は、ブラックフォーマルと呼ばれる漆黒のワンピース・アンサンブル・スーツが基本です。

本章では各アイテムのマナーを解説します。

洋装の喪服 漆黒で光沢のないブラックフォーマル
黒のパンプス・ヒール3〜5cm・つま先はラウンドかスクエア
ストッキング 黒色・20〜30デニール以内の透け感があるもの
バッグ 黒の光沢なし布製・金具なしのシンプルなデザイン
アクセサリー 基本は外す・真珠の1連ネックレスのみOK
和装の喪服 正喪服は黒無地五つ紋付き

ひとつずつ見ていきましょう。

 

喪服|漆黒で光沢のないブラックフォーマル

喪服は漆黒で光沢のない素材のものを選びます。シフォンなど透け感のある素材はNGです。

スカート丈はひざが完全に隠れるくらいが目安です。正座した際にひざが隠れる長さが理想とされています。

トップスは胸元が見えないよう、襟が開きすぎていないデザインを選びましょう。

近年はパンツスーツでの参列も増えていますが、その場合も黒いストッキングを着用するほうがよいとされています。

 

靴|黒のパンプス・ヒール3〜5cm・つま先はラウンドかスクエア

葬儀では黒いパンプスを着用します。以下の表を参考にしてみてください。

素材 布・革どちらでも可。エナメルなど光沢のある素材は避ける。
ヒール 3〜5cm程度。音が響かない程度の太さが適切。
つま先 ラウンドトゥかスクエアトゥが理想。
避けるデザイン オープントゥ・ポインテッドトゥ・ピンヒール。

ストラップは機能性を重視したものであれば、付いていても問題はありません。

【関連記事】
【写真付き】葬儀に適した靴の選び方や男女子ども別のマナーを解説

 

ストッキング|黒色・20〜30デニール以内の透け感があるもの

ストッキングは黒色で透け感のあるものを着用します。厚さは20〜30デニール以内が目安です。

ベージュのストッキングは素足に見えるため、葬儀(告別式)では避けましょう。

お通夜であれば肌色ストッキングでも許される場合があるものの、無難なのはやはり黒色のストッキングです。

また、寒い時期の黒タイツでも問題ないとするケースもあります。

 

バッグ|黒の光沢なし布製・金具なしのシンプルなデザイン

バッグは黒色で光沢のない布製のものを選びます。金具のないシンプルなデザインが理想です。

荷物が多い場合は黒の布製サブバッグとの2個持ちでも問題ありません。

ワニ革・ヘビ革などの素材は殺生を連想させるため、仏式の葬儀では避けましょう。

 

アクセサリー|基本は外す・真珠の1連ネックレスのみOK

結婚指輪以外のアクセサリーは外すのが基本ですが、真珠(パール)のネックレスやイヤリングは例外です。

<真珠が葬儀(告別式)でOKな理由>
真珠は「涙の象徴」とされており、悲しみの席にふさわしいとされています。
色は白・グレー・黒いずれもOKですが、2連・3連は「不幸が重なる」として避け、必ず1連を選びましょう。

結婚指輪にダイヤなど華やかな石がついている場合は、石の部分を手のひら側に回して輝きを隠すなどの配慮も大切です。

 

和装喪服|正喪服は黒無地五つ紋付き

和装喪服を着用する場合は、小物の選び方に細かなマナーがあります。

小物 マナー
着物 正喪服は黒無地染め抜き五つ紋付き(羽二重・縮緬)
準喪服は三つ紋・一つ紋
黒の共名古屋帯・袋帯で一重太鼓結び
二重太鼓は避ける(※「不幸が重なる」を避ける意味で)
帯揚げ・帯締め どちらも黒
帯揚げは外に出さず控えめに
長襦袢・半襟 長襦袢は白無地、半襟は白で1〜1.5cm出す
足袋・草履・バッグ 足袋は白、草履とバッグは黒布製のシンプルなもの

また、和装の喪服の場合は、季節ごとに選ぶ素材が異なるのも特徴です。

時期 素材
1〜5月・10〜12月 袷(あわせ):裏地付きで暖か
6月・9月 単衣(ひとえ):裏地なし
7〜8月 絽(ろ)・薄物:通気性が高く涼しい

着付けは葬儀社や貸衣装店に依頼するのが一般的です。

レンタルと着付けをセットで依頼できる場合も多いため、早めに予約しておきましょう。

 

