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葬儀のお金の入れ方は?書き方から渡し方まで香典のマナーを徹底解説

「急な訃報で葬儀に参列することになったけど、香典の包み方が分からない…」
「マナーを間違えてしまうのが怖い…」
「ご遺族に失礼のないようにしたいけど、どうすればいいの?」

 

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

香典の包み方には、お札の向き・金額・袋の選び方など、複数のマナーが存在します。

 

間違えてしまうと、故人やご遺族に失礼にあたる可能性もあるでしょう。

 

本記事では、香典の包み方について、初心者でも分かりやすく解説します。

 

お札の入れ方から、香典袋の選び方、書き方まで、葬儀で慌てないための情報を網羅しました。

 

「香典の包み方が分からない」という不安を解消し、故人を偲ぶ気持ちを表しましょう。

 

<この記事でわかること>

・香典のお金の入れ方

・表書きの書き方

・香典の金額相場

・香典の渡し方

 

葬儀の香典の正しいお金の入れ方

香典のお金の入れ方

葬儀に持参する香典には、お金の入れ方にも細やかな作法があります。

 

  • お札の種類:使用済みのお札を用意する
  • お札の枚数:割り切れない枚数にする
  • お札の向き:肖像画を裏にする
  • お札の額面:同じ額面でそろえる

 

基本的な作法を見ていきましょう。

 

お札の種類:使用済みのお札を用意する

香典に使うお札は、新札ではなく、使用済みのお札を用意しましょう。

 

新札を用意すると、逝去にあたってあらかじめ用意していたように思われ、失礼に当たるとされているためです。

 

もし、手元に新札しかない場合は、一度折り目を付けて使用感を出してから包むのがマナーです。

 

ただし、古すぎたり、汚れていたりするお札もふさわしくありません。故人やご遺族に対して失礼にあたります。

 

適度に使用感があり、きれいな状態のお札を選びましょう。

 

お札の枚数:割り切れない枚数にする

香典のお札の枚数は、割り切れない枚数にするのが一般的です。

 

割り切れる数字は「縁が切れる」という縁起の悪さがあり、香典の金額としてふさわしくないとされているためです。

 

また「4」「9」も「死」「苦」を連想させるため、避けるのがマナーとされています。

 

ただし、例外として千円札を10枚包むのは問題ありません。金額が1万円になり、最初の数字が偶数ではなくなるためです。

 

もともと割り切れない金額や枚数がマナー違反とされるのは、結婚式のご祝儀における風習とされていますが、近年では葬儀においてもこれを避けるマナーが定着しているようです。

 

お札の向き:肖像画を裏にする

香典のお札は、肖像画が裏向きになるように包みます。悲しみに顔を伏せるという意味を表すためです。

 

また、肖像画を封筒の下に向けて入れるのがマナーです。

 

下向きにすると、受付係がお札を取り出したときに金額が確認しやすくなります。

 

奉書紙で包む際も、向きは同じです。

 

奉書紙とは

香典やお布施を包む際に使われる白い厚手の和紙のことをいいます。昔は奉書紙を使うことが正式な包み方でしたが、近年は使う方が減っており、封筒が主流となっています。

 

お札の額面:同じ額面でそろえる

香典に包むお札は、額面の種類を統一するようにしましょう。

 

1万円札と千円札を混ぜて包むのは避け、同じ種類のお札で包むのがおすすめです。

 

お札の種類:良い例・悪い例
良い例 1万円札を3枚用意して3万円を包む
悪い例 1万円札を2枚、千円札を10枚で3万円を包む

 

種類が異なるお札を混ぜて包むと、受け取る側が数えにくくなってしまいます。

 

葬儀の香典の閉じ方

香典の閉じ方

封筒の閉じ方は、中袋・外袋・奉書紙、それぞれ異なります。

 

  • 中袋は閉じなくてよい
  • 外袋は形状に合わせて閉じる
  • 奉書紙は左開きで閉じる

 

様々な種類の香典袋に対応できるよう、解説します。

 

中袋は閉じなくてよい

香典の中袋は閉じる必要はありません。

 

中袋は外袋に入れるため、シールやのりで閉じなくてもよいとされています。

 

シールやのりで封をすると、開封する手間がかかり、葬儀場での確認に時間を要するためです。

 

