葬儀の香典、孫はどうすればいい?金額やマナーを徹底解説! - 札幌の葬儀・家族葬は安心の「コープの家族葬」

札幌周辺の葬式・葬儀社は【コープの家族葬】

葬儀の香典、孫はどうすればいい?金額やマナーを徹底解説!

「孫は香典を用意するべき?」
「どのくらいの金額が適切?」

 

孫として初めて葬儀に参列する場合、香典を用意するべきか悩む方もいらっしゃるでしょう。

 

本記事では、葬儀における孫の香典について、金額の相場・マナー・渡し方まで解説します。

 

「香典のマナーが分からない」「失礼のないようにしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

<この記事でわかること>

・孫が香典を用意するケース

・孫の香典の相場

・香典の包み方

・香典の渡し方

・葬儀に参列できない場合の香典の渡し方

 

香典とは|葬儀代を助ける役割の金銭

香典とは|葬儀代を助ける役割の金銭

香典とは、ご遺族の葬儀代を助けるために包む金銭です。

 

かつては、お香そのものを送る風習でしたが、近年は金銭でお渡しするのが一般的となっています。

 

お香が高価で、燃焼時間が現代よりも短かった昔の時代では、参列者が購入することで経済的な支援をしていました。

 

現代では安価に手に入れられ、燃焼時間も長いため、金銭を渡す形で受け継がれています。

 

なお、香典は仏教用語であり、キリスト教などの葬儀では別の表現を用います。

 

孫も香典を出すべき?状況別で解説

孫も香典を出すべき?状況別で解説

故人から見たお孫さんが香典を出すべきか否かは、以下の状況によって異なります。

 

  • 祖父母と同居していた場合
  • 祖父母と別居していた場合
  • 孫が未成年の場合
  • 家族葬の場合

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

祖父母と同居していた場合

祖父母と同居していた場合は、原則として香典を用意する必要はありません。

 

たとえお孫さんが働いていても、同居している場合は同一世帯とみなされ、喪家側(受け取る立場)として扱われるためです。

 

ただし、同居しているのが孫夫婦の場合は、夫婦として別世帯であると認識されるため、香典を包む必要があります。

 

この場合は、夫婦で1つの香典袋を用意するのが一般的です。

 

祖父母と別居していた場合

祖父母と別居していた場合、香典を用意するのが一般的です。

 

しかし、遺族が香典を辞退しているときは、意向を尊重して用意は控えましょう。

 

お孫さんが結婚している場合は、夫婦として香典を用意するのが一般的です。

 

孫が未成年の場合

お孫さんが10代や学生など、未成年の場合は、香典を用意する必要はありません。

 

香典は世帯単位で包むケースが多いため、お孫さんが未成年の場合は、親が代表して用意します。

 

その際、孫の分も上乗せして包む必要はありません。

 

家族葬の場合

家族葬とは、親しい人たちだけで行う小規模な葬儀です。

 

基本的には用意しますが、遺族が香典を辞退している場合は、無理に渡す必要はありません。

 

遺族が辞退していなければ持参し、断られた場合は引き下げるのが一般的です。

 

孫の香典の相場は5千円〜5万円

孫の香典の相場は5千円〜5万円

お孫さんが香典を出す場合、年齢によってある程度の金額の目安があります。一般的な相場は以下のとおりです。

 

お孫さんの年齢 相場
20代 5千円〜1万円
30代・40代 2〜3万円
50代・60代 3〜5万円

 

しかし、香典の金額は年齢だけで決まるものではありません。故人との関係性の深さ・地域差・家族の慣習など、様々な要素によって変わってきます。

 

故人との関係性が深い場合は、少し高めの金額にすることも考えられます。金額に迷った場合は、他の孫と相談してみるのもよいでしょう。

 

また、繰り上げ初七日や四十九日などがある場合は、それぞれ5,000円〜1万円程度を追加で包むのが一般的です。

 

法要を繰り上げて執り行う場合、新しい封筒を用意する必要はなく、葬儀の香典袋に足して入れても問題はありません。

 

香典の書き方

香典の書き方

香典の書き方は、故人様の宗教や包む人数などによって異なります。ご遺族や故人様に失礼がないよう、書き方の基本を覚えておきましょう。

 

  • 表書きは祖父母の宗教宗派に合わせる
  • 名前はフルネームを記入する
  • 中袋には漢数字で金額を記入する

 

ひとつずつ解説します。

 

表書きは祖父母の宗教宗派に合わせる

表書きは祖父母の宗教宗派に合わせる

香典の表書きは、故人の宗教宗派に合わせて書きましょう。宗教別の表書きは、以下をご参照ください。

 

宗教 表書き
仏教

御香典・御霊前

※浄土真宗の場合は「御仏前」

神道 御榊料・御玉串料
キリスト教

プロテスタント:忌慰料・御花料

カトリック:御ミサ料・御花料

 