【子ども編】喪服のマナー

子どもの喪服のマナー

子どもの場合は、以下の年齢によってマナーが異なります。

乳幼児 普段着でOK・赤・ピンクなど明るい色は避ける
未就学児 あれば制服・なければ白シャツ+暗色でまとめる
小学生〜高校生 制服が基本・なければ白シャツ+黒・紺・グレーでまとめる

それぞれの年齢にあった服装で葬儀に参列しましょう。

なお、子どもの服装に関しては以下の記事でも解説しています。

【関連記事】
身内のみの家族葬における子どもの服装は?0歳〜大学生まで喪服のマナーについて解説

 

乳幼児|普段着でOK・赤・ピンクなど明るい色は避ける

乳幼児の場合は、普段の着慣れた服で問題ありません。

ただし赤・ピンクなどお祝いを連想させる明るい色は避けたほうがよいです。

とはいえ、あえて黒系を用意する必要はなく、落ち着いたトーンであれば問題ありません。

 

未就学児|あれば制服・なければ白シャツ+暗色でまとめる

未就学児の場合は、制服があるかないかで対応が異なります。

制服あり 制服を着用(帽子は外す)
制服なし 白シャツ
+
暗色のカーディガン・ベスト
+
黒のパンツ・スカート

暗い系統の服でも、フリルや装飾がふんだんについているものはふさわしくありません。

靴や靴下は暗いトーンで統一します。光る・音が鳴るタイプの靴は避けましょう。

 

小学生〜高校生|制服が基本・なければ白シャツ+黒・紺・グレーでまとめる

小学生〜高校生の場合、制服があればそれを着用します。制服のスカート丈を短くしている場合は、ひざ下になるよう整えましょう。

制服がない場合は以下の表を参考にしてください。

トップス 白いシャツ
ボトムス 黒・紺・グレーのズボンまたはスカート
学校指定か落ち着いた色のもの
(子どもはローファー・スニーカーでも可)
アクセサリー すべて外す。髪留めは地味な色を選ぶ。

 

季節ごとの喪服のマナー

季節ごとの喪服のマナー

夏の暑い日や、冬の雪深い日には、どこまでの範囲で季節に対応した装いをすればいいか迷う方もいるでしょう。

本章では、以下の季節に分けて葬儀における服装のマナーを解説します。

夏の葬儀 ジャケット着用が基本・夏用喪服と汗対策グッズを活用する
冬の葬儀 黒のフォーマルコートを着用・玄関前で防寒具をすべて外す

ひとつずつ見ていきましょう。

 

夏の葬儀|ジャケットを着用するのが基本

男性は長袖のワイシャツにジャケットが基本です。式場内では必ず羽織りましょう。

屋外での待機中など、熱中症のリスクがある場合は一時的に脱いでも問題はありませんが、その際はジャケットを腕にかけて持ちましょう。

近年は半袖が許容されるケースもありますが、その場合、ジャケットを脱ぐのはNGです。

女性は七分丈のワンピースまたはアンサンブルを着用します。半袖でもよいですが、その場合は羽織を用意するのが無難です。

近年は葬儀会場も冷房が効いており、かえって寒い場合もあります。

夏の暑さ対策として有効なアイテムは以下のとおりです。

・通気性の高い夏用喪服を着用する(ウール×ポリエステルの混紡素材など)
・吸汗速乾素材のVネックインナーで汗染みや透けを防ぐ
・制汗スプレー・汗拭きシートを持参して清潔感を保つ

冬の葬儀|葬儀場の前で防寒具を脱ぐ

冬に葬儀がある場合、防寒具を着用しても問題ありません。

防寒具を着用する際は、可能であればフォーマルな印象を保てるものを選びましょう。

下記の表を参考にしてもらえるとわかりやすいです。

アイテム マナー
コート カラーは黒・ネイビー・濃いグレーなど
形はチェスターコート・ステンカラーコートがおすすめ
NGなのは毛皮・ファー
マフラー・手袋 黒無地のシンプルなデザインを選ぶ
防寒インナー 厚手のニットは避け、発熱素材の薄いインナーを活用する