仮にシールが付属している香典袋であっても使わないようにしましょう。

 

ただし、「〆」「緘」などの封印は記入しても問題はありません。

 

外袋は形状に合わせて閉じる

外袋の閉じ方は、形状によって異なります。

 

<封筒タイプ>

封をしてのり付けをします。短冊があるタイプであれば短冊にものり付けをして外れないようにしましょう。

 

<包むタイプ>

包むタイプの香典袋は、右→左→下→上の順に折って、折り込み口を上から下に被せます

包むタイプの閉じ方

 

奉書紙は左開きで閉じる

奉書紙で香典を包む場合、中包みと表包の2つの部分に分けて閉じます。

 

<中包の閉じ方>

  1. 半紙を用意し、ひし形に置きます。
  2. 下→左→右→上の順に折ります。
  3. 上の部分を折り返します。

中包の閉じ方

 

奉書紙の閉じ方は、香典の包むタイプと同様です。

 

なお、表包(奉書紙)は、ツルツルしたほうが表、ザラザラしたほうが裏です。

 

葬儀の香典の金額相場

香典の金額相場

香典の金額には決まったルールはありません。しかし、ある程度の相場はあります。

 

故人との関係性や経済状況などを考慮して包むのが一般的です。

 

本章では、以下の状況に分けて、香典の相場を解説します。

 

  • 関係性別・年齢別の金額相場
  • 連名で包む場合の金額相場

 

ご自分の立場に合わせて、無理のない金額を包みましょう。

 

関係性別・年齢別の金額相場

香典の金額は、年齢や故人との関係性によって決めるのが一般的です。

 

  • 年齢:若いほど包む金額は低く、年を重ねるほど高くなる傾向があります。
  • 関係性:故人との関係性が深いほど多く包む場合が多く見られます

 

上記をふまえた香典の相場は、以下のとおりです。

 

香典の相場
5〜10万円
兄弟・姉妹 3〜10万円
祖父母 1〜5万円
おじ・おば 5千円〜3万円
その他親戚 5千円〜2万円
友人・友人の家族 5千円〜1万円
会社関係者 5千円
ご近所さん 3〜5千円

 

上記の表はあくまで目安であり、必ずしもこの金額にこだわる必要はありません。

 

自分の経済状況に合わせて、無理のない範囲で弔意を示しましょう。

 

【関連記事】

家族葬での弔電や香典の正しいマナー【例文付き】送る側と受け取る側

 

連名で包む場合の金額相場

連名で香典を包む場合も、基本的には個別の相場に基づいて金額を決めます。

 

事前に合計金額を打ち合わせ、それぞれ用意する方法もあります。

 

いずれの方法でも、合計金額が偶数・4・9にならないように注意しましょう。

 

また、連名で包む場合は、1万5千円、5万5千円などの端数が発生しても失礼にはあたりません。

 

葬儀の香典袋の選び方

香典袋の選び方

香典袋は、故人の宗教宗派によって異なります。

 

  • 仏教:基本は無地で水引は白黒の結び切り
  • 神道:無地で水引は白黒または双銀の結び切り
  • キリスト教の場合:白無地の封筒

 

それぞれの香典袋の選び方を見ていきましょう。

 

【関連記事】

【宗派別】葬儀の香典袋はどれを選べばいい?【種類・書き方・マナー】

 

仏教:無地で水引は白黒の結び切り

仏教の葬儀では、金額に応じて封筒の選び方が異なります。

 

金額に応じた水引の選び方
5千円まで 印刷された水引
1万円を超える 水引がついている香典袋
5万円を超える 双銀の水引がついている香典袋

 

香典袋の柄は、無地もしくは蓮の描かれているものが仏教用です。

 

神道:無地で水引は白黒または双銀の結び切り

神道の葬儀では、無地で白黒または双銀の結び切りの香典袋が使用されます。

 

また、神道の場合は金額に関係なく双銀の水引を選んでも問題ないとされています。

 

手に入りやすいほうを選んで用意しましょう。

 

【関連記事】

神式の葬儀におけるマナー・作法・流れ・仏式との違いを解説

 

キリスト教の場合:白無地の封筒

キリスト教の葬儀では、水引は必要ありません。

 

無地の封筒、またはユリか十字架が描かれている封筒を用意しましょう。

 