祖父母がどの宗教に属しているか分からない場合は「御霊前」とするのが一般的です。

 

一部の宗派では不適切とされていますが、大きなマナー違反ではありません。

 

故人の宗派がわかる場合は、合わせた表書きを選ぶとより丁寧です。

 

名前はフルネームを記入する

名前はフルネームを記入する

表書きの下には、香典を包んだ人の氏名をフルネームで記入します。

 

書き方は包んだ人数によって異なるため、夫婦や2人以上のお孫さん同士の場合は、以下の表を参考にしてみてください。

 

包んだ人数 名前の書き方
1人の場合 中央にフルネームを記入します。
夫婦の場合 夫の名前を中央に、妻の名前を左側に記入します。
3人までの場合

全員の名前を記入します。

「孫一同」と書いても問題はありません。

4人以上の場合 「孫一同」と記入します。

 

「孫一同」とする場合は中袋に、香典を包んだお孫さんの名前をそれぞれ記入してあげると親切です。

 

ただし、お孫さんが社会人として立派に自立している、または既婚者である場合は、一人ずつ包むべきとされています。

 

中袋には漢数字で金額を記入する

中袋には漢数字で金額を記入する

中袋とは、お札を入れるための白い封筒です。中袋には、包んだ金額や、氏名・住所を記入します。

 

表面に記入するのは、金額です。算用数字ではなく漢数字の旧字体(大字)を使用します。

 

例えば、3万円の場合は「金参萬圓也」のような形です。金額の前に「金」、後に「圓也」を付けます。

 

裏面には、氏名(フルネーム)を縦書きで記入し、住所は郵便番号から書きます。

 

中袋がない場合は、香典袋の裏面に金額・氏名・住所を書きましょう。

 

香典を包む際の注意点

香典を包む際の注意点

香典を包む際には、以下の点に注意しましょう。

 

  • 新札は入れない
  • 4・9から始まる金額は避ける
  • 宗教・金額に適した封筒(不祝儀袋)を選ぶ
  • 袱紗(ふくさ)は寒色を選ぶ

 

ひとつずつ解説します。

 

新札は入れない

香典のお札は、新札を避けるのが一般的です。新札の場合「不幸を予想していた」と捉えられる可能性があるためです。

 

どうしても新札しか手元にない場合は、一度折り目を付けてから包むようにしましょう。

 

ただし、使用済みのお札であっても汚れがあったり、破けていたりするものは避けるのがマナーです。

 

近年は、新札にこだわる人は減ってきています。

 

遺族側も、急な訃報に対応する忙しさから、お金が新札か使用済みか気にしている余裕がないケースがほとんどです。

 

しかし、少しでも気持ちよく受け取ってもらえるよう、マナーとして心掛けておきましょう。

 

4・9から始まる金額は避ける

香典では、4や9といった忌み数から始まる金額を避けるのが一般的です。

 

「4」は「死」を、「9」は「苦」を連想し、不吉とされているためです。

 

また、偶数は縁を切ると考えられており、奇数の金額を選ぶのが良いとされています。

 

一般的には、1万円・3万円・5万円といった金額が選ばれます。

 

ただし、あくまで縁起を担いだ数字であり、必須のマナーではありません。

 

2万円でも大きなマナー違反という訳ではなく、実際に2万円を包む方もいらっしゃいます。

 

ご自身の経済状況を考慮し、無理のない範囲で金額を決めましょう。

 

宗教・金額に適した封筒(不祝儀袋)を選ぶ

不祝儀袋を選ぶ際は、故人の宗派に合わせたものを選びましょう。

 

蓮のイラストは仏式、十字架や百合はキリスト教式専用の柄です。

 

また、金額によっても水引のデザインが異なります。1万円であれば黒白の水引、5万円以上であれば双銀が一般的です。

 

どちらも、結び切りやあわじ結びの水引を選びます。

 

どの不祝儀袋を選べばいいか迷った場合は、葬儀社に相談するとよいでしょう。

 

袱紗(ふくさ)は寒色を選ぶ

袱紗(ふくさ)とは、香典を包むための布をいいます。

 

弔事の際には、寒色系の袱紗を使うのが一般的です。深緑・青・紺色などの袱紗を用意しましょう。

 

赤やピンクなどは慶事用のため、間違わないよう注意が必要です。

 

なお、紫は慶弔両用で使えるため、ひとつ持っておくのがおすすめです。

 

香典の渡し方

香典の渡し方

香典は、葬儀場に設けられている受付にて、受付係に渡すのが一般的です。

 

香典を渡す際は「ご愁傷様です」「突然のことで驚きました」「残念な気持ちでいっぱいです」など、故人を悼む言葉をかけましょう。

 

受付がない場合は、祭壇にお供えするか、喪主へ直接手渡しします。

 