ダウンコートはカジュアルな印象を受けるためマナー違反とされていましたが、近年は着用する方が増えている傾向です。

ただし、いまだ気にする方もいるため、フォーマルな形を1着持っておくのもよいでしょう。

コート・マフラー・手袋は式場の玄関をくぐる前に外すのがマナーです。

建物内で脱ぐのはタイミングとして遅いため注意しましょう。

積雪の季節であればブーツの着用も問題ありませんが、会場に到着したら正規の靴に履き替えます。

 

【NG】葬儀で避けるべき服装・身だしなみ

葬儀で避けるべき服装

葬儀の服装でやってはいけないポイントを、カテゴリ別に整理します。

参列前のチェックリストとして活用してみてください。

色に関するNG
明るい色 赤・ピンク・青…など
目立つ色系統 茶系・ベージュ系…など
素材に関するNG
光沢のある素材 エナメル・ベルベット・ベロア・サテン…など
透け感のある素材 シフォン・レース
殺生を連想させる素材 毛皮・ファー素材・ワニ革・ヘビ革
デザインに関するNG
男性のスリーピーススーツ 一般参列者が着用すると喪主より格式が高くなる場合がある
ボタンダウンシャツ カジュアルな印象を与えるため
男性のローファー カジュアルな装いに分類されるため
女性の過度な肌の露出 ノースリーブ・ミニスカート・オープントゥの靴
ベージュのストッキング 素足に見えてしまうため
厚手の黒タイツ 正式なマナーから外れるため
派手な装飾 フリル・大きなリボン・ビーズ
柄物 ストライプ・チェック・アニマル柄
カジュアルな服装 Tシャツ・デニム・スウェット・スニーカー

 

「平服で」と指定された際のマナー

平服と指定されたときのマナー

弔事における「平服」は略喪服を指します。「平服=普段着」ではないため、ダークカラーでまとめた服装を選びましょう。

対象 服装 小物
男性 黒・紺・濃いグレーのダークスーツ 黒ネクタイ・黒の靴
女性 黒・紺・濃いグレーのスーツ・ワンピース・アンサンブル 黒のパンプス・黒の透け感のあるストッキング
子ども 制服(なければ地味な色の落ち着いた服) 服装に合わせた暗いトーン

遺族が平服を希望する場合は「あまり堅苦しくない雰囲気でお別れしたい」と思っているケースが多い傾向です。

とはいえ、以下の点に該当する服は避けるのがマナーとされています。

<平服でもNGな服装>
・光沢のある素材
・派手な色
・カジュアルすぎる服装(デニム・スニーカーなど)

 

どうしても喪服を用意できない場合

喪服を用意できないとき

喪服を用意できない場合は、参列するのがお通夜か葬儀(告別式)かによって対応が異なります。

  • お通夜であれば平服でも問題ない
  • 葬儀(告別式)の場合は喪服を借りる

それぞれの状況に応じたマナーを見ていきましょう。

【関連記事】
急な葬儀で喪服がない場合の対処方法や最低限守るべきマナーを解説

 

お通夜であれば平服でも問題ない

お通夜であれば略喪服(平服)で参列しても問題ありません。

遺族に挨拶できるタイミングで「急いで駆けつけたためこのような格好で申し訳ない」と一言添えましょう。

お通夜の服装については下記のページで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】
【お通夜のマナー】服装や持ち物からお香典とお焼香の作法まで全解説

 

葬儀(告別式)の場合は喪服を借りる

葬儀(告別式)に参列するにあたって購入が難しい場合、レンタルという選択肢もあります。

紳士服店・貸衣装店・インターネット通販で利用でき、費用の目安は5千円〜1万5千円程度です。

スタッフに採寸や選び方を相談でき、着用後は返却するだけなので手軽です。

 

喪服の購入先・金額相場

喪服の購入先・金額

いざというときに慌てないよう、喪服は事前に用意しておくのが理想です。

喪服の相場は下記のとおりです。

1〜3万円前後 初めて購入する喪服としてピッタリ。
最も選ばれているであろう価格帯。
3〜5万円前後 生地やデザインが上品。
5万〜10万円超 上質な素材を使用している。
ブランドの喪服。
機能性を重視したい人におすすめ

