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【文例あり】葬儀参挨拶文や注意点を立場や状況別で解説列時の

「葬儀に参列した際、ご遺族への挨拶は何て言えばいい?」
「不適切な言い回しをしてしまい、不本意に傷つけてしまわないか心配」

 

家族や身内の逝去というセンシティブな状況に対して、どのように挨拶するべきか悩む方もいらっしゃるでしょう。

 

弔事の場における挨拶には細かなマナーが存在するため、相手への思いやりだけでなく、マナーへの配慮も大切です。

 

本記事では、参列時の挨拶のマナーやパターン別の文例を紹介します。

 

ご遺族に声を掛けて挨拶したいけれど、言葉遣いに不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

<この記事でわかること>

・葬儀に参列する際の挨拶のマナー

・代表的な挨拶文

・パターン別の挨拶の文例

 

葬儀に参列する際の挨拶のマナー

参列次の挨拶のマナー

葬儀に参列したときにご遺族へ挨拶する際は、明るい声色ではなく、落ち着いたトーンで挨拶するのがマナーです。

 

また、ご遺族は多くの参列者に対応する必要があるため、手短に済ませましょう。

 

そのほか、気をつけるべき大切なマナーは以下の3点です。

 

  • 忌み言葉・重ね言葉・不幸を連想する言葉は使用しない
  • 死因は尋ねない
  • 宗教・宗派における不適切な言葉を使用しない

 

ひとつずつ解説します。

 

忌み言葉・重ね言葉・不幸を連想する言葉は使用しない

忌み言葉・重ね言葉とは、弔事の場において発するのは縁起が悪いとされている言葉です。

 

日本では古くから言葉に魂が宿ると考えられてきたため、どの場面でどの言葉を使用するかを重視します。

 

縁起が悪い忌み言葉や重ね言葉、不幸を連想するような言葉は使用しないよう注意しましょう。

 

忌み言葉・重ね言葉・不幸を連想する言葉とは、以下表の物を指します。

 

忌み言葉
(不吉な言葉)
大変・消える・落ちる・浮かばれない
重ね言葉
(不幸の連続を連想)
重ね重ね・色々・度々・次々・くれぐれも…など
不幸を連想する言葉 切れる・終わる・4(死)・9(苦)

 

そのほか、「死ぬ」「急死」「生きていた」など、直接的な表現も控えるべきとされています。

 

遺族へ挨拶する際は、不快な思いをさせないためにも、忌み言葉・重ね言葉などは使用しないようにしましょう。

 

【関連記事】注意!葬儀で控えるべき「忌み言葉」の一覧と言い換え方を解説

 

死因は尋ねない

挨拶の際に故人の死因をたずねてはいけません。

 

喪主や遺族は大切な身内を亡くした悲しみに打ちひしがれているため、そのようなときに死因を尋ねるのは失礼にあたります。

 

事故死や突然死だった場合、尋ねることで悲しみを増幅させてしまう可能性があるためです。

 

どのような最期を迎えたか気になるかもしれませんが、喪主や遺族から伝えられるまで待ちましょう。

 

宗教・宗派における不適切な言葉を使用しない

一般的な仏式葬儀では問題がなくても、宗教や宗派によっては不適切とされる言葉があります。

 

故人の宗派が表のいずれかに該当する場合は、言葉選びにも注意しましょう。

 

宗教・宗派 不適切とされている言葉
仏教・浄土真宗 冥福・霊前
神道
冥福・成仏・供養・往生
キリスト教

 

浄土真宗では、亡くなったらすぐに極楽浄土へ辿り着けるという「即身成仏」の教えがあるため「冥福」「霊前」は使用しないのがマナーです。

 

同じ宗教でも宗派によって言葉のマナーが異なる点は覚えておきましょう。

 

また、「冥福」「成仏」「供養」「往生」の言葉は仏教でのみ使用するため、神道・キリスト教では不適切とされています。

 

神道・キリスト教の葬儀に参列する際の挨拶については『故人が神道だった場合』『故人がキリスト教だった場合』にて紹介しています。

 

