北海道の葬儀はココが違う|地域特有の慣習を解説【2024年最新版】 - 札幌の葬儀・家族葬は安心の「コープの家族葬」

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北海道の葬儀はココが違う|地域特有の慣習を解説【2024年最新版】

「北海道の葬儀って、本州とどう違うの?」

「どんな準備が必要?」

 

北海道の葬儀は本州とは異なる慣習が多いため、戸惑う方もいるかもしれません。

 

この記事では、北海道の葬儀における特徴や葬儀の流れについて解説します。

 

北海道でのお葬式を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

<この記事でわかること>

・本州と北海道で異なる葬儀の特徴

・北海道の葬儀の流れ

・北海道で増えている葬儀形式

 

本州とどう違う?北海道の葬儀の特徴

本州とどう違う?北海道の葬儀の特徴

葬儀の流れや内容は地域によって異なり、北海道でも本州とは異なる独自の特徴が見られます。

 

代表的な違いは以下のとおりです。

 

  • 訃報は新聞の訃報欄で把握する
  • 告別式ではなくお通夜に参列する
  • 一部地域では火葬を先にする
  • 地域によっては火葬前に「仮通夜」をする
  • 積雪シーズンはブーツを着用してもよい
  • 香典返しは即日返しが基本
  • 花祭壇が一般的
  • 通夜振る舞いは近親者のみ
  • 葬儀後に集合写真を撮る
  • 霊柩車ではなくバスを利用する
  • 骨壷ではなく「骨箱(桐箱)」に入れる地域がある
  • 地域によっては棺にお金を入れる
  • 四十九日法要まで合わせて執り行う
  • 赤飯ではなく「黒飯」を食べる

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

訃報は新聞の訃報欄で把握する

北海道では、新聞の訃報欄で逝去を把握するのが一般的です。

 

お通夜の日時などが新聞の訃報欄(おくやみ欄)に掲載されており、多くの人がそれを見て参列するかを決めます。

 

「北海道新聞」では全域の訃報を扱っており、地方新聞では特定地域の訃報を掲載しています。

 

近年は北海道新聞のネット版でも閲覧可能です。(有料登録が必要)

 

ただし、最近は新聞購読者の減少によってメールや電話で訃報を伝えるケースも多くなっています。

 

また、家族葬の増加により、訃報欄に掲載しない家庭も見られるようになりました。

 

告別式ではなくお通夜に参列する

本州では葬儀(告別式)に参列するのが一般的ですが、北海道では、お通夜に参列します。

 

そのため、香典はお通夜に持参するのが通常です。葬儀や告別式は親族のみで執り行われます。

 

葬儀や告別式に参列する場合でも、香典はお通夜に持参することが習慣となっています。

 

一部地域では火葬を先にする

北海道の一部地域、特に道南(函館)や道東(釧路・根室)では、火葬を先に行う習慣があります。

 

漁師町のため海難事故も多く、ご遺体の状態が良好ではないケースもあったため、葬儀の前に火葬する文化が根付いたとされています。

 

また、函館の場合は「洞爺丸沈没事故」や「函館大火」が背景にあるとされているなど、理由は地域によってさまざまです。(※諸説あり)

 

地域によっては火葬前に「仮通夜」をする

葬儀前に火葬をする地域では、火葬前に「仮通夜」を行う場合があります。

 

函館や釧路では仮通夜を経て火葬を行い、その後にお通夜と葬儀・告別式と続くのが一般的です。

 

一方で、根室や岩見沢では仮通夜の後にお通夜、そして火葬を行い、最後に葬儀と告別式を行います。

 

仮通夜には親族のみが参列し、本格的なお通夜には多くの参列者が集まります。

 

積雪シーズンはブーツを着用してもよい

冬季には積雪が多いため、葬儀の際にはブーツでの移動が許されています。

 

ただし、ブーツのまま参列して良い訳ではありません。

 