購入先は紳士服店、百貨店、通販を選ぶのが無難です。

上記の場所であれば、白無地シャツ・黒無地ネクタイ・黒靴・黒靴下まで一緒にそろえられます。

はじめて購入する場合は店頭でサイズを確認してから購入するのがおすすめです。

喪服は長く着用するため、体型の変化を考えて、少しゆとりのあるサイズも試してみることをおすすめします。

 

喪服のお手入れ・保管方法

喪服のお手入れ方法

喪服は、着用後に正しくお手入れして保管するのが大切です。

着用後のお手入れを怠ると、いざという時にシワが残っていたり、最悪の場合、カビたりする可能性もあります。

おすすめのお手入れ・保管方法は次のとおりです。

着用後すぐ ブラッシングと陰干しで劣化を防ぐ
クリーニング 着用1回ごとに出すのが理想
保管 不織布カバー+ハンガー吊り

一つずつ見ていきましょう。

 

着用後すぐ|ブラッシングと陰干しで劣化を防ぐ

着用直後にブラッシングでホコリを落とし、風通しの良い場所で半日〜1日陰干しします。

ポケットを空にしてハンガーにかけ、湿気を抜きましょう。

男性スーツはジャケットの裏地、女性はジャケット・スカートの内側も確認するのがポイントです。

汗の臭いが残らないよう、陰干しは徹底して行いましょう。

 

クリーニング|着用1回ごとに出すのが理想

本当であれば、1回着用ごとにクリーニングに出すのが理想です。

費用は5千円〜1万円程度で、汗抜きオプションを指定すると効果的です。

ただし、短時間着用で汗をかいていない場合は2〜3回に1回でも問題ありません。

次の着用が半年以上先になる場合は毎回クリーニングに出すのがおすすめです。

黒生地は汚れが見えにくく、放置すると黄ばみ・テカリの原因になります。

 

保管|不織布カバー+ハンガー吊り

クリーニング後はビニールカバーを外し、不織布の防虫カバーに替えて保管します。

保管時のポイントは下記のとおりです。

<喪服を保管する際のポイント>
・湿気の少ない暗所でハンガー吊りにする
・除湿剤・防虫剤を入れ、他の服と隙間を空ける
・男性スーツはパンツの折り目を正して干す
・女性のワンピースは畳まず吊って保管する
・年に1回は取り出して陰干し・ブラッシングを行う

直射日光を避け、湿度の低いところに保管するのが大切です。

 

葬儀における身だしなみのマナー

身だしなみのマナー

葬儀へ参列する際は、服装だけでなく身だしなみへの配慮も大切です。

本章では、以下の内容に分けてマナーを解説します。

  • 髪型|清潔感を意識する
  • メイク|ナチュラルに施す
  • ネイル|基本はしないのがマナー

ひとつずつ見ていきましょう。

 

髪型|清潔感を意識する

葬儀では、シンプルで清潔感のある髪型が基本です。

<男性の髪型>
短髪であれば、普段と変わらない髪型でも問題はありません。
少し長い方は、清潔感を第一に手を加えすぎずセットしましょう。
明るすぎる場合は一時的にダークカラーに染めるのが理想です。
<女性の髪型>
ショートカットは寝癖直し程度で問題はありません。
ショートボブで髪が動きそうな方は、落ち着いた色のバレッタやピンなどで留めましょう。
ミディアムからロングの方は、低い位置での一つ結びが簡単でおすすめです。

 

メイク|ナチュラルに施す

葬儀では、「片化粧」と呼ばれる薄く控えめなメイクをします。

ツヤ感・光沢・ラメのある化粧品は控えましょう。アイシャドウはベージュやブラウンなど落ち着いた色を選択します。

口紅は付けないのが正式ですが、血色が悪い印象に映る方は、マットタイプの薄い口紅を選びましょう。グロスなどツヤツヤと輝くものは避けます。

ノーメイクは失礼にあたるため、自然体を意識したメイクが必要です。

 