参考にしてみてください。

 

葬儀に参列した際の代表的な挨拶文

代表的な挨拶文

葬儀会場の受付やご遺族に対しての代表的な挨拶文は以下の2つです。

 

  • 「お悔やみ申し上げます」
  • 「御愁傷様です」

 

お悔やみの言葉として「哀悼の意を表します」「ご冥福をお祈りします」もありますが、2つは文書にて使用する言葉です。

 

口頭での挨拶では使わないため、間違えないように注意しましょう。

 

「お悔やみ申し上げます」

「お悔やみ申し上げます」には「故人の死を悼む」という意味があります。

 

葬儀場での挨拶でよく使われる言い回しで、書面でも使用できるため汎用性が高く使いやすい点がメリットです。

 

挨拶で何を話していいか分からない場合は「お悔やみ申し上げます」を使えば間違い無いでしょう。

 

「御愁傷様です」

ご遺族や故人を気の毒に思う気持ちを伝える際には「御愁傷様です」を使用します。

 

挨拶として定番の言い回しで、前項で紹介した「お悔やみ申し上げます」と合わせて使うと、より丁寧です。

 

例えば「この度はご愁傷様でございました。心よりお悔やみ申し上げます」のようなかたちです。

 

パターン別・葬儀での挨拶の文例

パターン別の挨拶の文例

「お悔やみ申し上げます」「御愁傷様です」だけでも弔意は充分伝わります。

 

しかし、故人との関係性や状況に応じて少し言葉をつけ加えるだけで、より思いやりや弔意が伝わるでしょう。

 

本章では、以下のパターンに分けて葬儀での挨拶文を紹介します。

 

  • 受付に香典や供物を渡す際
  • 故人が友人だった場合
  • 故人が病死だった場合
  • 故人が事故死・急死だった場合
  • 故人が子どもや青年だった場合
  • 故人が高齢だった場合
  • 故人が神道だった場合
  • 故人がキリスト教だった場合
  • ご遺体と対面する場合

 

葬儀場で挨拶をする際の参考にしてみてください。

 

受付に香典や供物を渡す際

葬儀場には、香典を渡すための受付が設置されています。受付は参列者が列をなしている場合があるため、手短に挨拶をして香典を渡しましょう。

 

<挨拶の文例>

「この度はまことに御愁傷様です」

「この度はまことにお気の毒様でございました」

「心よりお悔やみ申し上げます」

「気持ちばかりですが、御霊前にお供えください」

 

供物を用意したときは、霊前にお供えしてもらえるよう伝えましょう。

 

【関連記事】家族葬での弔電や香典の正しいマナー【例文付き】送る側と受け取る側

 

故人が友人だった場合

故人が友人だった場合、喪失の悲しみが大きいことでしょう。

 

しかし、喪主・遺族はさらに大きな悲しみに暮れているはずです。ご遺族と面識がある場合は、相手を思いやる言葉などを掛けてあげるのがよいでしょう。

 

<挨拶の文例>

「思いがけないことで、驚くばかりです」

「この度のご不幸、まことに残念に思います」

「心よりご冥福をお祈り申し上げます」

「何かお手伝いできることがあったら、遠慮なく言ってください」

 

喪主・ご遺族と面識がない場合は、「亡くなられた〇〇(故人の名前)さんの大学時代の同窓の〇〇(自分の苗字)と申します」と、関係性を簡潔に伝えましょう。

 

故人が病死だった場合

故人が病死だった場合は、故人への哀悼はもちろんのこと、喪主・ご遺族の看病に対する労いも伝えると親切です。

 

<挨拶の文例>

「この度は御愁傷様です」

「まだまだ頑張っていただきたかったのに、本当に残念でなりません」

「先日おうかがいしたときはお元気そうでしたのに、大変残念です」

「看病の疲れが出るときでしょうから、ご自愛くださいませ」

 

療養中にお見舞いへ行けなかったときは、「お見舞いにもうかがえず、大変失礼いたしました」のようにお詫びを伝えるとよいでしょう。

 