無地といっても、郵便番号を記入する欄が印刷されている封筒は不適切です。

 

葬儀の香典の書き方

葬儀の香典の書き方

香典の書き方にも、いくつかの決まり事があります

 

  • 表書きの書き方
  • 名前の書き方
  • 金額の書き方

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

表書きの書き方

香典袋の表書きは、宗派によって適切な言葉が異なります。

 

  • 仏教:御霊前
  • 神道:御玉串料
  • キリスト教:献花料

 

筆記用具は、筆ペン・ボールペン・万年筆を用いるのがマナーです。

 

鉛筆やマジックペンは失礼にあたるため、避けましょう。

 

薄墨を使うというマナーもありますが、北海道では墨汁が一般的です

 

薄墨を使用してはいけない訳ではないため、どちらを使用しても問題ありません。

 

仏教:御霊前

「御霊前」「御香典」が一般的です。

 

ただし、浄土真宗に限っては「御仏前」と記載します。

 

相手の宗派が分からない場合は、「御香典」と書くのが無難です。

 

神道:御玉串料

神道では、「御玉串料」または「御榊料」と記入します。

 

「初穂料」は、結婚式や七五三などのお祝いの場で使われる言葉なので使用しないよう注意しましょう。

 

キリスト教:御花料

一般的には「御花料」と書きます。より丁寧に書きたい場合は、教派に合わせるとよいでしょう。

 

プロテスタント:献花料・御花料・忌慰料」

カトリック:御花料・御ミサ料・御霊前

 

名前の書き方

名前の書き方

香典袋には、必ず包んだ人のフルネームを記入します。書き方は以下のとおりです。

 

包む人数 書き方
個人 フルネームを記入します
夫婦 夫の氏名を中心に書き、横に妻の下の名前のみを加えます

複数人

(3名以内)

全員のフルネームを書きます。住所は中袋に記載しましょう。

複数人

(4名以上)

代表者の名前と「外一同」と書き、他のメンバーの名前は中袋の裏面、もしくは別紙に記載します。

友人同士の場合は「友人一同」と書いても問題ありません。

団体として

(3名以内)

団体名と代表者の名前を書き、その他のメンバーの名前も記載します。

他のメンバーの名前は目上の人から順に書きましょう。

上下関係がない場合は、五十音順に並べます。

団体として

(4名以上)

代表者の名前と、左側に「外一同」と書きます。

そのほかのメンバーは、中袋または別紙に名前を書きましょう。

順番は3名以内のときと同様です。

 

金額の書き方

金額の書き方は、中袋の有無で変わります。

 

  • 中袋がある場合:表面に金額を書く
  • 中袋がない場合:外袋の裏に書く

 

なお、中袋の有無はどちらでも良いとされています。

 

ただし、地域によってマナーが異なるため、前もって地域の親戚や葬儀社に確認することをおすすめします。

 

中袋がある場合:表面に金額を書く

中袋がある場合

中袋の表面に包んだ金額を記入しましょう。

 

金額は、漢数字の旧字体を用います。例えば、1万円であれば「金壱萬圓也」と表記します。

 

漢数字の旧字体
1
2
3
5
6
7 漆・質
8
10
佰・捌
阡・仟

 

中袋の裏面には、名前と住所を記載します。

 

連名で香典を包む場合は、別紙に全員の名前と金額を記載し、中袋には代表者の名前と住所を書きましょう。

 

中袋がない場合:外袋の裏に書く

中袋がない場合

中袋がついていないタイプの香典袋の場合、外袋の裏面に金額・名前・住所を全て書き込みます。

 

金額の書き方は、中袋がある場合と同様に漢数字の旧字体を用います。

 

連名で包む場合は、外袋の裏面に代表者の名前と「外一同」と書き、別紙に全員の住所と名前、各人が包んだ金額を記載します。

 

奉書紙の場合の書き方

奉書紙の書き方

奉書紙の場合も、金額の書き方は同じです。

 

表包みに表書きとフルネームを書き、中包みに住所・氏名・金額を記入しましょう。

 

葬儀場での香典の渡し方

香典のわたし方

香典は、お通夜に参列した際にお渡しします。

 

本州では告別式に渡すのが主流かもしれませんが、北海道では一般参列者もお通夜に集まるため、お通夜で渡す場合がほとんどです。

 