ネイル|基本はしないのがマナー

ネイルは基本的に落とすのがマナーです。

ネイルがないと割れてしまうなどの理由で使用している方は、クリアやベージュを用いましょう。

専門店でなければ落とせないネイルの場合は、上からベージュのマニキュアを塗るか、葬儀用の黒い手袋を購入して着用しましょう。

間に合う場合はお店で落とすのが理想です。

 

葬儀における持ち物のマナー

葬儀の持ち物のマナー

服装と並んで大切なのが、以下6つの持ち物におけるマナーです。

バッグ 女性は黒の光沢なし布製・男性は基本的に持たない
香典 白黒の結び切り水引・表書きは「御香典」または「御霊前」
袱紗 弔事用は寒色系・紫は慶弔どちらでも使える
数珠 仏式では必須・自分の宗派のものを持参して問題なし
ハンカチ・その他 白か黒の無地・女性は予備ストッキングも持参

それぞれのマナーを参列前に把握しておきましょう。

 

バッグ|女性は黒の光沢なし布製・男性は基本的に持たない

女性は黒色で光沢のない布製のものを選びます。金具のないシンプルなデザインが理想です。

お供物や預かり物などで荷物が多い場合は黒の布製サブバッグとの2個持ちでも問題ありません。

ワニ革・ヘビ革などの素材は殺生を連想させるため控えましょう。

男性はバッグを持たないのが基本です。荷物が多くなってしまう場合は、黒無地の小さなセカンドバッグを持つのが一般的です。

 

香典|白黒の結び切り水引・表書きは「御香典」または「御霊前」

葬儀に参列する際の香典は、白黒で結び切りの水引がひかれた香典袋を使用します。

表書きやご自身の名前などは、下記の通りに記載します。

記載場所 内容
水引の上(表書き) 「御香典」または「御霊前」
※浄土真宗では「御仏前」
水引の下 本人のフルネーム
中袋の表面 金額
中袋の裏面 住所・氏名

包む金額は故人との関係性によって異なり、血縁が濃い、または関係性が深いほど高額になる傾向です。

香典の書き方・包み方・渡し方については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】
葬儀に持参する香典袋の書き方は?宗教・宗派ごとに解説
親族の葬儀で香典は必要?金額や失礼のない渡し方を徹底解説

 

袱紗|弔事用は寒色系・紫は慶弔どちらでも使える

袱紗(ふくさ)とは、香典を包むための布を指します。

葬儀に参列する際、香典は必ず袱紗に包んで持参します。

袱紗は使用する場面で色が決められているため、必ず葬儀用のものを用意しましょう。

袱紗の色
弔事用 黒・グレー・紺・緑・紫などの寒色系
慶事用 赤・ピンク・オレンジなどの暖色系

紫は、慶弔どちらの場面でも使えるため、一つ持っておくと便利です。

 

数珠|仏式では必須・自分の宗派のものを持参して問題なし

仏式の葬儀であれば必須のアイテムです。

インターネット上では故人の宗派に合わせた数珠を持って行くべきと解説するものもありますが、ご自身が持っているもので問題ありません。

ただし、貸し借りは御法度とされているため、持っていない場合はコンビニや100円ショップでもいいので購入しておきましょう。

数珠の作法については、本記事の「数珠の持ち方」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

なお、神道やキリスト教の葬儀では数珠は必要ありません。

 

ハンカチ・その他|白か黒の無地・女性は予備ストッキングも持参

ハンカチは、手拭き・涙拭き・袱紗代わりなど、さまざまなシーンで活用できます。

色は白か黒の無地を選び、刺繍やレースの入ったものは控えます。

女性であれば、替えストッキングを持っておくのがおすすめです。急に伝線したり、やぶれたりしたときにすぐ履き替えられます。

また、親族のお手伝いをする予定の方は、白のエプロンを準備しておくのも大切です。

 

葬儀に参列する際のマナー

参列時のマナー

葬儀に参列する際は、服装だけでなく所作に関するマナーにも気を配る必要があります。

香典の渡し方 袱紗から取り出し、文字が読める向きで受付に渡す
数珠の持ち方 左手首にかけておき、合掌時は両手の親指と人差し指に掛ける
焼香の仕方 抹香を額の高さまで押しいただいてから火種に落とす

