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家族葬の親戚トラブル事例7選!トラブルを防ぐ対策と対処法をご紹介

少人数で執り行われる家族葬は、一人ひとりの行動や言動が目につきやすいもの。親戚トラブルが起こりやすいため、事前の心構えが大切です。

記憶に残りやすい家族葬だからこそ、喪主やご遺族の立場では、お葬式が終わってからも「良いお葬式だった」「ありがとう」と、親戚から感謝されたいものですね。

そのためには、喪主やご遺族として気を付けるべきことを事前に把握しておくことが大切です。

そこで、家族葬で実際に起こりやすい親戚トラブルの具体例と、トラブルを未然に防ぐ対策方法を解説します。

お葬式にあたって、万が一失敗してしまった場合やトラブルになった場合の対処法についてもご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

 

家族葬でトラブルが多い親戚トラブル7選

家族葬で親族トラブルになりやすいマナー違反

家族葬でトラブルになりやすい代表的な親戚トラブルの具体例についてご紹介します。

  • ① 喪主の選び方や役割不足
  • ② 家族葬への理解と参列者の選び方
  • ③ 縁起ごとへの価値観の違い
  • ④ 故人の供養の仕方や戒名のランク
  • ⑤ ご遺族の態度や気遣い
  • ⑥ 葬儀費用の負担割合
  • ⑦ 故人の形見分けと遺品整理

① 喪主の選び方や役割不足

喪主の選出にあたっては、兄弟姉妹でトラブルになったり、「なぜ喪主を別の人がやるのか」と、親戚トラブルになりやすい傾向があります。

お葬式では必ず喪主が必要となり、たとえ身内だけの小さな家族葬であっても喪主が必要です

喪主にはお葬式の主催者として、葬儀社との打合せや重要事項の決定、僧侶へのお礼など、遺族代表としての大切な役割が多々あります。

一般的には、故人の配偶者や長男が務めるため、いざお葬式になって想像していた人が喪主を務めないと、親戚としては問題視する可能性があるでしょう。

また、お葬式での失敗やトラブルは喪主の責任になりやすく、「喪主なのに…」と、知識の欠如や役割不足による不満を寄せられやすいのも喪主の立場です。

② 家族葬への理解と列席者の選び方

家族葬は30名以下の少人数が特徴です。有名人や著名人の場合には、家族葬のように小規模な「密葬」と呼ばれる葬儀を行なった後にお別れ会を行うケースもありますが、家族葬のみの場合は親戚に反対される可能性があるためご注意ください。

とくに、故人の血縁者にあたる親や兄弟姉妹にとっては、葬儀形式に対する配慮が大切です。

故人が現役で働いていた場合や、知名度が高い方や知り合いが多い方などの場合、会葬者を集う一般葬の方が適していると考える親戚がいることを理解しましょう。

なお、近年は家族葬が主流となり、お葬式の60%ほどが家族葬といわれています。参列者を集う一般葬の比率が高い北海道でも、45%を占めるほど家族葬は人気です。

出典:葬儀費用の平均や葬儀社を決めるタイミング【北海道の葬儀に関するアンケートを実施】(コープの家族葬ウィズハウス)

③ 縁起ごとへの価値観の違い

お葬式では昔からの言い伝えによって、親戚によっては縁起ごとを気にする方がいることを知っておきましょう。代表的な事例は次のような内容です。

  • 火葬では友引の日を避ける
  • 妊婦はお葬式へ参列してはいけない
  • 葬儀後はお清めの塩が必要

いずれも科学的な根拠のない迷信ではあるものの、ご家庭によっては縁起ごとを大切にしているケースがあります。

故人が気にするタイプの方ではなく、家族にとっても問題がなくても、親戚に対しては配慮するのが大切なマナーといえるでしょう。

④ 故人の供養の仕方や戒名のランク

お葬式では、お坊さんを呼ぶ呼ばないといった故人の供養の仕方や、戒名の有無やランクなどで、親戚トラブルが起こりやすいためご注意ください。

故人や家族が無宗教であっても、家系によっては、ご先祖様の供養を大切にしている親戚がいるケースも多くあります。

菩提寺を頼らないことで親戚が非難される場合や、たとえお墓があっても故人の遺骨を納骨できない場合があるため、寺院に関するトラブルには気を付けなければなりません。

お寺に関しての悩みは、「お葬式・家族葬にお坊さんを呼ばないのはダメ?」「家族葬で戒名は必要?つけるかどうかを決める4つの判断ポイントと費用」の記事を参考にきちんと検討しましょう。 ‎