会場に到着後、ふさわしい靴に履き替えるのが一般的なマナーです。

 

服装は他の地域と同様に準喪服の着用が求められます。

 

【関連記事】初めての葬儀に備える服装のマナー|性別・年齢別で注意点を解説

 

香典返しは即日返しが基本

本州では四十九日後に香典返しを行うことが一般的ですが北海道では即日返しが主流です。

 

香典返しの品物は1,000〜2,000円程度のものを用意します。海苔やお茶などがよく選ばれ、半返しの習慣はありません。

 

ただし、高額な香典をいただいた際は、後日改めてお礼をする場合もあります。

 

また、北海道独自の文化として香典に領収書が発行されるため、受付で金額を確認されます。

 

香典の相場は一般的な金額と変わりありません。

 

花祭壇が一般的

北海道の葬儀では、花祭壇が一般的です。色とりどりの花で飾り、故人を華やかに見送る形式です。

 

本州で見られる白木祭壇とは対照的で、花で彩られた明るい雰囲気が特徴です。

 

また、祭壇に飾られた供物は、親族や参列者が分け合う「供物分け」も行われます。

 

通夜振る舞いは近親者のみ

通夜振る舞いは親族中心に行われる場合が多いです。

 

本州では一般参列者も通夜振る舞いに参加する場合がありますが、札幌や北広島などを中心に、親族のみで食事をするのが一般的です。

 

例外として、函館では一般参列者も通夜振る舞いに参加しますが、食事ではなくビールや乾物などが振る舞われます。

 

葬儀後に集合写真を撮る

北海道では、葬儀の後に親族が祭壇の前で集合写真を撮る慣習があります。

 

親族が一堂に会する機会が少なく、葬儀がその数少ない場となるためです。

 

そのため、葬儀社のなかには集合写真用の撮影サービスを提供しているところもあります。

 

霊柩車ではなくバスを利用する

北海道では、霊柩車ではなくバスで移動するケースがあります。

 

棺をバスの荷物スペースに入れ、多くの参列者が火葬場に向けて一緒に移動するのが特徴です。

 

地域や参列人数によって、霊柩車を使用する場合もありますが、バスを使用するのが一般的です。

 

骨壷ではなく「骨箱(桐箱)」に入れる地域もある

北海道では、骨壷ではなく「骨箱(桐箱)」に故人の遺骨を納める地域があります。

 

全骨収骨が主流であるため、すべての遺骨を収められる骨箱を用います。

 

骨壷は寒暖差によって割れやすいことが、骨箱が選ばれる理由の一つです。

 

地域によっては納骨袋が使用される場合もあります。

 

地域によっては棺にお金を入れる

北海道の一部地域では、故人の棺にお金を入れる習慣があります。

 

由来は定かではありませんが、三途の川を渡るための渡り賃である「六文銭」から来ている説が有力です。

 

昔から行われてきた慣習で、火葬後の硬貨をお守りとして持つとよい、と信じている地域もあります。

 

四十九日法要まで合わせて執り行う

葬儀と同時に四十九日法要まで、まとめて執り行うケースが多く見られます。

 

「繰り上げ法要」や「繰り上げ四十九日」などと呼ばれています。

 

北海道は土地が広く、親族が頻繁に集まるのが難しいため行われている慣習です。

 

本州では初七日法要までを一緒に行うのが一般的ですが、最近では同様の理由から四十九日法要をまとめて行う例が増えています。

 

なお、四十九日法要までまとめて執り行うのは、あくまで集合するのが難しい親族に向けたもので、供養を簡略化している訳ではありません。

 

お寺によっては、四十九日まで7日ごとに自宅へお経をあげにきてくれるところも多くあります。

 

赤飯ではなく「黒飯」を食べる

北海道の葬儀や法事の場では、赤飯ではなく黒豆入りのおこわである「黒飯」が振る舞われます。

 