直接お渡しする際も、お悔やみの言葉をかけるのがマナーです。関係性によっては、かしこまった言い方は必要ありません。

 

故人との思い出話や、喪主・ご遺族を労う言葉などをかけてもよいでしょう。

 

どの方法にせよ、袱紗(ふくさ)から香典を取り出し、表書きが見えるようにして渡します。袱紗の上に添えて渡すと、より丁寧です。

 

葬儀に参列できなかった場合の渡し方

葬儀に参列できなかった場合の渡し方

葬儀に参列できなかった場合、以下の2つの方法で香典を渡すのが一般的です。

 

  • 参列する家族に預ける
  • 郵送で送る
  • 改めて弔問する

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

【関連記事】

葬儀終了後に香典を渡すのはマナー違反?正しい包み方・作法を解説

 

参列する家族に預ける

葬儀に参列できない場合、香典を家族に預けるという方法があります。

 

一般的な方法であり、香典を渡すマナーとして、特に問題はありません。

 

仕事や体調不良などで参列できない場合に、よく利用されます。

 

郵送で送る

参列する家族がいない場合は、香典を郵送しても問題はありません。

 

その場合、現金書留で郵送し、その他の方法(普通郵便・宅急便など)は避けましょう。

 

現金は不祝儀袋に入れてから、現金書留用の封筒に入れ、それぞれに氏名と住所を必ず記入します。

 

葬儀後2〜3日目に喪主の家に届くように手配しましょう。

 

【関連記事】

家族葬の場合に香典袋を現金書留で送る際のマナー|送るタイミングや挨拶状の書き方を解説

 

改めて弔問する

故人と直接お別れをしたい場合は、後日改めて弔問する方法もあります。

 

突然の弔問は遺族へ迷惑をかける可能性があるため、事前に連絡し、了承を得てから伺いましょう。

 

弔問時は準喪服・略喪服がマナーです。弔問の時間は午前中が一般的で、30分程度を目安とし、簡潔な弔いの言葉を述べましょう。

 

香典を断られた際のお悔やみの伝え方

香典を断られた際のお悔やみの伝え方

「香典を断られたけれど、どうしてもお悔やみの気持ちを伝えたい」という方は供物や供花にて気持ちを伝える方法があります。送る際は、送ってもいいか事前に喪主へ確認しましょう。

 

供物を送る場合は、日持ちするお菓子や果物などがおすすめです。何を送ったら迷惑にならないか聞いておくのもよいでしょう。

 

供花の場合、菊・トルコキキョウなど、白を基調としたものが一般的です。故人が特に好きな花があれば、それを選ぶのもよいでしょう。

 

いずれの場合も、葬儀場(または葬儀社)へ依頼すると、適切な供物・供花を用意してくれます。

 

お通夜に間に合わせるなら当日の午前中、葬儀・告別式に送りたい場合は前日までに手配しておきます。

 

【関連記事】

通夜や葬儀に贈る供花の金額相場・手配方法・マナーを宗教別に解説

 

葬儀における孫の役割

葬儀における孫の役割

葬儀では、孫は故人の身内として以下の役割を担う場合があります。

 

  • 受付の手伝い
  • 参列者や僧侶のおもてなし
  • 弔辞や手紙の奉読

 

葬儀の受付とは、香典の受け取りや香典返しのお渡しといった役割です。孫に限らず、親戚の立場であればお願いされるケースが多く見られます。

 

葬儀に参列された方々へ挨拶をしたり、会場への案内を行ったりすることも、孫の役割の一つです。僧侶へのお茶出しなどもお願いされることがあります。

 

弔辞や手紙を奉読する場合もあります。遺族からお願いされたら、基本的には引き受けるのがマナーです。

 

堅苦しく考えすぎず、祖父母との思い出や感謝の気持ちを述べるとよいでしょう。

 

ただし、忌み言葉の使用には注意が必要です。忌み言葉とは、不幸を連想させる言葉を指し、弔事の場では避けるべきとされています。

 

忌み言葉については、以下の記事で解説しています。弔事や手紙の奉読をお願いされた場合は、前もって把握しておきましょう。

 

【関連記事】

注意!葬儀で控えるべき「忌み言葉」の一覧と言い換え方を解説

 

まとめ:孫として葬儀に参列する際の香典は5千円〜5万円が相場

孫として葬儀に参列する際の香典は5千円〜5万円が相場

孫として葬儀に参列する場合、祖父母と同居していれば香典を用意する必要はありません。別居していたり、結婚していたりする場合は、用意するのが一般的です。

 

相場は5千円〜5万円で、年齢が若ければ少額でよいですが、30代以降であれば2万円以上を包む方が多い傾向です。

 

祖父母との関係性によっても相場が異なるため、家族や孫同士で相談するのもよいでしょう。

記事一覧に戻る