お葬式にお坊さんを呼ぶのは当たり前?
お葬式のイメージといえばお坊さんを呼んで、お経を上げてもらい、通夜・葬儀と2日間かけて行うのが一般的ではないでしょうか。
お坊さんを呼ばないお葬式もある?
近年ではお葬式に宗教者様を呼ばず、無宗教でのお葬式を行う方もいらっしゃいます。葬儀に限らず、結婚式でも「人前式」などが増えてきているとのことですので、宗教離れが叫ばれる昨今では必然的な流れなのかも知れません。
無宗教でもお葬式が出来ることを知らない人がいる
宗教的な教えや、世間体などは一旦置いておいて、お葬式は無宗教でも出来ます。この事を事前相談に来られた方にお伝えすると「それでも良いんですか?」と驚かれる事があります。それくだい無宗教でのお葬式というのは、一般的に普及していないと言えるのかも知れません。ここでは無宗教でのお葬式を行う際の注意点やメリット・デメリットをお伝えします。
最終的には故人様・ご家族様がどうしたいかが大切
無宗教葬の説明をすると「無宗教でのお葬式をススメているのでは無いか?」「宗教の大切さを軽んじているのでは無いか?」などと思われてしまうかも知れませんが、コープの家族葬では「故人様、ご家族様の気持ち」を一番大切にしたいと考えています。「何を大切に思うか」は人それぞれ千差万別ですので、「何を大事にするか」を判断する材料として役立ててくだされば幸いです。
日本人の約6割が無宗教なのに8割の人はお葬式にはお坊さんを呼ぶ
NHKが2018年に行った世論調査では、「信仰している宗教がありますか?」という問いに対し、約31%が「仏教」と答え、「神道」が約3%、その他宗教をあわせても信仰している宗教があると答えた人は約36%にとどまったそうです。日本人の実に約6割の方が「信仰している宗教無し=無宗教」と答えています。
約8割の方がお葬式にお坊さんを呼ぶ
一方、2022年にコープの家族葬で行われた約3,000件のお葬式の中で、お坊さん(宗教者様)を呼ばなかった方は約2割に留まっています。6割の方が無宗教と自覚している中でこの割合ですので、お葬式に関して日本人の意識の中に仏教(またはその他の宗教)への意識が高いという事が言えるのかも知れません。
無宗教でのお葬式・家族葬のメリット・デメリット
そんなお葬式への宗教意識の高い日本ですが、無宗教でのお葬式を選ばれる方は少なからずいらっしゃいます。そんな方や、無宗教葬ってどんなものか想像もつかないという方のために、無宗教でお葬式をすることのメリット・デメリットをご紹介致します。
無宗教のお葬式・家族葬のメリット
お金が掛からない
宗教者様(お寺さん)を呼ばないので、お布施やお礼などの金銭が無くてすみます。宗教や宗派によっても違いますが、十数万円から百万円以上節約出来る可能性があります。
自由な形式が選べる
お通夜や告別式といった形式にこだわる必要が無くなりますし、宗教上の制約なども無くなりますので、思い思いのお見送りが出来ます。
- 音楽葬
- 思い出を語る会
- パーティー形式
気兼ねなく参列出来る
喪服や数珠などをなしにしたり、香典や供花などを廃して参列者の方が気兼ねなく参加できるようにする方もいらっしゃいます。一般的な宗教儀式としてのお葬式に比べると参列される方も気軽に参加出来る傾向にあると言えると思います。
無宗教のお葬式・家族葬のデメリット
周囲の方の理解が必要
お葬式は故人様・ご家族様のための儀式だと思いますが、故人様が生前関わりを持っていた多くの方とのお別れの儀式としても大切な意味合いを持っているのも事実です。事前にご親戚や親しい方へのご相談をされた上で決めるのが良いかと思います。
菩提寺・納骨先などの確認が必要
檀家に鳴っているお寺、生前お付き合いのあったお寺などにもご理解を頂いていないと、その後のお付き合いに支障が出たり、お墓に入れないなどの問題が起きる可能性もあります。事前の確認が大切となります。
無宗教のお葬式・家族葬の注意点
この様に自由な形式が選べたり、お金が掛からない(少なくて済む)などのメリットがある無宗教でのお葬式・家族葬ですが、ご親戚からの苦情、お寺さんとのお付き合いの問題など思わぬデメリットが発生する可能性があるのも事実です。故人様・ご家族様の希望が第一ではありますが、トラブルを避けるためにも慎重な判断をおすすめしております。コープの家族葬では、いつでも無料でご相談いただけますので、事前のご相談をお待ちしております。