反対に、告別式は親族や親しい方々のみで執り行うケースが多い傾向にあります。

 

渡し方は以下のとおりです。

 

  • ①渡す前まで袱紗に包んでおく
  • ②受付で香典を渡す
  • ③返礼品を受け取る

 

基本的なマナーを押さえておきましょう。

 

①渡す前まで袱紗に包んでおく

袱紗(ふくさ)とは、香典を包み、水引が崩れたり、封筒が汚れたりするのを防ぐためのものです。

 

金封型・爪付き・台付きなど、様々な種類があります。金封型は3万円までの香典を包む時に使用し、その他は3万円以上の香典を包む時に使います。

 

色は、寒色系の鼠色や藍色などを選びましょう。赤やピンクなどの明るい色は慶事用のため、使用してはいけません。

 

紫は慶弔両用として使えるため、ひとつ持っておくと便利です。

 

包み方は以下のとおりです。

 

  1. 袱紗をひし形に置き、右寄りに香典を置きます。
  2. 右→下→上→左の順に折ります。
    弔事の場合は左開き、慶事の場合は右開きと覚えておきましょう。
  3. 裏返して爪を引っ掛けて完成です。

袱紗の包み方

袱紗がない場合は、ハンカチや風呂敷で代用しても問題はありません。

 

②受付で香典を渡す

葬儀会場の受付で渡す際の手順は、以下のとおりです。

 

  1. 受付の方に向かって軽くお辞儀をしましょう。
  2. 袱紗から香典を取り出し、袱紗の上に香典を載せます。
  3. 香典の表書きが相手に見えるように、両手で丁寧に渡します。
  4. 「この度はご愁傷様です」や「心よりお悔やみ申し上げます」などの言葉を添えましょう。

 

この時、本州では芳名帳への記載がありますが、北海道では必要ありません。

 

③返礼品を受け取る

受付係がその場で香典の金額を確認し、領収書を発行します。

 

領収書と当日返しをセットで渡されるため、受け取りましょう。

 

北海道では、香典に対して領収書を発行するのが一般的です。

 

また、当日返しをもって香典返しとする慣習があるため、受付で返礼品も手渡されます。

 

【Q&A】葬儀の香典に関してよくある質問

葬儀の香典に関してよくある質問をまとめました。

 

Q.北海道独自の香典のマナーはありますか?

Q.弔問の際もお金の入れ方は変わりませんか?

Q.法事・法要も入れ方は葬儀と同じですか?

 

ひとつずつ回答します。

 

Q.北海道独自の香典のマナーはありますか?

A.香典の包み方や渡し方は本州と同様です。

 

ただし、受付での対応が本州と異なる場合があります。

 

違いは以下のとおりです。

 

  • 一般参列者はお通夜に参列
  • 葬儀・告別式は親族のみ
  • 香典を渡すタイミングはお通夜
  • 受付で金額を確認される地域が多い
  • 領収書が発行される

 

Q.弔問の際もお金の入れ方は変わりませんか?

A.弔問の際のお金の入れ方は、基本的に葬儀の場合と変わりません。

 

ただし、四十九日を過ぎている場合は、表書きが異なります。

 

仏教の場合、四十九日を過ぎたら、宗派に関係なく「御仏前」を使用します。

 

Q.法事・法要も入れ方は葬儀と同じですか?

A.法事や法要の場合も、入れ方は変わりありません。

 

ただし、四十九日を目処にお札の入れ方が代わります。

 

四十九日前:お札の肖像画を裏にして入れる

四十九日後:お札の肖像画を表にして入れる

 

葬儀の時は故人を亡くした悲しみを表しますが、法事・法要では故人へのお供えという意味合いに変わるためです。

 

地域によっては裏面のままでいいところもあるため、詳しくは葬儀社や親族に相談しましょう。

 

まとめ:葬儀の香典はお金を裏面にして入れる

香典の写真

葬儀で用意する香典は、お札の肖像画が裏面になるよう入れるのがマナーです。

 

また、肖像画を封筒の下に向くようにし、香典を開けた際に金額を数えやすくする配慮も大切です。

 

ただし、地域によって慣習が異なる場合があります。ご不明な点があれば、気軽に『コープの家族葬』へご相談ください。

 

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