⑤ ご遺族の態度や気遣い

お葬式は思い出に残りやすい大事な行事のため、ご遺族の態度や周囲への気遣い次第では、葬儀後の親戚付き合いにも影響を及ぼすため注意しましょう。

とくにトラブルになりやすいのは、喪主の配偶者です。喪主が慌ただしいだけあって、その配偶者は注目されやすいため、次のような態度には気を付けてください。

  • 身だしなみが整っていない
  • メイクやネイルなどが華美
  • 携帯電話ばかり触れている
  • 喪主をサポートしない
  • 自分の実家や血縁者ばかり接客する
  • お茶出しなどの気遣いが足りない

⑥ 葬儀費用の負担割合

親が亡くなった場合や独身の兄弟姉妹が亡くなった場合などは、葬儀代を喪主のみの負担ではなく、親戚同士で折半して支払うケースがあります。

もし揉め事に発展してしまうと、生前における医療費や生活費の負担など、過去にまで遡って親戚とトラブルになりやすいため、気を付けなければなりません。

金の切れ目が縁の切れ目とならないようにするには、あらかじめ葬儀代の負担に関して打ち合わせておくことが必要ですが、突然のご逝去では難しさもあるでしょう。

一方で、故人の死後は預金や不動産などの遺産相続もあり、お金の問題は葬儀後にも注意が必要です。

⑦ 故人の形見分けと遺品整理

遺品整理や形見分けは人によってさまざまな考え方があるため、他の相続人に断わりなく遺品整理に着手すると、ケンカになりやすいためご注意ください。

お葬式は親戚が全員集まる貴重な機会になるため、遺品の形見分けや遺産相続について打合せをするケースが少なくありません。

遺品整理や形見分けは、急ぐべき理由をきちんと親戚へ説明できるように、正しい知識を把握しておくことが大切です。

家族葬で親戚トラブルを防ぐ対策5つ

家族葬でトラブルを防ぐ注意ポイント

家族葬では、親戚とのトラブルを回避して滞りなくお葬式が進められるよう、次の5つの対策に取り組みましょう。

  • ① 喪主は事前に親戚へ挨拶!家族で喪主を支えよう
  • ② 家族葬にあたっては積極的に親戚へ相談しよう
  • ③ 家族葬の流れを把握して親戚へ適切な気遣いをしよう
  • ④ 葬儀代は必ず事前に見積取得をして追加費用は品目まで確認しよう
  • ⑤ 遺品整理や形見分けをするときは相続人全員の承諾を得よう

① 喪主は事前に親戚へ挨拶!家族で喪主を支えよう

喪主はお葬式の前に親戚へ連絡をして、「不慣れためご迷惑をおかけすることもあると思いますが宜しくお願いします」と挨拶をしておくことが大切です。

事前に喪主が自ら挨拶をしておけば、想定外の人が喪主になる場合や、何かトラブルが起こった際にも、穏便に済ませることができるでしょう。

また、誰が喪主を務めるのかはご家庭の事情によっても異なるため、きちんと打合せて決定することが大切です。

故人の配偶者が高齢であったり、体調がすぐれなかったりする場合は、子どもが喪主を務めるケースもあるほか、故人と同居していた他の兄弟姉妹が務めるケースもあります。

喪主の選出に迷う場合には、家族構成や事情を葬儀社へ相談してみるのも良いでしょう。

また、家族葬では家族が一丸となって忙しい喪主を支えることによって、失敗やトラブルを回避しやすくなります。

家族が遺影写真やお布施袋の準備をしたり、数珠やハンカチなどの必要品を揃えたり、「お疲れさま」の一言をかけるだけでも、忙しい喪主にとっては励みになるでしょう。

② 家族葬にあたっては積極的に親戚へ相談しよう

家族葬を行う場合は、後々トラブルにならないように、ゆっくりと故人とお別れができる家族葬のメリットを親戚に伝えて理解を深めてもらいましょう。

また初めてのお葬式では、そもそも故人の宗派が分からないご遺族もいらっしゃると思います。宗派を誤ってトラブルになるより、事前に親戚へ確認や相談をすることが最良です。

たとえば、日本で一番多い「浄土真宗」は、浄土真宗本願寺派や真宗大谷派をはじめ、10種もの宗派があります。

出典:真宗十派(真宗教団連合)