北海道独自の食文化として広く浸透しており、また東北地方や一部の本州地域で見られます。

 

法事の会食といえば、ほぼ黒飯が出されてきました。

 

しかし、近年では価値観の多様化により、ちらし寿司などの別の料理が選ばれるケースも増えてきています。

 

北海道の葬儀の流れ

北海道の葬儀の流れ

北海道の葬儀の流れは基本的に本州と同じです。

 

葬儀の流れは、納棺から始まり、続いてお通夜・葬儀(告別式)・出棺・火葬へと進みます。

 

北海道全体で基本的に共通していますが、道南(主に函館)や道東(根室方面)の一部地域では葬儀前に仮通夜を行う場合もあります。

 

本章で解説するのは、北海道全域で一般的とされている葬儀の流れです。

 

  1. 納棺
  2. お通夜
  3. 葬儀・告別式
  4. 出棺
  5. 火葬

 

ひとつずつ見ていきましょう。

1.納棺

故人の体を清め、愛用していた衣類や思い出の品を柩に納めます。

 

故人があの世へ旅立つ準備をする、という意味が込められています。

 

【関連記事】意外と多い、「棺に◯◯を入れたい」というリクエスト。その注意点とは?

 

2.お通夜

納棺が終わると、通夜式が行われます。

 

僧侶による読経や焼香が続き、喪主や親族代表が参列者に対して挨拶をする場面もあります。

 

終了後の通夜振る舞いは近親者のみで行われる場合が多いため、一般参列者のほとんどは通夜式終了後に帰宅します。

 

ただし、函館では一般参列者も残って参加するのが一般的です。

 

3.葬儀・告別式

葬儀・告別式では、僧侶による読経と焼香が行われ、その後に弔辞や弔電が奉読されます。

 

最後に、別れ花を棺に捧げ、故人に最後の別れを告げます。

 

4.出棺

近親者が霊柩車に棺を納め、火葬場へ向かいます。

 

北海道では、火葬場までの移動手段として霊柩車ではなくバスを使用するケースが多くあります。

 

雪道や天候の影響を受けやすい北国特有の事情によるものです。

 

ただし、地域によっては霊柩車で火葬場へ向かいます。

 

5.火葬

火葬場に到着後、火葬許可証を提示し、遺族が立ち会うなかで棺が炉に納められます。

 

火葬が始まる前に喪主から順に焼香を行い、終わるまで遺族は控室やロビーで待機します。

 

火葬後、係員の指示に従って「骨壺」や「骨箱(桐箱)」にお骨の全てを収めるのが特徴です。

 

北海道では家族葬が増えている

北海道では家族葬が増えている

近年、北海道では家族葬の件数が増加傾向にあります。

 

割合として多い順では、家族葬・一般葬・1日葬、直葬(火葬式)で、家族葬と一般葬が大部分を占めています。

 

家族葬と一般葬がほぼ半々の割合であり、1日葬や直葬(火葬式)は全体の10%程度にとどまります。

 

家族葬は、親しい人々のみで静かに故人を見送れる特徴があるため、今後も増加する可能性が高い葬儀形式です。

 

まとめ:北海道の葬儀はコープの家族葬へおまかせください

北海道の葬儀はコープの家族葬へおまかせください

北海道の葬儀では、独特の慣習による流れや内容の違いが見られます。

 

例えば、香典の即日返しや、親族一同での集合写真、黒飯などです。

 

また、地域によっては火葬や通夜の順序が本州とは異なる場合もあります。

 

地域ごとに慣習が異なるため、スムーズな葬儀を行うためには、葬儀社のサポートが欠かせません。

 

コープの家族葬は、北海道全域だけでなく、地域独自の慣習に精通しています。

 

北海道で多くの葬儀に携わってきた経験から、ご家族の状況や希望に合わせた葬儀の提供やサポートが可能です。

 

葬儀社選びで悩んでいる方、北海道の葬儀について疑問がある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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