お見舞いに行けなかった理由を長々と話すのは失礼にあたるため、簡潔に伝えるのがマナーです。

 

また、療養中の様子を尋ねるのも控えましょう。様子を尋ねることで、遺族の悲しみを増幅させてしまう可能性があります。

 

故人が事故死・急死だった場合

事故死・急死だった場合、喪主・ご遺族は精神的なショックを受けていると想像できるため、言葉選びには十分注意が必要です。

 

事故の様子や死因については絶対に尋ねないようにし、お悔やみの言葉を述べる程度に留めましょう。

 

<挨拶の文例>

「突然のお知らせに慰めの言葉もありません」

「何と申し上げていいか、言葉が見つかりません」

「まだ信じられない思いです」

 

故人が配偶者だった場合

故人が喪主の配偶者だった場合、故人の呼称は「ご主人様」「奥様」「お連れ合い様」とするのが一般的です。

 

<挨拶の文例>

「この度はまことに残念なことでございました」

「奥様を見送られて、さぞかしお力落としのこととお察し申し上げます」

「元気だったご主人が亡くなられるとは…心よりお悔やみ申し上げます」

 

故人が子どもや青年だった場合

故人が未来ある年齢だった場合、ご遺族の胸中は計り知れません。やりきれない気持ちや、自責の念にかられている方もいるでしょう。

 

葬儀の挨拶は、ご遺族を思いやり、シンプルに済ませるのが無難と言えます。

 

<挨拶の文例>

「笑顔を思い出すと胸が張り裂けそうです」

「まだまだお若い方でしたのに」

「ご両親の心中をお察しすると、胸が潰れる思いです」

「心からお悔やみ申し上げます」

 

故人が高齢だった場合

故人が高齢だった場合は、お世話になったことへの感謝などを伝えるとよいでしょう。

 

<挨拶の文例>

「若い頃からずいぶんとお世話になりました」

「長年に渡り、大変お世話になりました」

「いつも笑顔のご母堂様に励まされる思いでした」

「心からお悔やみ申し上げます」

 

「大往生」「天寿を全う」は、参列者側から言うべき言葉ではないため、使用しないよう注意しましょう。

 

故人が神道だった場合

神道の葬儀に参列する場合は、以下の挨拶をするのが一般的です。

 

<挨拶の文例>

「ご平安をお祈り申し上げます」

「ご帰幽の報に接し心からお悔やみ申し上げます」

「御霊(みたま)の安らかに鎮まり給うことをお祈り申し上げます」

 

「成仏」「供養」「冥福」は、仏教の言葉のため使用しません。

 

故人がキリスト教だった場合

キリスト教の葬儀に参列する場合、故人の死を悼むような挨拶はしません。死とは神の元へ召されることであり、悲しむべきではないという教えがあるためです。

 

実際に悲しんでいけない訳ではありませんが、言葉として使用するのは控えましょう。

 

<挨拶の文例>

「安らかな眠りをお祈り申し上げます」

「神に召された〇〇(故人の名前)様の平安をお祈りいたします」

 

ご遺体と対面する場合

お通夜に参列した際に、ご遺族から故人との対面をすすめられる場合があります。その際は、なるべく断らずに最後のお別れをしましょう。

 

<ご遺族へ掛ける言葉の文例>

「穏やかなお顔ですね」

「安らかなお顔で眠られていますね」

 

「謹んでお悔やみ申し上げます」で短く切り上げ、「ありがとうございました」と最後にご遺族へお礼をするのが理想です。

 

まとめ:葬儀に参列した際は心を込めた挨拶をしましょう

葬儀で受付係に香典を渡す際にお悔やみの言葉を伝えるのが一般的なマナーです。タイミングが合えば、喪主やご遺族にも挨拶をします。

 

その際には、故人への哀悼の意や、ご遺族のメンタル・体調を思いやる言葉を掛けるのが大切です。

 

忌み言葉や重ね言葉の使用には注意しつつ、ご遺族の悲しい気持ちを少しでも慰められるように心がけましょう。

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