服装がしっかりしていても、マナーを知らないばかりに、意図せず失礼な行動をしてしまう可能性もあります。

 

香典の渡し方|袱紗から取り出し、文字が読める向きで受付に渡す

香典は葬儀会場に用意してある受付へ渡します。持ち歩く際は袱紗に入れ、受付で渡す直前に取り出すのがマナーです。

<香典を渡す手順>
1.香典を袱紗から取り出す
2.受付係から文字が読める向きにする
3.「この度はお悔やみ申し上げます」など一言伝える
4.両手で渡す
【関連記事】
【参列前に確認】香典のマナー・金額相場・書き方・渡し方【図解付き】

 

数珠の持ち方|左手首にかけておき、合掌時は両手の親指と人差し指に掛ける

数珠は葬儀が始まるまでバッグやポケットに入れておきます。

葬儀が始まったら、数珠は左手首にかけておきましょう。

本式数珠をお持ちの方は、2連にするのが基本です。略式数珠はそのままでも問題ありません。

合掌時は左手親指と人差し指に掛けるようにして手を合わせます。

数珠のマナーについては以下の記事で詳しく解説しています。

「そもそもどのような数珠を購入していいか分からない」「宗派ごとの細かな持ち方について知りたい」という方は、ぜひ一読ください。

【関連記事】
数珠の持ち方や合掌時の掛け方は?葬儀における数珠のマナーを解説

 

焼香の仕方|抹香を額の高さまで押しいただいてから火種に落とす

仏式の葬儀では、必ず焼香をする場面が訪れます。基本的なマナーは以下のとおりです。

<焼香の作法>
1.数珠を左手に持つ
2.右手の人差し指・中指・親指で抹香をつまむ
3.額(ひたい)の高さまで持ち上げる
4.抹香を火種の方に落とす
5.手をあわせる
(※宗派によっては額まで押し頂かない場合もあります)

焼香には立礼焼香・座礼焼香・回し焼香と3種類ありますが、基本的な作法は共通です。

ただし、宗派によって焼香の回数が異なるため、周囲の様子を確認しながら行うのがおすすめです。

【関連記事】
家族葬における焼香のやり方やマナーを解説|焼香だけの参列についても説明

 

【Q&A】葬儀の服装に関してよくある質問

葬儀の服装に関してよくある質問をまとめました。

Q.遺族・親族の立場で気を付ける服装のマナーはありますか?
Q.ユニクロなど市販の服は使えますか?

ひとつずつ回答します。

 

Q.遺族・親族の立場で気を付ける服装のマナーはありますか?

A.葬儀の主催者である喪主・遺族・親族は、参列者より格式の高い服装を着用するのがマナーです。

本来は正喪服が正式ですが、現代では準喪服を着用するケースが一般的です。

準喪服を選ぶ場合でも「参列者より格式が高い」ことを意識し、服装や身だしなみを整えることを心がけましょう。

 

Q.ユニクロなど市販の服は使えますか?

A.お通夜であれば使用できる場合もあります。

ただし以下の点に注意しましょう。

  • 色が薄い・光沢があるものは避ける
  • できるだけ漆黒に近く光沢のないものを選ぶ
  • ネクタイ・靴・小物類でフォーマル感を補う

単品で見ると黒く見えても、葬儀場で他の方の喪服と並ぶと、色が薄く浮いてしまう可能性もあるため、注意しましょう。

喪主・遺族・近しい親族として参列する場合は葬儀用の喪服を用意するほうが安心です。

また、葬儀(告別式)では葬儀専用の喪服を用意するのがマナーとされています。

 

まとめ:正しいマナーで哀悼の意を表すのが大切

葬儀の服装は、準喪服を着用するのが一般的です。

男女ともに黒色で統一し、清潔感のある装いを心がけましょう。

葬儀(告別式)は必ず喪服を着用し、お通夜のみ平服でもいいとされています。

靴・ストッキング・アクセサリーなど小物にも細かなマナーがあるため、参列前に確認しておくのが大切です。

大切な方を亡くした遺族に失礼のない装いで、故人への哀悼の意を示しましょう。

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