お焼香やお線香のあげ方などの作法は宗派のほか、お寺によっても異なるため、親戚からマナーを教わるのは決して恥ずかしいことではありません。

お坊さんの手配や戒名の有無やランクなども親戚にあらかじめ相談して、希望がある場合は承諾を得ることで、親戚トラブルを未然に回避できます。

とくにお寺とお付き合いのある家系では、菩提寺と親戚がトラブルにならないよう、僧侶の手配やお布施の金額についても親戚へ確認しましょう。

なお、お布施のマナーにお困りの場合は、「家族葬のお布施の相場金額とは?表書きとお金の入れ方~正しい渡し方」の記事を参考にするのがおすすめです。

③ 家族葬の流れを把握して親戚へ適切な気遣いをしよう

喪主や家族は、あらかじめ家族葬の流れや概要を把握しておくと、迷うことなくスムーズに対応できるため、「家族葬プラン」のページで確認しておきましょう。

葬儀の日程を決める際は、故人の血縁者をはじめ、より多くの親族が集まりやすいように配慮して、無理のないスケジュールを設定します。

とくに遠方から訪れる親戚にとっては、地域の交通機関に慣れないため、宿泊先の予約や送迎など、相手の立場になってサポートしてあげましょう。

悲しみや慌ただしさの中で、食事もままならずに足を運ぶ親戚へは、気軽につまみやすい和菓子やサンドイッチなどの軽食などを用意すると喜ばれます。

お葬式では、労いの気持ちをもって接することが良好な親戚付き合いを保つ秘訣となるため、ぜひ気遣いを大切にしてください。

また、家族葬は少人数のアットホームなお葬式なだけあって気が緩みがちですが、少なくとも親戚の前では気を引き締め、次のような心構えをしておきましょう。

  • 身だしなみをきちんと整える
  • 喪主の妻は薄い片化粧(かたげしょう)にしてネイルはオフする
  • 携帯電話には極力触れない
  • 配偶者は喪主のサポートと親戚へのおもてなしに注力する
  • 子どもたちへは買い出しなどの親の手伝いをしてもらう

④ 葬儀代は必ず事前に見積取得をして追加費用は品目まで確認しよう

一般的に家族葬の費用は35万円〜130万円程度で、このほかにお布施が必要になることを知っておきましょう。

そして、必ず事前に見積を取得して、追加される可能性のある費用は品目まで詳細を確認することが重要です。

そもそも葬儀代における親戚とのお金のトラブルは、葬儀費用の相場を知らない場合や、葬儀社からの請求が想定よりも高い場合に起こりやすい傾向にあります。

実際、国民生活センターへも葬儀代に関する相談が多く寄せられているため、注意事項を確認しておくと良いでしょう。

出典:大切な葬儀で料金トラブル発生!-後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと-(国民生活センター)

なお、葬儀代の料金が幅広い理由や品目の内訳は、「家族葬の費用や相場はどれくらい?従来の葬儀との違いは?」の記事で解説していますので、ぜひお目通しください。

⑤ 遺品整理や形見分けをするときは相続人全員の承諾を得よう

親戚とトラブルにならないよう、遺品整理や形見分けは、相続人全員の承諾を得て開始するようにしましょう。

もし反対する身内がいたら、急ぐべき理由をきちんと伝えて、相続人全員が納得したうえで着手しなければなりません。

というのも、法的に誰が何をどのくらい相続するのかを話し合う遺産分割協議は、相続人全員で行う必要があり、1人でも欠けると無効になってしまうからです。

なお、故人が遺言書やエンディングノートを遺している場合は早く発見する必要があり、相続税の申告は10ヶ月以内(相続放棄は3ヶ月)と定められています。

出典:相続税の申告と納税(国税庁)

相続手続きは時間を要するため、遺品に触れる際は、このような事情をきちんと伝えることが大切です。

家族葬でトラブルになった親戚への対処法

家族葬でのトラブル

家族葬でトラブルになってしまった場合は、次の3つのポイントを押さえて、速やかに対処することをおすすめします。

  • 葬儀後すぐにお詫びの連絡をして相手の話に耳を傾ける
  • 故人の供養を最優先に四十九日法要までに仲直りをする
  • 難しい場合は第三者を交えて話し合う

急なお葬式や死後の手続きなどで心身ともに疲弊している状況では、冷静さを失って親戚トラブルが起こりやすくなります。

そもそもお葬式は、故人のためのお別れの儀式です。親戚同士が揉め事を起こすのは、何より故人が悲しむでしょう。

怒りによるストレスを抱えると自分自身の負担にもなってしまうため、穏やかな気持ちで故人の死を悼み、供養してあげてください。

 

まとめ:家族葬は親戚とトラブルを防ぐために事前準備が大切!

家族葬の親戚トラブルにおける事例や、トラブル対策と対処法についてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

  • 家族葬は家族と親戚を中心とした少人数の葬儀形式が特徴で、喪主や家族の行動や言動が目につきやすいため、マナーやモラルに注意する。
  • 家族葬は親戚へ相談しながら進めるとトラブルになりにくい。
  • 遺族は事前に葬儀の流れを把握して、親戚への気遣いを心がけると喜ばれる。
  • 親戚との金銭トラブルを防ぐには、家族葬の相場費用を踏まえて、見積取得により追加費用まで確認する。遺品整理や形見分けをするときは相続人全員の承諾を得る。

コープの家族葬の斎場の施設・設備やサービスは、ご親戚の方々にもたいへん好評をいただいており、飲食の持ち込みも自由にできます。

葬儀のお見積りはもちろん、定期的に斎場の現地見学会を開催し、家族葬に関する事前相談も無料で承っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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